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かたつむり

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No.527   2023(令和5)9.17(Sun.) 藤沢市科学少年団

9月の活動  夏季活動事後学習


 8月の夏季宿泊活動は楽しかったですね。また、参加できなかった団員もそれに代わる充実した夏休みを過ごせたかと思います。
 さて、9月活動は夏季活動で学んだことを振り返り、発展させるための活動です。初日の白駒池の「コケ」ちゃんと愛でましたか? きれいでしたね。今年はこれにちなんでコケのテラリウム作成に挑戦します。 残念ながら夏季活動に参加できなかった団員も必ず参加しようね!

  1. 日時
  2. 9月24日(日)9:00〜14:00


  3. 会場
  4. 藤沢市立新林小学校 藤沢駅徒歩15分
        6月活動の新林公園の隣にあります。


  5. 持ち物
  6. 弁当、水筒、うわばき、帽子、名札、バインダー、
    筆記具、夏季活動のしおり作製した地形模型
    採取したサンプル(岩石など。参加できなかった人は当日配ります)、
    はさみ、のり、セロテープ、新聞紙、ぞうきん、ルーペ、虫眼鏡(ある人)、
    ジャムなどのガラス瓶2個、ピンセット、
    標本箱にするための菓子箱など、箱をなるべく水平に持ち歩ける弁当用レジ袋や風呂敷など
    ※空調の効かない部屋もあります。水分は多めに持ってきてください。
    ※菓子箱について
    菓子箱には採取した岩石等を並べます。それが並ぶ大きさにしてください。2つの箱に分けても構いません。
    菓子箱がない場合は、プラスチックトレイでも構いませんが、底に厚紙などを敷いて両面テープで固定してください。
    ※ガラス瓶について
    写真を参考に、口が広く背の低い瓶が良いです。100円均一などで購入するのも良いと思います。 ふたができるものを選んでください。


  7. 欠席連絡


  8. 感染症対策について
    • 学校へ登校するときと同様の健康観察をお願いします。発熱や風邪症状が見られるときは参加を見合わせてください。 家族に症状がある場合も、状況に応じて参加の見合わせをご検討ください。
    • 集合時にアルコールによる手指の消毒を行いますので協力してください。消毒液は団で用意します。
    • 活動中のマスクの着用は任意になりますが、熱中症予防のため外すように促す場合もあります。


  9. その他
  10. 昼食時間中に夏季活動の写真をスライド上映します。保護者のみなさまも、よろしければご覧ください。 時間等詳しくは後日メールにてお知らせします。




7月活動 夏季活動事前学習 立体地形図の製作

 7月2日(日)、六会公民館をお借りして行いました。 灼熱の毎日、エアコンが効いていないと大変なことになる、というわけで学校ではなく公民館にしました。 涼しくて良かったね!
 毎年恒例の立体地形模型ですが、今年は八ヶ岳の全景を作りました。八ヶ岳の山々のならびが良く分かりましたね。 ちゃんとお家の人にも手伝ってもらい、一緒に作りながらいろんなお話しはできましたか? 地形模型を手にしながら夏季活動のようすを想像するのはとても楽しい作業だったのではないでしょうか?






























タウンニュースで紹介されました2

 皆さんはタウンニュースって知っていますか?毎週金曜日に新聞に折り込まれて届くタウン誌です。 藤沢のホットな情報がたくさん載っています。
 少年団がこのタウンニュースに取り上げられましたので紹介します。
先月号では子どもタウンニュースとなんと団長の紹介でした。今回紹介するのは6月活動を中心として、少年団活動全般についてでした。

提供(潟^ウンニュース社)
下記の URL よりご覧ください。
https://www.townnews.co.jp/0601/2023/06/30/685702.html




夏の夜の自然観察 in 少年の森
7班6年 M.O.






2023 夏休み子どもお天気キャスター体験イベントに参加しました
7班6年 M.O.





第20弾! Oさんの興味はとどまるところを知りません! M.





気圧のチカラ
3班 K.K.父 K.K.様

5/21の科学少年団の活動で「気圧」について学びましたね。
そんな「気圧」に魅了されてしまったある大人がここにます。そう小生です。
そんな大人からいくつか気圧にまつわる情報/データを共有したいと思います。

いきなりですが、「天気痛」って聞いたことがありますか?
低気圧や台風のときに、頭痛やめまい、関節痛、気持ちの落ち込みなど身体に不調があらわれる人いませんか? その症状、「気象痛や天気痛」かもしれません。
小生はそんな不調を感じています。
ある調査によると、約1000万人が何かしらの「気象病、天気痛」を感じているそうです。
原因は、気圧の変動にあると言われています。 気圧は天気の移り変わりとともに変動していますが、その変化を感じるセンサが、耳の奥にある内耳にあるそうです。
この内耳が急激な気圧の低下または上昇を感じると、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが乱れ身体の不調が起きます。 そんな時は、耳をマッサージするといいようです。

さて、先日の台風2号通過時の気圧変化例を図1に示します。我が家にある気圧計でモニタしました。 通常、天気のいい日は2-3[hPa]しか気圧の変化はしません。
覚えていますか?台風は藤沢付近を6/2から3にかけて通過しましたね。 2日ぐらいかけてゆっくり通過し、気圧の変化が20[hPa](=1017-997) 程度あったことがグラフから分かります。


図1 台風2号通過時の藤沢の気圧変化

図2 Δ5[hPa]のイメージ

気圧の大きさを表す単位、そう、hPa:ヘクトパスカルで表すことを学んだと思いますが、 5[hPa]の気圧変化があると天気痛を発症するという統計データがあります。
では、その5[hPa]の変化とはどのようなものなのでしょうか?イメージ付きにくいですよね。
1[hPa]の気圧が増加すると、ヒトは10[kg]の空気を背負うことと同じなので、 およそ50[kg]の空気を背負うことになります。
また、同じように1[hPa]の気圧を増加させることは10[m]の高度を下げることと同じなので、 およそ50[m]高さ方向に下がることになります。 これはビルの16階から降りるのと同じです。
16階以上の高層ビルに住んでいる人は、外出するたびにこのくらいの気圧変化を知らず知らず感じているのです。 都会に住む現代人にとっては、色々な場所に出かけることを考えると、至る所で5[hPa]ぐらいの気圧変化を感じていそうです。
ところで、富士山の頂上付近(3776m)はおよそ800[hPa]程度です。
1000[hPa]ぐらいのここ藤沢に住む人が富士山に登山すると、200[hPa]の気圧変化の影響を受けます。
200[hPa]×10[kg]=2000[kg]=2[t](トン)!もの空気の重さが取り除かれるのです。 もし、ポテトチップスを持って登山したらポテトチップスの袋がパンパンに破裂しそうになります!
登山をしてそんな経験したことがある人もいるでしょう。
もちろん、ヒトの体だって同じようにいろんなところが膨らんでいるはずです。でも気づかないですね。 そういう意味でも地球上に住む生物は破裂しないように体が出来ているんですね。スゴイ!



図3 自作の気圧センサ(2種類)
ところで、気圧変化にすっかり魅了された小生は、毎日このような気圧センサを持ち歩いて、 1秒ごとに私が感じている気圧変化をモニタしてロギングしています。
人は、天気の変化だけでなく、行動するとどのくらい気圧変化を感じているかを調べたかったからです。
ここで、東京から新潟方面に旅行しようと新幹線に乗ったことを想像してください。
何か特別な運動するわけでもなく、たまにトイレに行くぐらいでずっと座席に座って友人とおしゃべりしたり、 ご飯を食べたりして過ごしますよね。
ただ新幹線に乗っているだけなのに人によっては、なんか疲労感を感じたりすると思います。
これは実際に家族で長野新幹線「はくたか」の乗ったときに所持していた気圧センサでロギングしたデータになります。



図4 新幹線乗車時の気圧変化
縦軸は気圧[hPa]で、横軸は時刻になります。
この日の天気は良く、気圧変化はほとんどない一日でした。
新幹線に乗っている間に小生は、最大気圧1025[hPa](上野駅)と最小気圧910[hPa](軽井沢駅)から、 Δ115[hPa](=1025-910)の変化をたった2時間ぐらいの間に感じていたのです。
さっきの話を思い出してください。 Δ5[hPa]は、空気の重さ50[kg]相当の変化でした。
Δ115[hPa]っていうと、、、1.15[t]の変化!(115/5*50=1,150[kg])ですよ。
1トンの重さのイメージはおよそ普通自動車1台分の重さです。富士山登山で2トンの重さ変化でしたね。
それが、新幹線に乗って座っているだけなのに、目に見えないだけで自動車一台分の空気の重さを背負ったり、降ろしたり、、、 敏感な人は疲れてもおかしくないと思えます。

気圧変化を可視化してみると面白いと思いませんか?(小生だけですかね、、、)

日本語には
気圧(けお)される(=なんとなく精神的に圧倒されること)
という言葉があります。気圧とは昔から馴染みのある言葉だったのかもしれません。
最近、若い人たちの元気いっぱいな言動に毎日、気圧されている大人ですが、 「気圧される」のはあくまで自分次第であり、そこは自分の心をしっかりしなければいけませんね。。。

[参考文献]
「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本 1万人を治療した天気痛ドクターが教える /佐藤 純 (著)


K様、原稿ありがとうございました。とても読み応えがありますね。
気圧に限らず、データをただ数字だけで見ていても余り良く分かりません。 グラフにして可視化することで始めていろんなことが見えてきます。 グラフ化って言うのは科学の常套手段です。ぜひみんなもグラフと友達になろう!
人間の体はうまくできていて、日常の気圧の変化を感じることができません (もし感じられたら結構うっとおしいのではないでしょうか)。 ですので、気圧センサみたいな道具が大活躍します。 専門的に作るのは大変ですが、スマホの種類によっては気圧センサが内蔵されていますので簡単に知ることができます。 是非挑戦してみてください。 M.



■お知らせ■
□地形模型写真、夏季活動感想文は提出しましたか?□

 7月活動で作成した立体地形図は、自宅で完成させたあと、模型を持って笑顔と模型が写るようにおうちの方に写真に撮ってもらいましたか? また、夏季活動や夏休みの思い出の作文は提出しましたか?
 写真・作文について、未提出の場合はまれにメールの不具合などがあるので事務局より確認の連絡をさせていただきます。
 未提出の場合は必ず9月活動時に提出するよう、よろしくお願いします。
 未提出のままですと、夏季活動特集号(文集)に掲載できなくなってしまいますので、日が経ってしまう前に提出してください。



■お知らせ■
□賛助会費のご協力、ありがとうございました□

 夏季活動の参加費にあわせて後期賛助会費へのご協力、ありがとうございました。 団員保護者の皆さまから115口115,000円、運営委員から30口30,000円、計145口145,000円のご協力がありました。
 運営委員会ではすでに来年の夏季活動に向けて準備を始めています。いただいた会費は下見費用などに有効に支出させていただいております。 なお、会計報告は前期賛助会費と併せ年度末に行っています。



■お知らせ■
□夏季宿泊活動の会計報告について□

 夏季宿泊活動の会計報告につきましては、現在集計中です。10月活動時にご報告いたしますので今しばらくお待ちください。







この印刷物は、公益財団法人東京応化科学技術振興財団の補助を得て作成しています。