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かたつむり

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No.361   2011(平成23)11.20(Sun.) 藤沢市科学少年団

12月の活動    野外観察  舞岡公園


 12月は冬の自然の観察です。冬枯れの自然は、これはこれでとても美しいものです。是非満喫しましょう。
舞岡公園案内図  舞岡公園は田園や雑木林が広がる自然公園で、昔ながらの里山となっています。 里山とは昔の日本人が自然とうまく共生していた環境です。昔の人たちは本当にうまく自然とつきあっていました。 この里山についてもしっかり観察してきましょう。そしてそのつきあい方も学んできましょう。


  1. 日時
  2. 12月11日(日) 9:00〜14:30
    雨天中止とします。 天候判断は6:00頃行い、実施の有無にかかわらず緊急連絡MLにて連絡します。
    なお、緊急連絡MLに加入されていない場合は、 中止の場合のみ電話もしくはFAXで連絡します。


  3. 集合
  4. 9:00 湘南台駅地下広場


  5. 解散
  6. 14:30頃 湘南台駅地下広場


  7. 持ち物
  8. 弁当、水筒、帽子、雨具、名札、バインダー、筆記具、
    交通費(湘南台からの往復中学生520円、小学生260円)
    必要な人は 双眼鏡、鳥の図鑑等


  9. 欠席連絡
  10. 前日までは、事務局石井自宅まで、
    当日は、事務局石井携帯まで、
    8:30〜50にお願いします
    電話に出られない場合の方が多いと思いますのでその場合は留守番電話に入れておいてください。






10月活動 施設見学 国立科学博物館

 10月30日(日)に上野まで出かけました。
 日本で最大規模の博物館でした。見所は十分どころか十三分くらいありましたね。 見切れなかった分は今度是非ご家族でお出かけください。そのときはキミが先生だよ!




















帰ってきたムラサキ
運営委員 鈴 木 照 治


染料植物ムラサキ
■染料植物ムラサキ
学部発祥記念碑
■学部発祥記念碑
通用門を入る
■通用門を入る
ヤマシロギク
■ヤマシロギク
入り口近くの草地
■入り口近くの草地
ムラサキの花
■ムラサキの花
 9月に入ってまもなくのある日、江の島・藤沢ボランティアガイドをしている方から電話があり、 「市内六会の日大のあるところは、「紫陵(ムラサキがおか)」といって、染料植物のムラサキがたくさん生えていたそうですが、 最近、『生物資源科学部発祥の地記念碑(駅から遠い側)』のまわりにムラサキが植えられています。 もっと駅に近い、手前の門から入ってすぐのあたりにもそれらしい草が群落になっているようなので、 それもムラサキなのか確かめてくれませんか。」との依頼がありました。 私が自生しているムラサキの花を見たのは、高校時代、もう60年も昔のことです。 その後、20年ほど前、丹沢のふもとを歩いていて、それらしい花を見つけ、めったに会うことのないいとこにその話をしたら、 「それはめず゙らしい、Gさんの家の庭で見たことはあるが、いまどき自生のものが見つかれば、たいした発見だ。」というのです。 そこで、物好きにも、わざわざ渋沢からバスにのり、大倉で降りて、現場まで行って見ました。 もう花の時期はとっくに過ぎていたので、それらしい葉をつけているものを一株だけ掘り取って(今ではそんなことはしませんが)、 大切に持ち帰り、庭の現地に似た環境のところに植えました。次の年になり、枯れずに生きているので期待していると、 夏になっても花をつける様子はなく、やがて秋なかばに白い小さな菊の花を咲かせました。 「なんだこりゃあ……、ヤマシロギクじゃないか……」。がっかりしました。それは、あちこちで見かける普通の野草です。 その後、ふたたび丹沢に行く機会があり、ちょうど夏でしたので、帰りは、ムラサキらしいのがある道を通ることにしました。 いよいよ、以前見た場所にさしかかり、よくよく探すと、たしかにムラサキらしい植物があり、花も咲いていましたが、 それはなんと、うすい紫色だったのです。私の記憶ではムラサキは白い小花を数個つけていました。 「これじゃあ、ぜんぜん違うじゃないか……。」こんどのがっかりのほうが、前よりも大きいものに感じました。 年をとってから植物好きになったいとこに合わす顔がないと思ったものです。 ムラサキに良く似たうす紫色の花はヤマルリソウで、これも今ではほとんど見られなくなった野草です。 さて、電話をもらった次の日、日大に行って見ました。通用門から入ると、足元がいちめんのチゴザサ(小さな竹の一種)の林をぬけ、 池に面したあたりに、やや日の当たるムラサキの生育に適した場所がありますが、除草された後のようで、 「芝生造成中」の立て札のほかにはムラサキらしいものは見当たりません。巨大な校舎を通り抜け、西南の端ちかくにある記念碑に行きました。 新旧二基の碑の周りに広く、草丈30cmほどの細葉の草がぎっしりと茂って、近寄るとムラサキであることがわかりました。 中に一、二本、花をつけているのを見つけて写真に撮りました。二つの碑の真ん中に、カラープリントをシールした仮設の説明板?があり、 昔、この岡にあったものを武蔵野の自宅に移して保存し、平成21年に此処へ返したとありました。 このあたりにふたたびムラサキがよく見られるようになればうれしいのですが、当時とは環境が変わっているので、移植したものの多くは、 ヤマユリのように、ウィルスが出て、数年で姿を消すのではないかと心配です。 ともあれ、本物のムラサキが咲いているのが見られたのは60年ぶりで、ほんとうによかったと思いました。


日大農学部発祥の碑
■日大農学部発祥の碑
ムラサキ説明板
■ムラサキ説明板




人は進化したか?
運営委員 道 上   定
 欧州では、経済危機が吹き荒れ、政治が混乱しています。ギリシアの財政破綻寸前の模様を市場が攻撃しているためです。 ドル安・ユーロ安で円高になっています。円高は「円の価値が上がる」ことですから日本にとっては外国から安く輸入でき、 安く提供できることになり、輸出は反対に高いものとなります。 したがって単価の高い自動車などのメーカーは外国で売れなくなるのが、困るのです。 円高の積極的な理由もなく「結果円高!」は手の打ちようがありません。市場原理にまかせているからです。
 ユーロの各国首脳の困憊ぶりには同情しますが、もともとアメリカ発のリーマンショックあたりからの動きだったわけです。 円高もはじめは日本の技術力・開発力に対する評価と見ましたが近頃は「ほかよりはマシか」の「消去法」での結果円高です。 大国の若いエネルギーは頼もしい限りですが、欧州の各国の風土と時代に鍛えられてきた行き方に注意を向けたいと思います。
 そのような訳で今回の経済危機は自然現象ではないのですから金融政策を核にした政治的解決策があるはず。 いつも大被害を被るのは労働力を提供するしか売るものがない私たちです。おだやかに暮らしてきたのに…。

 地震や津波は自然現象です。
 そしてそれが人の関わるところでは「災害」となって現れます。 3月の東日本大地震では2万人ちかくの死者・行方不明者とこれからどうすればよいかの、問題を山積みして立ちはだかっています。 残念なことに地震も津波も一つ一つが違うものです。「予知」は経験の科学でもはるかに遠い先のことです。
 8月に『世界に貢献する港湾空港技術」の独立行政法人・港湾空港技術研究所を見学させてもらったのですが、 巨大な実験装置がところ狭しと建設され、それぞれ駆動ケーブルとセンサーからのワイヤーの束が足の踏み場もないくらいにのた打ち回っています。 残念ながら「節電中」で動かしてもらえませんでしたが。実験現場を見て分かることですが、機械は微妙な、不規則な動きは苦手です。 起震も津波発生装置も大掛かりでその分大きいのですが、力ずくでねじ伏せる感じで、自然現象との結びつきが再現されているのかどうか。 この研究所では技術情報誌の中で「津波死者ゼロをめざして大津波から人々を守る技術と対策」を昨年10月に特集しているのですが、 残念ながら今回の大津波は「想定外」だったようです。

東京電力HPより事故前の福島第一原子力発電所
■東京電力HPより事故前の福島第一原子力発電所
 地震と津波によって原子力発電所が壊れ、大量の放射性物質が飛散しました。 核燃料は融け落ちて入れ物にも穴が開いているようです。これで冷温停止になっているのかどうか。 「炉内の温度は低温を保って」いると発表されていますが、 炉内に温度センサーがあるわけではなく間接的にしかも中央管理室でメーターを読み取っているのです。 ほんとうは心臓からの大動脈血の温度・深部体温・核心温36.9度を測定しなければ正確でないのに外殻温の測定で済ませているようなものです。 で、大量の放射性物質はどこへ行ったかと言うと、全国の海・山その他空気に触れるところすべてに届いているはず。もちろん濃淡はあります。
 今後どうなるのか誰にもわかりません。結果責任を誰がとるのか?これもわかりません。 言えることは「放射線は国民全員が浴び続けることになるでしょう。量は別として。
 したがって「安全・安心の原子力発電の解決策が見当たらない、研究途上の科学としては市民の犠牲があまりにも大きい』原子力工学は止める! 持続可能な社会を目指すためには。  放射線量に「閾値」がある、ない、の2つの見解があります。すこしなら大丈夫。とんでもない、少しでも放射線はよくない、の2つです。
 ラドン温泉、ラジウム温泉が日本には5か所ほどあります。病気に効いているのだか効いていないのか。 いずれにしても問題になったことはありません。
ユーリーミラーの実験(ウィキペディア)
■ユーリーミラーの実験(ウィキペディア)
 地球ができて46億年。それから少したって生命が誕生したと言います。 生命誕生のころの地球環境はいまの生物の生きる環境とは大きく違って、大気は毒ガスばかり。 このような環境で、無機質から生命の元となる有機物ができるだろうか、と実験的研究をした男がいました。 ガラス球に水・アンモニア・メタン・水素など入れ、稲妻を模した放電を行ったところ、 グリシンというアミノ酸ができていたのです(ユーリーミラーの実験:編集者注)
ほかの研究者もガスの成分を変えたり、放電の代わりに紫外線、熱、 衝撃波そして放射線を当てても生き物の元となるアミノ酸ができたというのです。
 先を急ぐと、単細胞から多細胞へ、ミトコンドリアとかボルボックスへ。進化の波に乗って、または利用して進んでいく。
 私は閾値ではなく、「とき」と「ばあい」で大きく先の状況が変わる、と考えています。




■お知らせ■
□夏季活動特集号について□


 お待たせしています。現在1月活動で配布の予定です。 なお、今年からカラー印刷に移行する予定で準備を進めていますので、今しばらくお待ちください。



■お知らせ■
□そろそろ来年度のことを考えましょう□


 詳細は来月の活動でお知らせしますが、来年度のこと(来年度も続けるか,今年度いっぱいで退団するか)をそろそろ考え始めてください。
 運営委員会としてはできれば中3まで続けてほしいと願っていますが、ただいるだけでは何の意味もないと思います。 自分にとって少年団は何なのかをしっかり考えてください。また、保護者の方ともよく相談してください。
 特に欠席の多い団員はしっかり考えてほしいと思います。



■お知らせ■
□松本千鶴先生の画集を特別価格でおわけします□

 先月号でご案内しました。まもなくMLで詳細をお知らせします。なお、お渡しするのは1月活動の時と考えています。 お迎えの際に現金と引き替えにお渡ししますのでよろしくお願いします。



■お知らせ■
□10月活動で苦情のメールが届きました□

 10月活動に関して次のような苦情のメールが届きました。心当たりのある団員はいませんか?
 客観的な状況はよくわかりませんが、不快に思われた方がいたのは事実です。これからも公共の交通機関を使った活動は行われます。 是非団員の一人一人が意識してマナーの向上に努めてほしいものです。

車内のマナーについて

東海道線に子供を電車に乗らせるのなら、きちんとマナーを教える大人をつけるべき。 土日とはいえ、通勤途中のものもいます。決して空いているわけでもありません。電車内でもリュックを降ろさない。 ドアの前に固まって、降りる人、乗る人がいたっておかまいなし。しまいには足を踏む。大迷惑です。 名前を帽子にだしているのなら恥ずかしくないようにしてはどうですか?