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かたつむり

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No.386   2013(平成25)7.7(Sun.) 藤沢市科学少年団


8月の活動   夏季宿泊活動 美ヶ原


■美しの塔
 さあ、いよいよ夏季宿泊活動です。今年は長野県美ヶ原に行きます。
 今日作った地形模型をみると、「あれっ?てっぺんがぺったんこ!!」一体どうしてこんな地形ができたのでしょうか? 不思議ですね。
 最後に八島湿原にも行きます。
 そして、今年は少し涼しく(!)活動ができるのも魅力の一つですね。
 楽しみにしていてください。


  1. 期日
  2. 8月3日(土)〜5日(月)


  3. 方面
  4. 長野県 美ヶ原方面


  5. 集合
  6. 8月3日(土) 6:50(時間厳守)
    湘南台駅地下広場地下鉄改札口前


  7. 解散
  8. 8月5日(月)17:00頃 湘南台駅地下広場地下鉄改札口前
    交通事情や天候による活動内容の変更により時間が変更になる可能性もあります


  9. 宿泊
  10. ホテル末広


  11. 交通
  12. 往復貸し切りバス2台


  13. 費用
  14. 27,000円


  15. その他
  16. 詳細は、夏季活動説明会で配られる要項をご覧ください。






6月活動 野外観察 江の島

 6月9日(日)、暑すぎる位の天気でしたね。
 トンボロで始まりウメボシで終わる江の島の自然観察、 今年も班長を中心に中学生が小学生を案内する形で行いました。 今年も多くの班長が事前に自主的に下見を行ってくれました。さすがですね。
 ところで、説明はよくわかりましたか?







 










藤沢市でいちばん高い木
運営委員 鈴 木 照 治

クロマツ諏訪神社
■クロマツ諏訪神社
クロマツ諏訪神社
■クロマツ諏訪神社
クロマツSC苑
■クロマツSC苑
クロマツSC苑
■クロマツSC苑
メタセコイア少年の森
■メタセコイア少年の森
ビャクシン樹齢1位江の島
■ビャクシン樹齢1位江の島
 高年齢をいいことにして、携帯電話を持たず、メールを見るのも数日置きです。 私あてのメールは、めったに来ないのですが、先日珍しくメールが来ました。 江の島・藤沢ガイドクラブで、ガイド養成担当の「S」さんからで、 「片瀬諏訪神社(下社)で、一番太いクロマツが、藤沢で一番高いと先輩から教わりましたが、 資料など、詳しいことを知りませんか」というものでした。 これはおそらく私が十数年前にお話したのがもとだと思い、返しのメールで、 「詳しいことは即答できませんが、多分、藤沢で一番高いでしょう」と送りました。 そのままにしておくわけにはいかないと思い、とりあえず調べたことを、手紙に書いて送りました。 以下、その全文です。
 S様  市内樹木の樹高については、即答できなくてすみません。 市町村レベルでの樹木の全域調査は、藤沢市が全国で最も早く、1984年から始まりました。 目通り50cm以上の大木すべてのリストアップでした。まず、対象になる大木の、幹周りを測定、記録してから、 およその樹高を記載するのですが、幹まわりだけでも非常に手間のかかる仕事で、樹高については、 特記すべきもののほかは測定、記載をしませんでした。今、手元にある「藤沢市文化財総合調査報告書 第2集」 (藤沢市教育委員会 昭和60年3月発行)によれば、市内の巨木・大木の樹高は、たかだか20mで、 これを越えるものはめったに見つかりません。郊外を歩いて、これは高いなと思うものも、15m〜18mです。 ちなみに、電柱の高さが12mです。ここへきて、目立つのは、近年生長著しいメタセコイアです。 20年くらい前に、藤沢駅南口広場から、東電前交差点にかけて並木が作られたころから、 市民会館前広場や市内各所の公園などに植えられましたが、剪定されずに伸びたものが、 数年前から電柱の高さを越えているのが見受けられます。少年の森や長後小学校のは、20mを越えているかも知れません。 クロマツ以外の樹木の多くは樹冠(梢の部分)が強風にさらされるとそれ以上は伸びないので日本中どこへ行っても 遠望する森林の梢の線はきれいにそろっています。クロマツだけが、抜きん出て梢を伸ばすわけです。 メタセコイアが強風に負けずに梢をのばせるか、ここ数年は見逃せません。 片瀬諏訪神社の市内で一番太いクロマツの樹高を測ってみることをお勧めします。 簡単に測るには、梢を45°に見上げる場所から、根元までの歩数から距離を割り出し、 その数値に身長を足せば樹高が割り出せます。1位タイのS・C苑のクロマツと比べても、 諏訪神社のほうがより高いと思われます。以前、ガイドクラブのHさんやSさんが生涯学習センターで、 やっておられた講習の受講者の中に、市の樹木調査の記録をもとに、その後、 それぞれの樹木がどのくらいの太さになっているかを追跡調査した方が居られて、データの一部をみせてくれました。 受講者レポートとしてどこかにあると思われますが、見ることができれば面白いと思います。 多少、手間はかかりますが、主な樹木だけでも、樹高を測定してみると、貴重な資料になるでしょう。 総合調査の記載を調べて、お知らせするつもりでしたが、図書館へ行くことができないまま、日がたってしまいました。 とりあえず第二報を送ります。
 その1〜2年前、県レベルで社寺林の調査が行われていますが、樹高は覚えていません。


メタセコイア少年の森
■メタセコイア少年の森
イチョウ太さ1位遊行寺
■イチョウ太さ1位遊行寺






カタツムリのモース博士
運営委員 道 上   定


アメリ力人生物学者エドワード・シルベスター・モースの滞在日記『日本その日その日』が、 講談社学術文庫の一冊として出版されました。発行日は6月10日。 科学少年団6月活動・江の島観察会の行われた翌日のこと。

 今年はモース博士生誕175年にあたり、6月18日が誕生日です。 大森貝塚発見・発掘調査の考古学者として名高いのですが、先生ご自身もお話しのように、 最初の来日の目的は[江の島付近で腕足類を採集、調査・研究する]ため、だったのです。 大森貝塚は開通間もない鉄道に乗り窓の外を眺めていたとき、崖状になった中に白い層を見つけてのことでした。

 腕足類の採集に来て貝塚を見いだす、そのつながりは?
 少年時代のモースは敬虔なクリスチャンの父親や学校の先生方から言わせると、出来の悪い子、でした。 授業は抜け出す、ほかの子と同じことはやらない、集団活動はにがて、と言ったところです。 その様子をじっと見つめていたひとがいました。母親です。この母親は植物採集や、園芸品種の雑種を調べてみたり、 かと思うと(1882年の)金星の太陽面通過を観察しています。
青年時代のモースはカタツムリの収集・分類に力を注ぎました。新種発見も多く、登録を認められています。 報告時の絵も自分で描いています。
 ボストンという世界につながる都市ですから、博物学も必然育ったのです。 (藤沢も世界につながる都市ですが、博物館という文化施設=貯水池がないのです。 もの・情報・人的交流の場がない!位置エネルギーにならない藤沢)。 モースは日本上陸の時39歳の誕生日を迎えたのですが、すでにこのときまでに博物学的素養を蓄えていたのです。
 ダーウィンの進化論の紹介や考古学、生物学、東洋陶器、日本美術の評価などなど、 広範囲にわたる仕事はいま少し再確認されなくてはなりません。
 その全体像を眺めるためにもこのたび出された文庫本は格好の資料です。 原本は1939年、創元社の創元選書として刊行されたものです。 (創元社の本は用田にお住まいのTu先生が1冊、大切にお持ちです。以前に欲しくてネダッたのですが、 「絶対に手放さない!」と、書棚に鍵かけてしまってあるようです)。
 訳者はモース博士の教えを受けた石川千代松(動物学者)の長男・石川欣一氏。 もっとていねいに知りたい方は東洋文庫『日本その日その日1〜3』平凡社 (全書版・平均300ページ・特注クロス装・3分冊)をご覧ください。




理科で好きなこと−3

 今年の新入団員に書いてもらった作文を順に紹介します。今回も4年生7名の作文です。

4班4年 M.H.
 ぼくが理科で好きなことは、じしゃくです。じしゃくは、NきょくとSきょくを近づけると、 しぜんにくっつくのがすごく面白いです。今、ちょうど理科でじしゃくをやっているのですごく楽しいです。 次のじしゃくの勉強は、すな場でさ鉄をいっぱい集める勉強です。
 その勉強は、Uがたじしゃくに、ビニールぶくろをおおってさ鉄を集めます。
集める時に、小さいジプロップに集めたさ鉄を入れます。2月の18日や19日に、さ鉄集めをしたかったけれど、 2月18日は、雨で19日は雪でさ鉄集めは、できませんでした。
けれど、20日は、晴れてほしいです。
晴れてくれれば、さ鉄集めをがんばりたいと思います。
 ぼくが好きなおもちゃもじしゃくを使っていて、くっつくと、変形します。
 もちろん、理科は大好きです。


5班4年 R.I.
 わたしが理科ですきなことそれは、虫をかんさつしたりなにかつくったりすることです。 なぜ虫をかんさつしたり、何かつくったりするのが好きなのかとゆうと、虫のとび方や、 虫の体をしらべて人間とどうゆうところがちがうのかそうゆのをしらべたりじっさいに 虫をかんさつしたりできるから理科がすきです。理科が好きなのにはもう一つ理由があります。 それは、何かつくったりじっけんすることです。このまえ学校のじゅぎょうの時、 先生にくばられたじしゃくで学校のこうていに砂鉄をとりに行きました。 しばらく砂の中をさがしていると砂にまぎれて何かキラキラしたものがまぎれこんでいたのでともだちに 「これなんだろう。」と、聞いてみました。するとともだちは、「これ砂鉄じゃない?」 と言われたので「これが砂鉄かおもしろいなー」と思いましたこれがわたしの理科の好きな理由です。


5班4年 K.K.
 ぼくが理科で好きなことは、化学です。
 なぜなら、小学一年生の時、物は何でできているのだろうと思い、本で調べてみると、 原子でできていることがわかったからです。
 物が原子でできているなら、人間は何でできているのかと思い、また調べてみると、 人間も原子からできていることを知り、とてもびっくりしました。 もっと原子、分子、化学について知りたくなりました。
 親や祖父から化学の本を買ってもらい、さらに興味をもちました。今では14さつも化学の本があります。 中でも、有機化学が好きです。
 将来は、病気の人のために薬を作ったり、肌ざわりがよく温かい服を作りたいです。
 化学以外で好きなものは、気象、植物です。
 説明会で電気工作を見て、とても楽しそうだったので、科学少年団に絶対入りたいです。


6班4年 Y.S.
 私は、学校のじゅぎょうで一番好きなのが理科です。とくに好きなのが、電気とじしゃくのじっけんです。 なぜ電気のじっけんが好きかというと、どう線をつなぐと電気が通るのがふしぎで、それを自分で考えると楽しいからです。 次に、なぜじしゃくのじっけんが好きかというとNきょくとSきょくを近づけると、ピタッとくっつきます。 なのになぜNきょくとNきょくを近づけるとはなれていくのがふしぎで、自分で考えると楽しいからです。 だからほかのじっけんも好きです。
 それと、お姉ちゃんが四年生から科学少年団に入っていつも楽しそうに帰ってくるのがうらやましくて、 でもそのときはまだ一年生だったので入れなくてがっかりしました。 でも、もうすぐ四年生になるので、楽しみで早く行きたくてしかたのないぐらいうれしいです。


6班4年 T.T.
ぼくが、理科ですきなことは、うちゅうです。どうしてかというと、ぼくは、 大きくなったらうちゅうひこうしになりたいからです。どうしてかというと地球外生命体を見てみたいからです。 ぼくは、ロボットにもきょうみがあります。 それは、人工のうみそやしんぞうがあって人間ができないようなあぶないしごとをするようなこうじロボットです。 このこうじロボットがあればげんぱつのなかやたいへんなところでつかえるからです。ほかにすきなことは、こうさくです。 かわっている石をさがすのもすきです。でもあつめるだけでなくいつごろできた石なのかなんでできたのかもしりたいです。 しぜんえねるぎいをつかってなにかするのもすきです。むしをつかまえるのもすきです。 ちょうのひょうほんをつくってみたいです。りょう理をつくるのもすきです。さかなのせいたいもすきです。 でもちゃんとしらべたことは、ありません。


7班4年 H.I.
 ぼくが、理科で好きなことは、実験です。とくに好きなのがじしゃくの実験です。
どんなところが好きかというと、なぜじしゃくがひきつけあうのかしりぞけあうのかがふしぎで、 きょうみがあってそれをしらべてみたいと思います。
次に好きなのは、ゴムと風のはたらきです。どんなところが好きかというと、 ゴムがどうなったらのびちぢみするのかがふしぎでそれをしらべてみたいと思います。
たとえば、おもちゃの車の上にあつ紙をおいてとばないようにこていして、 弱い風や強によってどれだけさがあるかどこまでいくかをしらべたりしたいと思います。
少年団にはいりお姉さんかお兄さんにいろいろおしえてもらったりしてがんばります。


7班4年 T.Y.
 ぼくは、三年生になってはじめて理科を学習しました。
 ぼくが理科で一番楽しかったのは、じ石の実けんです。どんな所がすきかというと、 じ石にはくっつく物とくっつかない物があって調べることや、じ石とじ石にくっつく物の間に紙などをはさんでも、 くっつくことなどです。
 次に楽しかったのは、光の実けんです。かがみで光をはね返すと、光はまっすぐにしか進まないことや、 かがみではね返した光を集めると、集めた所が温かくなったり、明るくなることが、ふしぎだと思いました。
 ほかにも、豆電球とかん電池の実けんや、植物のかんさつなどがすきです。
 これからもっと、理科のことが知りたいです。



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