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かたつむり

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No.393   2014(平成26)01.12(Sun.) 藤沢市科学少年団


2月の活動   電気工作
・AM/FMラジオ
・はんだごて(まだ作っていない人)


 明けましておめでとうございます。平成26年がスタートしました。この年が団員の皆さんにとって良き年であるよう心よりお祈りいたします。
 さて、2月は恒例の電気工作です。楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。今年は「AM/FMラジオ」。えっ?難しそう!
 でも心配いりません。とっても簡単に工作できます。そして意外といい音です。工作にあわせて「どうしてラジオで音が聞こえるか」のごく基本的な理論も学習しましょう。
 また、入団1年目の人とまだはんだごてを作っていない人は、自分専用の「はんだごて」を組み立て、その使い方の練習をします。
湘南台小学校地図

  1. 日時
  2. 2月23日(日) 9:00〜14:00


  3. 会場
  4. 藤沢市立湘南台小学校
    小田急線湘南台駅東口徒歩10分


  5. 持ち物
  6. 弁当、水筒、上履き、帽子、名札、バインダー、筆記具
    【AM/FMラジオを作る人】
    電気工作七つ道具(こちらを参照)
    黒の細書き油性ペン(ネームペンなど)
    【はんだごてを作る人】
    ドライバーセット、カッターナイフ、ラジオペンチまたはピンセット


  7. 欠席連絡
  8. 前日までは、石井自宅、当日は、石井携帯に、8:30〜50にお願いします。


  9. お願い
  10. 上履きを忘れる団員が多く困っています。
    怪我予防のためにも必ず持ってきてください。


  11. その他
  12. 当日、平成26年度新入団員の募集説明会を行っています。






12月活動 星の観察

 12月7日(土)、明るい金星と、きれいな月を見るはずでした。なのにどおして? まるで狙い澄ましたかのように「その日だけ曇り」う〜ん。でも、少しだけだけど見えてよかったね。














 




















ルバーブって何
運営委員 鈴 木 照 治

ルバーブかと・・・俣野神社付近
■ルバーブかと・・・俣野神社付近
ビートでした・・・俣野神社付近
■ビートでした・・・俣野神社付近
ギシギシ 俣野遊水地11月
■ギシギシ 俣野遊水地11月
ギシギシ 亀井野小裏11.22
■ギシギシ 亀井野小裏11.22
ギシギシ 川崎麻生11.30
■ギシギシ 川崎麻生11.30
スイバ 川崎黒川12.22
■スイバ 川崎黒川12.22
 ある日の夕食後、テレビで、高原の宿で出す珍しい野菜を、仕入れが高いので、自分で作っているという話題とり上げていました。 キャベツのように大きい葉の、紅い葉柄が食用とのことで、ルバーブというあまり聞かない名前でした。 「ルバーブって何」と家族に聞かれて、よく知らないのに「ロシアで食用にするビートみたいなまずい野菜のことだろ」 とその場をつくろいました。本当は、畑で作っているところを見たわけではありません。 もし、科学少年団の団員から質問をされたときには、もっとわかりやすく、面白そうに答えるようにするのだが、と思いなおして、 すぐ英和辞典を引きました。「rhuberb:大黄」、と出ています。そこで牧野植物図鑑で「ダイオウ」の項を逆引き (植物名でなく、説明文の中に出てくる名前から引く)すると、ノダイオウ、マダイオウ、カラダイオウの3種のほかにギシギシが出てきました。 手短かにいうと、「ルバーブ」はカラダイオウのことで、「大黄」はギシギシの黄色い根を乾燥した昔からの民間薬のことでした。 ノダイオウも、マダイオウもギシギシに近縁の同属種で、どちらも太く黄色い根をもっている山草です。 ギシギシは雑草に近い野草で、4月活動で水田に行ったとき、小川沿いの太い農道の端に見られました。 アレチギシギシという外来の帰化植物が、路傍や空き地に見られます。カラダイオウは江戸時代に、中国から伝わった食用に栽培される野菜です。 今では、ほとんど栽培されないようですが、最近は、西洋料理に使う外国野菜として再登場するようになり、テレビに出た宿の人も、 やっと種を手に入れたといっていました。「大黄」の名は、平安時代の献上品の目録に出てくるのがもっとも古く、植物名として文献には、 ほとんど登場しません。カラダイオウはシベリア原産で、中国に入ったもので、これがルバーブです。 つまり、英和辞典の「rhuberb:大黄」というのは、意訳というか、大づかみな訳なのです。「rhuberb=イコール大黄」ではないことがわかります。 さて、「大黄」すなわちギシギシの根を干したもの、ということで、それ以来、ギシギシの仲間(Rumex属)の実物を求めて、あちこち探し歩きました。 さいわい、ギシギシなら他の野草とちがって自然の残っている水源近くの小川に沿った野道へ行けば見られます。 しかし、実際に歩いてみると、ギシギシらしいものはあちこちに見られますが、花の咲く初夏にならないと、 この仲間のどれなのか正確にはわかりません。ギシギシ、アレチギシギシ、ノダイオウ、マダイオウは、 いずれも寒さに強い常緑の多年草ですが、冬季の根生葉を見ただけでは、見分けがつきにくいのです。 カラダイオウ(=Rhuberb ルバーブ)なら、葉の特徴から、冬でも見分けがつきますから、どこか栽培しているところはないかと、 ずいぶん探してみました。横浜、川崎、町田、世田谷など郊外で西洋野菜を栽培しているところを訪ねまわって、あるとき、遠くから見て、 ルバーブかと思って近づくと、ビートでした。雑草のアレチギシギシと、ナガバギシギシ(外来でギシギシに近い野草)の越冬型は、 ギシギシに似ています。あちこち見て回りましたが、ぜひ見せたい本物のルバーブには出会えませんでした。 おなじみのスイバも、ギシギシ属ですが、別の系統になります。この仲間の初夏の花や、ルバーブの畑を求めて、これからも歩いてみるつもりです。

ギシギシ 岡山国分寺11.14
■ギシギシ 岡山国分寺11.14
ギシギシ花茎 川崎黒川12.22
■ギシギシ花茎 川崎黒川12.22




鳶尾ではかることのは
運営委員 道 上   定

 本厚木方面から来てバス停「鳶尾山前」に降りると東側に上り坂の交差点が見えます。ここは「鳶尾団地」の入り口です。
 ハイキングはここからはじめましょう。濃い緑の街路樹がいろいろな形で迎えてくれます。 枝振りが好き勝手で伸びるものだから剪定の職人さんは、はさみの入れ方に苦労していることでしょう。 この団地、昭和44、5年にできたのですが、このとき街路樹についてもみんなで話し合って決めたとかで、それが今の「スダジイ」と言うわけです。 このあたりでは何も特別な樹ではありません。むしろここでは普通のもの。それを街路樹の将来の「育った姿」を見越して選んだのですから、たのしいお話です。 勝手な枝振りの樹が何十本も並んでいますから、自分によく似た個性を探して歩くのもいいかも。
 上りきった坂を左に折れて数分、ちいさな「天覧公園」があります。「天覧」ですから「ご覧になった」ところ。全国的にございます。 コンクリートの階段を上りきって、いよいよ雑木林。ことしのシイは豊作のようで、きょうのコースはどこもたくさんドングリが落ちていました。 ここも厚い落ち葉のあちこちに。展望塔からは東京タワー、スカイツリーを探しましたが、はっきり見えませんでした。
 正月の、とりわけ三が日は製造業などのような大気汚染物質などの排出も少なく、自動車の稼働も控えめなので空気もきれいなのですが・・。 鳶尾山頂でおにぎりとお茶をザックから取り出してゆっくりしました。
 鳶尾山は「近代測量の発祥の地」です。
 明治15年(1882年)陸軍省参謀本部測量課(現在の国土地理院)が、我が国最初の基線となる「相模野基線」を設けたのですが、 基線の北の端を高座郡下溝村に、南の端を高座郡入谷村に置き、結んだ直線のことを言います。 準備作業が同年3月からはじまり、9〜10月に両点間の実測測量が行われ、この基線の全長5209.9697メートルが算出されました。 この成果をもとに翌16年、鳶尾山そして長津田村を加えて三角測量がおこなわれたのです。
この三角測量の拡大・繰り返しにより測量をひろげていったのです。 相模野基線の北端点、南端点そして鳶尾山の一等三角点は国土地理院の地形図に記載されているので、探し出してください。
鳶尾山の一等三角点
■鳶尾山の一等三角点
 念のため鳶尾山からスカイツリー方向を眺めると、こんどははっきりと見えるではありませんか。東京タワーも。
 無風状態の朝早くに地面あたりを日の光が照らすと暖まり、細かい蒸気が立ち上ります。それが視界を不鮮明にするようです。 昼に近く風が吹くようになると、汚れがなくなり鮮やかに見える、と言うわけ。 スカイツリーまで60キロメートル前後の距離ですが空気が澄んでいると裸眼でもよく見えるのです。
 八管神社にはナギの大樹がそびえています。その根元にはタネから芽を出したちいさな小さな葉っぱが照り輝いています。  鳥居のそばには句碑が建っており、

   蓬莱に きかばや伊勢の 初便り

と、安政7(1860)年の芭蕉の句です。この地を訪れてのものではありません。季語は初便りで、春です。 わたしは正月三が日にここに来ると接待の「甘酒」をいただきます。それも近頃は2杯も。 ご返杯のつもりで、念のため「甘酒」の季語を確かめますと、それは夏にありました。夏に甘酒?そう夏なのです。どうしてか、は考えてみてください。 ソーダ味のガリガリくんは暑い盛りにかみ砕くと、それはもうたまりません。 あずきバーは冬の試験の追い込みの時、カップにバーごと差し込んで電子レンジでチンするとほどよい甘さでうまい。餅を一切れ入れるのもいいとか。これは聞いた話し。 これらを「氷菓子」といい、やはり夏の季語。いちごはどうでしょうか?
 芭蕉を慕っていた蕪村に、

   甘酒の 地獄もちかし 箱根山

が詠まれました。
 ご返杯のつもりだった「甘酒」。けっきょくまだそのままです。




退団する団員の保護者の方からのメッセージです


○今まで長い間お世話になりました。大好きだった科学団、悩みましたが部活との両立が難しく、退団する決心をしました。 科学団での貴重な経験を人生に生かしていって欲しいです。石井先生をはじめ、科学団の素晴らしい先生方に出会えたこと、うれしく思っております。 ありがとうございました。

○習い事が重なり活動に参加し続けることが難しくなってしまいました。本人はとても楽しんでいました。今まで本当にありがとうございました。

 ただ、退団にレ点を入れるだけの方がほとんどなのですが、上のようなメッセージをいただくと、退団することを本当に迷ったんじゃないかな、という気持ちが伝わってきます。
 私たちは、ただ何となく少年団にしがみついているのではなく、本人にとって一番有意義な道を勇気を出して選んで欲しいと望んでいます。 そして、自分の決めた道を精一杯頑張ってください。



電気工作七つ道具
運営委員  山 本 明 利

 2月の活動は「電気工作」です。電気工作にあると便利な道具をご紹介しましょう。

はんだごて
 電気工作では必ずはんだ付けをします。 はんだごては最も大切な道具です。 新入団員は「電気工作」の活動の時に、 はんだごてを自作しますから、自分で買う必要はありません。
科学少年団の団員なら必ず持っているツールです。
こて台
 熱くなったはんだごてを立てておくためのスタンド。 なくても何とかなりますが、安全と能率のためぜひそろえておきたい道具です。 ずっしりと重くて安定しているものがよいコテ台です。 スポンジは水で濡らしてこて先を冷やしたり、余分のはんだをぬぐったりします。
ニッパ
 コードを切断したり、部品のリード線を切り取ったりする道具。 ばね付きで自動的に開くものや、 刃のところに小さな穴があいていてコードむきに使えるものが便利です。 自分の手にあった大きさのものを選ぶとよいでしょう。百円ショップにあります。
ラジオペンチまたはピンセット
 ラジオペンチは先が細くなったペンチ。先が曲がっているものも便利です。 はんだ付けの時これで部品をつまむと指が熱くなりません。 リード線を曲げたりするのにも使います。 ピンセットでも代用できますが、両方あるとなお便利。 自分の手にあった大きさのものを選びましょう。百円ショップにあります。
ドライバーセット
 いわゆる「ネジまわし」です。 先が十字になったプラスドライバーと先が平らなマイナスドライバー、 それぞれの大小がセットになったものを一組持っているといいでしょう。 百円ショップにもありますが、 先がしっかりしたものでないとネジの溝を傷つけてしまいます。 使うときも必ずネジの溝に合うものを選んで使いましょう。
カッターナイフ
 他の工作にもよく使う、少年団の活動の必需品。 はさみとともにいつも持ち歩きたいもの。 電気工作では、コードのまわりのビニールをむくときや、 はみ出したはんだをけずりとるときなどに使います。 刃を長く出して使うのは折れやすいので危険です。 刃先を5ミリだけ出して使うのが正しい使い方です。
工具箱
 以上の道具や小物をまとめて整理し、持ち運べるよう、 工具箱も一つそろえておくといいですね。 百円ショップで売っているような、ハンドル付きのポリ容器で十分です。 はんだごてやコテ台の大きさを考えて、適当なものを選びましょう。
(かたつむり237号より転載)



■お知らせ■
□在・退団意思の確認、ありがとうございました□


 在・退団意思の確認、ありがとうございました。
 引き続き在団する団員は来年度も一緒に楽しく活動しましょう。また、退団する団員のみなさん、活動は3月まであります。最後までしっかり活動に参加しましょう。
 なお、来年度も継続する団員は現小4〜中2で計73名(うち、休団2名)でした。また退団者は計24名(卒団8名、途中退団16名)でした。
 意思確認書でも書きましたが、団に残る人は団の活動を最優先に考え、絶対に欠席しないようにしましょう。 残ったことに対し責任ある行動・態度をお願いします。

 意思確認書の通信欄に来年度の活動希望等を書いてもらいました。運営委員会では皆さんの希望も来年度の活動の参考にさせていただきます。 ただ、すべてを取り入れることはできませんので、よろしくお願いします。



■お知らせ■
□新入団員の募集について□


 平成26年度新入団員を次のとおり募集する予定です。

募集人員   新小4(現小学3年生) 20名
新小5(現小学4年生) 若干名
新小6(現小学5年生) 若干名  いずれも応募者多数の場合は公開抽選
 
募集説明会  
日 時   2月23日(日) 10:00〜11:00(予定)
場 所   湘南台小学校
お願い   説明会は必ず親子で参加してください。説明会に参加されない場合、入団申込用紙はお渡しできません。 また、お車でのご来場はご遠慮ください。
 
応募書類   ・入団申込用紙
・入団希望者の作文(題「理科で好きなこと」)原稿用紙1枚程度
  作文が未提出の場合、受け付けられませんのでよろしくおねがいします。
 
応募締切   郵送の場合 3月2日(日) 当日消印有効
持参の場合 3月3日(月)
 
公開抽選会  
日 時   3月8日(土)10:00〜
会 場   未定   公開抽選会を実施するときは応募者に連絡します。
なお、応募人数によっては実施しない場合もあります。
 
問い合わせ   この件についてのお問い合わせは事務局石井までお願いします。
fjnc_master@fjnc.sakura.ne.jpbqv00023@jcom.home.ne.jp

 なお、この募集要項は広報ふじさわ1月25日号に掲載予定(紙面の都合でダイジェスト版になります)です。また、団の公式HPにも掲載します。
 もしお知り合いで少年団活動に興味を持たれている方がいましたら、是非紹介してください。よろしくお願いします。