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さあ、いよいよ夏季宿泊活動です。今年は千葉県銚子に行きます。 今までに何度も書いていますが、銚子は3.11のあった年に行くはずでした。やっとリベンジができます。 屏風ヶ浦をメインに色々観察してきましょう。津波の爪痕も見学します。そして、今年は工場見学も2カ所予定しています。 楽しみにしていてください。
6月活動 野外観察 大庭方面
6月8日(日)、直前に津梅雨入りし、前日までは記録的な大雨。雨を心配しながらの活動でした。 曇り空ではありましたが、雨は幸い活動終了直前に降り出しただけで、気持ちよく野外観察ができました。 今回の目玉は何と言っても「ザリガニ釣り」釣れましたか?
遠藤を歩いて
運営委員 鈴 木 照 治
センダンとショウブ
運営委員 道 上 定
センダンの花は必ず端午の節句には咲きそろう、と聞いていました。 端午の節句とくれば5月の子供の日ではありませんか。武者人形を飾り、ショウブを軒下に差し、菖蒲湯をたて、 男の子の健康を願ったのがはじまりだそうです。女の子のひな祭りと対をなすものです。 ショウブとハナショウブはよく混同されますが、別の植物です。と言うことはショウブには花は咲かない?いえ、咲きます。 黄緑色の肉穂花序で花包1枚をともない5月ごろ咲きます。花としてはまったく地味で目立たないのです。 マムシグサやウラシマソウと同じサトイモ科です。
この「長井古種のハナショウブ」。 山形県長井市の「長井あやめ公園」には園芸種であるハナショウブの原種・ノハナショウブに近いと言われる長井古種34品種、 そのうち13品種が長井市指定天然記念物として栽培されています。 以前に科学少年団の団長・運営委員長をつとめ、科学とその周辺領域の発展に多くの時間をさいて下さった、 現在は顧問の高山義則先生は山形県白鷹町にお住まいですが、その白鷹町には大字〔菖蒲〕の地名があり、 南隣りの長井市には事実上〔ハナショウブ園〕である「長井あやめ公園」があり、にぎわっています。 となると、白鷹と長井は深い関わりがほかにもありそうです。 神奈川県廳建設の顧問をつとめた佐野利器さんも白鷹町の出身です。旧制二高から東大工科大学建築科に進み、 耐震構造建築工学の草分けとなりました。破天荒な考え・生き方は羨ましいかぎりです。 1956年鎌倉市で亡くなりました。76歳でした。 さて、センダンに戻ります。裸木に毎年たくさんの実を鈴なりにつけて冬を越すので印象に残ります。 春になって風の強い日、ひとつ残らず実を落とし、やがて幹がみどりを帯びてくると、枝先に新芽が顔を出す。 そのあとの展開の早いこと!激変の世界です。 ところがまもなく4月も終わるのに花は咲かない。 よそのお宅の庭を、無粋な男が垣根越しにのぞき「まだ咲かない。変だな?」なんて、ハタから見ればこれこそよほど変。 でもね、いつのぞいても人の気配がしないし、(人がいればあいさつするよ)、だいいち庭の手入れがされていないようだし。 枯れ木にはツタが絡み、そのまま。
『枕草子』には風情のある木の花のひとつに「センダン(=あふち)の花」を挙げています。 5月5日の端午の節句には、花がいっせいに咲きそろうのが「じつにみごとだし、おしゃれだ」と。 本当にそうか、気になっていました。ところが4月も中旬になっても代わり映えせず視野のぞとへ。 そしていきなりひと月足らずで「木のさまにくげなれど、棟の花、いとをかし。かれがれに、様異に咲きて、かならず五月五日にあふも、をかし。」 木はスタイルわるいけど、花はチョーしゃれているわ。干からびて、ちょっとへんな咲きよう。 でも必ず5月5日の節句に咲きあうのは気が利いてるわね、と清少納言はよくみております。 随筆『枕草子』は1000年も前に書かれたものですが、他人の視線を意識しながらつづられた気配で、 洗練された文体はそこからきているとひとり合点し、「いとをかし」と、このへんで筆をおきます。 ビャクダンはセンダン
運営委員 道 上 定
センダンといえば香木ですよね。でも、あまり聞きませんね。輪郭もはっきりしないし、困った。 そこで基本を固めようと思って、辞典にあたってみました。 まず、平凡社の『小百科事典』(1965/4発行)には 「せんだん楝せんだん科・暖地に自生する落葉喬木。古名;おうち。人家にも栽植。…以下略…」とあります。 香りについての記載はありません。 〔栴檀=センダンは二葉より芳し〕センダンは発芽の二葉の頃から芳香を放つ。 英雄・俊才など大成する人は、幼時から人並みはずれて優れたところがあることのたとえ。 (『故事ことわざの辞典』尚学図書編集・小学館発行・1986/4) たしかにいるんですよ、ジャズピアノの上原ひろみさんのような。ヴァイオリンの五嶋みどりさんのようなおそろしい人が! 〔センダン〕@ビャクダンの異称。Aセンダン科の落葉高木。我が国を始めアジア各地の暖地海辺に自生、高さ約8メートル。 葉は大形の羽状複葉。…以下略…(『広辞苑』第四版・1991/11発行)とあり、行を改めて〔―は双葉より芳し〕 「センダン@は発芽の頃から早くも香気があるように、大成する人は子供の時から並はずれてすぐれている」と説明しています。 広辞苑第二版では@としてセンダンを説明し、そのあとAビャクダンの異称と、順序がちがっています。 おそらく検索回数 引用回数はビャクダンの方が圧倒的に多く、そのため第四版では順番を逆にしたと思います。 つまりセンダンと呼ばれる香りの木は、ビャクダンという別の木なんです、と。
わが国で「棟=おうち」と呼び慣わしていた木について、インド・中国では「栴檀=センダン」の名前で呼んでいる。 おそらく「白檀=ビャクダン」はその後仏教と共に仏具として渡来、仏像・祭壇・数珠など幅広く利用されるようになった。 あきらかにこの2種類の区別はつくはずなのに、どうして「ビャクダンは双葉より芳し」とならなかったのか、老木の私は戸惑うばかりです。 理科で好きなこと−3
今回は7班〜8班です。 7班4年 H.T.
ぼくは、生き物をかんさつすることがすきです。夏休みに、ぼくのおじさんと林の中でカブト虫やナナフシを捕りました。 また、セミのぬけがらも見つけたのでこれも取りました。カブトムシを持って帰り、ゼリーをあげたら一目さんに向かって来ました。 それを見て「元気そうだな。」と思いました。前に図かんで調べたら、カブト虫は、甲虫るいに分るいされることを知りました。 実さいにカブト虫をさわってみたらツノや前羽がかたかったです。10月ごろにはカブト虫は死んでしまいました。 でもそのカブト虫でひょう本を作りました。羽や足を広げて細かい所まで見えるように工ふうしました。 ナナフシはある時、出かける前に足が自ぜんに取れて2本になってしまいました。でも帰ってくるとなんと5本にふえていました。 調べたら「だっぴをすると足がふえる。」ということが分かりました。でもぬけがららしい物はありませんでした。 これからもいろんな虫を調べて学んでみたいです。 7班4年 T.Y.
ぼくが理科で好きなことは、じっけんと、工作と、機械の分解です。じっけんの好きなところは、よそうして、やってみて、 まちがっていたらまたやって、答えがでるのがじっけんの好きなところです。 工作というのは、理科ではないかもしれませんが、じっけん道具を作ったりするので、工作の好きなところです。 機械の分解の好きなところは、機械の中に入っている物がどういうはたらきをしているのかが、 見えてまた、パズルのようにもどすことができるのが機械の分解の好きなところです。 学校の理科の授業の先生の話も大好きです。先生の話は教科書にのっていないことを教えてくれるので、 家でそれを調べるのが、大好きです。
8班4年 H.K.
ぼくのおじいちゃんはいなかに住んでいて、虫をとるのが上手です。ぼくは小さいころからいっしょに虫をとっていたので、 虫をつかまえるのが好きになりました。夏はセミやトンボをとったりします。 セミはいろんなしゅるいがあって、それぞれちがった鳴き方や大きさ、色があると分かってきて、ますますおもしろいと思いました。 去年はオニヤンマをつかまえることが出来ました。トンボが水のある所にたまごをうむのを調べていたので、 オニヤンマも小川を何度も行ったり来たりしてたまごをうんでいるところをねらいました。 ずかんで調べたことと同じだったので、うれしかったです。 それから、ぼくは電車が好きなので、走る仕組みや、どうやって電気を車両に送っているかなどを調べてみたいです。 8班4年 M.N.
私が、理科が面白いと感じる時はふ段なにげなく見ている物のりくつが分かった時です。 例えば虫めがねで太陽の光を集めて紙をもやした時に、太陽はいつもあたり前のように見てるけど、けっこうい力があるんだな、と思いました。 他にも、コンピューターが人の生活をかいてきにするためにかつやくしていることがおもしろいと思います。 病院ではたらくパロなどです。じっさいに私もだいてみて、ふわふわで、なき声もやさしくて、いやされるな、と思いました。 それから植物のかんさつや、物ごとの細かいしくみまでちゃんとしらべて、星をみただけで、あれは何座、植物を見ただけで名前がいえたり、 生物を見ただけで、これは○○、といえるようになりたいです。科学少年団で、なかまときょうろくしてすごしたいです。 8班4年 H.M.
ぼくが理科ですきなことは色いろな実けんをすることです。実けんでは色いろなことをします。たとえばじ石の実けんです。 じ石の実けんではじ石をまっぷたつに切ったらどうなるかという実けんをしました。そしたら一つはN二つはSになりました。 ほかには風で動く車をしました。風で車は何m進むかもしました。だいたい3mくらい動きました。 ゴムで動く車もやりました。ゴムでは4mくらいでした。次は方位じしんをやりました。 実けんでは思ったいじょうにおもかったりかるかったりすることがわかりました。実けんではどんなふうになるのかドキドキです。 そういうところがすきです。 これからもたくさんの実けんをしたいと思います。 ■お知らせ■
□かたつむりが400号を迎えました□
今回でかたつむりが400号を迎えました。これも少年団に関わってくださっているすべての方のおかげだと心より感謝しています。 さて、運営委員会では400号記念誌の編纂をすすめています。原稿をお寄せいただいた方、どうもありがとうございました。 夏休み中にはお手元に届けられると思いますので楽しみに待っていてください。時間的にはまだ若干の余裕があります。 今からでも遅くはありませんので原稿をお待ちしています。 原稿は事務局石井宛お送りください。
■お知らせ■
□後期賛助会費のご協力、よろしくお願いします□
前期賛助会費は91名の方から計205口、205000円のご協力をいただきました。 ありがとうございました。夏季活動の下見等に有効に支出させていただいております。 さて、例年夏季活動費の振り込みに合わせて後期賛助会費(1口1000円で2口以上) のご協力をお願いしています。今年も団活動の質の向上のためによろしくお願いします。 |