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かたつむり

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No.416   2015(平成27)8.31(Sun.) 藤沢市科学少年団

9月の活動   夏季宿泊活動事後学習


■フズリナ石灰岩

 夏季合宿はいかがでしたか? 雨に降られ、山の天気を身をもって経験しました。
 さて、9月の活動は夏季合宿のまとめです。今年採集した岩石や化石を、しっかり整理して大切に保管しましょう。
 さらに、「大釜」の露頭で採取したフズリナ石灰岩について、詳しく観察や実験を行います。古生代の大型有孔虫「フズリナ」に焦点を当てたいと思います。


  1. 日時
  2. 9月13日(日) 9:00〜14:00


  3. 会場
  4. 藤沢市教育文化センター


  5. 持ち物
  6. 弁当、水筒、帽子、名札、バインダー、筆記具、夏季活動のしおり、
    採取したサンプル(岩石など参加できなかった人は当日配ります)
    ※もらった大谷石が大きすぎるときは、当日割って小さくすることができます。
      サンプルを入れる菓子箱など(大きさにゆとりを)
    ルーペ、新聞紙、ぞうきん


  7. 欠席連絡
    • 前日まで
        事務局鹿児嶋 自宅まで、
    • 当日は
        事務局鹿児嶋 携帯まで
        8:30〜50にお願いします。※留守電対応


  8. その他
  9. 夏季活動の感想文や立体模型の完成写真が未提出の人は、活動日までにメールで送信するか、当日写真や文を持ってきましょう。
    (写真→鹿児嶋先生 感想文→高木先生)


  10. 昼休みに夏季活動のようすのスライドショーを行います。保護者の方も是非ご覧ください。




7月活動 夏季活動事前学習
立体地形図の作成&天気図

 7月活動は、7月5日(日)に教育文化センターで行われました。例年通りの天気図と地形模型。
 卒団した団員からは、「1年毎に立体地形図のレベルがあがり、保存しておいて見比べると自分の成長が分かる」という声も聞かれます。団員の皆さんの完成度は、いかがでしたか。
 当日は、保護者の方に、鹿児嶋副団長から藤沢の自然第7巻となる「藤沢の四季」の紹介があり、高木運営委員から“日本百名山の楽しみ”の特別講座がありました。 30名を超える保護者の方に参加いただき、好評でした。


【7月活動】

■ 石井団長の挨拶

■ 天気図を書く

■ 立体地形図の説明

■ 立体地図の製作

■ これが完成品

■ 天気図の説明

■ 真剣に聞いて

■ 立体地形図の製作

■ いそぎんちゃくにも協力してもらい

■ 最後にミニ稲の説明と配布


【保護者の活動】

■ 藤沢の自然の紹介

■ 日本百名山の植物を楽しむ講演

■ 30名以上の保護者の方に集まって
ただき好評でした



戦場ヶ原を歩く
運営委員 鈴 木 照 治

ヤマシロギク
■ ヤマシロギク
シラカバ
■ シラカバ
 湯滝の下から、鹿よけの柵の戸をあけて、林の中を湯川に沿って小田代分岐道標の先のベンチ多い休憩所に行きます。 途中の山道では、藤沢でも見られるヤマシロギクが咲いていました。やがてシラカバの林が見えてきました。 湿原は長い間に森林へと移行するのですが、最初に生える木がシラカバです。このあたりが戦場ヶ原のいちばん端です。 この先2.5kmほど湿原の中の杢道を歩きます。見晴らしのいいところには展望デッキがあり、足下を見ると、スゲが群生しています。 スゲの葉の間から1本ずつ突き出たきれいな花はノアザミで、ピンクの小花がアイスキャンディーのようにかたまって咲くのはホザキシモツケで、 大群落を形成しています。花がいくつもついだアザミはニッコウアザミというノハラアザミの変種だそうです。 ヤマシロギクより小さい白花がたくさん集まって咲いているのはゴマナで、各地の高山の水辺に見られます。 100年前に植林されたというカラマツがところどころに残っています。黄色いキクのような花を縦長の穂状につけるのはオタカラコウでしょう。 だれかがリンドウの鮮やかな紫色の花を見つけて指差してくれました。木道が終わり、ふたたび湯川沿いに少し歩いて赤沼に到着しました。 歩くだけで精一杯でしたが、すばらしい眺めが印象的でした。
戦場ヶ原入り口
■ 戦場ヶ原入り口
ノアザミ
■ ノアザミ
戦場ヶ原を眺める
■ 戦場ヶ原を眺める
ホザキシモツケ
■ ホザキシモツケ
ニッコウアザミ
■ ニッコウアザミ
カラマツ百才
■ カラマツ百才
ゴマナ
■ ゴマナ
オタカラコウ
■ オタカラコウ
リンドウ
■ リンドウ




救荒植物をついばむ平和の象徴
運営委員 道 上   定

 日の出から3時間近く経って今は午前7時30分。「晴れ」の日がここ数日続いて、今朝もTVは暑いあついを連発しています。
 いつもの散歩の小道ではスズメが群をなして草の実を拾っています。咳払いを合図にいっせいに飛びたちました。
 駅前のスズメはご飯粒を待っていますが、ハンバーグのかけらも好きです。にんげん同様けっこうなんでも食べます。カラスもハトも同じように雑食性です。
ポーチュラカの葉っぱをついばむハト。ふだんミミズや雑草の種、木の実、パンくずなど、なんでも口にする。 メス・オスとも育児に参加。ピジョンミルクと呼ぶ、炭水化物はほとんどなくて高タンパク質のミルクをのどから出して与える。 葉っぱの成分はなんなのか。
 雨上がりの昼間のこと、藤沢駅北口のペデストリアンデッキの花壇にはポーチユラカの株を植え付けているのですが、その葉っぱがことごとく、ちぎれ食われています。 ポーチュラカの行列の向こうにはハトの群れがいま食事中です。ほとんど躊躇なく葉っぱをちぎり呑み込んでいます。
 「花壇に植え付けている花に、手を出すか?(今回は手ではなく口ですが…)」。
 しょうしょう雨が降らなくても、日照りが続いても、踏まれてもけっこう丈夫なポーチュラカです。ですが、ハトに食われることは計算に入れていないはず。
 無惨にもそこら一帯は茎だけの花壇に。
 70年前の戦前・戦中・戦後にもこのような人の手による「摘み草」事件が当たり前のようにありました。そのころはポーチュラカではなく「スベリヒユ」でしたが。
 戦争中や災害時の食糧事情が悪いとき利用されたのが[救荒植物]ですが、山菜、野草は「風情のある」たべものとその季節・その土地で食料とされます。
 ネマガリダケ、シオデ、タラノメ、ノビル、クコなどは季節の味として通の大人に好まれます。タンポポ、ユキノシタ、スベリヒユ、カンゾウなどは時期を選べばおいしいものです。
 植物はたいしたものです。ヒトから[絶滅危惧種]と言われ[外来侵入種]と言われようが、周囲とバランスをとり生き延びる、すばらしい手法をもっています。 スベリヒユ、ポーチュラカも抜群の復原力を持っており、1週間もあれば葉っぱはもと通りに青々と茂ります。
 それにしてもハトがポーチュラカの葉っぱを食べるとは思ってませんでしたが、5月下旬だったかフジの新芽をちぎりとって食べているのを見たのは、 これも関係しているのか、いまのところはっきりしません。
 そのハト。鳥のなかでも体重に占める脳の割合は小さい方とのことですが、あの帰巣本能の「帰ってくる特性」はどこにあるのでしょうか。
 きっと「超小型GPS内蔵」の脳みそといえませんか。
 おそらく画像展開にあたって縮尺を切り替えて、(行き・帰り)を(裏・表)の画面として密着。自分の位置情報をプロットして、そこへ確実な変化修正・加えて立体視。 そのあとあり得ない角度、光線具合を消去して軌道を求めている…のでしょうか。
 あんがい生き物たちは特化したGPS、特化したセンサをもっており、歴史を生き抜いているに違いありません。
 ウィルスにしろ、クマムシやダニにしろ、数十万年のヒトの段じゃない。何億年も命を磨き、つないできたのです。
 ヒトは命を磨き、繋いで行く努力が足りない。むしろ命を傷つけあい、セーフティ・ネットを切り裂くことばかり行っています。 ハトを平和の象徴とお願いしたのなら「ハトに学べ」。スベリヒユの学名に〔食べることのできる〕とつけたのだから「救荒植物に学べ」。 2020を「平和の祭典」としたいならそのような路面電車のレールを敷かなくては。
 ユキノシタは[吊り忍]として軒下に提げ、涼を誘うのにも使いますが、葉っぱは薄いころものてんぷらにして食べると香りもよくおいしいのです。




新米団長の独り言5
団長 石 井 幹 夫

 皆さん、こんにちは。新米団長の石井です。今回も今年の夏季活動についてです。
 ところで、夏季活動で雨に降られた経験はありますか?
 以前小野先生が団長の時、台風の直撃を受け日程を1日短縮して逃げて帰ってきたことはあります(2003年度です。今から12年前ですね。) が、それ以来(全くとは言いませんが)雨らしい雨に降られたことはありませんでした。これはどうしてか?答えは簡単です。 前団長の佐藤先生が「晴れ男」だったからです(ちなみに台風を引き寄せた小野先生は「嵐を呼ぶ男」と命名されています)。 それが今年は2日目が1日中本降りの雨でした。佐藤前団長のパワーはそこまであったのか、と改めて思い知らされました。 そこで私は佐藤前団長のニックネームを変えました。「晴れ男」改め「晴らす男」です。今年からは、石井・鹿児嶋ペア。 しばらくは雨が続くことを覚悟してください。
 私たちはよく強がって「雨もまたよし」といいます。 でも本当は晴れた方が良いに決まっていますよね!その雨の日の強力な味方が「雨具」です。夏季活動の説明会で鹿児嶋先生から雨具の説明がありました。 「傘と合羽の両方を用意してください。合羽はセパレートの方が良いと思います。」この説明をどれだけ真剣に受け止めたのでしょうか。 普段私たちが行動するとき、まず合羽のお世話にはなりません。傘で十分なところばかりだからです。 特に家族で動く場合、車での行動が多いと思います。 そうすると傘の出番すらない!そんな場合も多いのではないでしょうか。 そうすれば「えっ、合羽までいるの?なくても大丈夫じゃないの?何とかなるよ!」そんな会話が聞こえてきそうです。  いくら少年団の夏季合宿であっても合羽のお世話になったのは数えるほどしかありません。 でも、雨が降って、傘をさせないところでは、合羽しか頼りになるものはないのです。 今回も雨の降り方、活動する場所を考えて、今回は合羽、今回は傘と指示を出しています。是非合羽の重要性をご理解ください。
 そして、今年から石井鹿児嶋ペア。自慢じゃないけど、・・・。しばらくは雨の夏季活動になるでしょう。
 もう一つ、鹿児嶋先生からあった注意。「虫刺され等の可能性がありますので、ズボンは長ズボンでお願いします。」 少年団では過去に痛い(かゆい)経験があります。「おしゃれ命」の中学生の女の子。 2年連続くるぶしが出る短いズボンで登場し、2年連続見事にブヨに刺される。 あれは、痛いし、かゆいし、堅くなるし、少なくとも3週間は元に戻らない。結構きついんです。
 少年団が歩くところはもちろんまともじゃありません。いろんな生き物がいます。今年はヒルにやられてしまいましたね。 いくら装備しても場合により靴下の上からもやられます。肌が露出していれば、やられない方がラッキーです。 是非自然観察の時に必要な服装を考えてください。よろしくお願いします。
 ところで、今年の夏季合宿はいかがでしたか?雨に降られたとはいえ、充実した3日間だったのではないでしょうか。 温泉はどうでした?硫化水素泉。独特のにおいがありましたね(あれは硫化水素のにおいであって、硫黄のにおいではありません。硫黄は単体では無臭です)。 慣れるととても心地よいにおいだったのではないですか?箱根の大涌谷と同じにおいです。箱根の騒動が1日も早く収まることを願っています。
 来年は今のところ伊豆半島を考えています。さあ、どんな夏季合宿になるのか、今からとても楽しみです。
 てるてる坊主でもつくるかな(無駄か!)!!




ミニの稲を育てよう!(その3)―育ちましたか?―
運営委員 小 野 哲 夫

 7月活動時にお渡しした稲の苗、上手に育っていますか?
 団員の皆さんにお渡しした翌日にマグカップに植えた我が家の稲は、写真のように育ちました。皆さんはいかがですか?
 写真から分かるように、イネの大きさは葉先までが植えているマグカップ(高さ11センチ)とほぼ同じで、ミニの稲ということが分かります。
 それでも、普通のイネと同じように1本の苗の茎の両側に分けつして出来た茎が見られます。 茎の長さは、今はわずかに3cmですが、稲穂が出てくるとともにもう少し伸びるでしょう。
 そうです。もう少したつと稲穂が出て、イネの白い花が咲きます。稲穂が出てくるまでは、水は1p程度まで入れておいてください。 そして、稲穂が出た後は土が乾かない程度に水を減らします。
 そうすれば、お米が実ることでしょう。お米が実ったら、写真やイラストなどでとれたお米のようすを教えてください。
 素晴らしい賞品を用意しています。




無題
いそぎんちゃく M.K.

久しぶりにネタがありました。つい最近、山梨県の神奈川よりの方に行く機会があったのですが、そこで面白いものを見つけました。 紅葉(もみじ)です。カエデ科の落葉広葉樹。よく秋には赤や黄に染まり山々に豊かな色を与えます。 しかし、「だったら投稿は秋にしなさいよ!」と、思われる方もいるとも思いますがこの時期に投稿する意味ができたのです。
な、なんと!この時期に!紅葉の色がかわっっっているじゃないですか!?しかも、一部だけ。
よく理由はわかりませんがこの様な場面に遭遇できたのは私としてはとても嬉しいことだったので投稿しました。
P.S
今回の投稿で石井団長の投稿数に追いつく事が出来ました!\(>ω<)/






■お知らせ■
□理科で好きなこと」について□
 あと9・10班が残っているのですが、紙面の都合でなかなか掲載できません。来月号に掲載する予定ですのでもう少しお待ちください。



■お知らせ■
□後期賛助会費、ご協力ありがとうございました□
 後期賛助会費にご協力ありがとうございました。
 有効に支出させていただきます。なお、会計報告は前期分と併せて年度末に行いますのでよろしくお願いします。



■お知らせ■
□夏季活動の感想文はもう出しましたか?□
 毎年のことながら、締め切りまでになかなか感想文が集まりません。 まだの人は必ず仕上げて9月活動の時に持ってくるか、メール・郵便等で高木までお願いします。
 できるだけ記憶の鮮明なうちに書くのが大切ですよ。