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かたつむり

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No.460   2018(平成30)10.14(Sun.) 藤沢市科学少年団

11月活動  自然観察  境川遊水地公園


 だいぶ秋も深まり、過ごしやすくなってきました。これからは野外活動が気持ちいい季節ですね。
 さて、11月は恒例の自然観察を行います。今年は久しぶりに湘南台公園、境川遊水地公園と天王の森を訪ねます。 すっかり色づいた木々やたくさんの鳥と出会うことができるでしょう。楽しみにしていてください。
 なお、この活動は保護者の皆様の参加を歓迎します。じっくり自然観察をしながら日頃の運動不足を解消しましょう (結構歩きますので楽しみにしていてください)。


  1. 日時
  2. 11月18日(日) 9:00〜14:30ころ


  3. 行き先
  4. 境川遊水地公園/湘南台公園/天王の森
    雨天の場合 東芝未来科学館(JR川崎駅そば)
    天候判断は湘南台駅で行いますので、天候が心配な場合は両方の準備をお願いします。


  5. 集合
  6. 9:00 湘南台駅地下広場


  7. 解散
  8. 14:30ころ 六会日大前駅
    雨天の場合は早くなります。また、解散場所が最寄り駅になります。


  9. 持ち物
  10. 弁当、水筒、雨具、帽子、名札、バインダー、筆記具、敷きもの、
    図鑑類や双眼鏡など各自で必要と考えたもの
    (なるべく双眼鏡を用意してください。おすすめの双眼鏡に参考資料があります。)
    雨天の場合 スイカやパスモなどの交通系ICカード
    湘南台〜JR川崎 往復1310円(小学生654円)
    解散駅により若干交通費は変わります。自宅から湘南台駅までの交通費も含め、さらに念のため多めにチャージしておいてください。


  11. 欠席連絡
    • 原則前日までに連絡してください
        事務局 鹿児嶋まで
          自宅(留守電)
            (メール)kago@ea.mbn.or.jp(なるべくメールでの連絡が助かります
    • 当日連絡8:20までにお願いします  鹿児嶋携帯(録音)


  12. その他
  13. この活動はご家族の参加を歓迎します。





9月活動 夏季宿泊活動 事後学習

 9月16日(日)に湘南台小学校で行いました。
 内容が標本の整理、粘土細工(いや地体模型の作製)、断層や褶曲のでき方、断層実験、利き塩水と本当に盛りだくさんでしたね。覚えていますか?






■褶曲や断層のモデルを作りました



■毎度おなじみの岩石標本箱の作。
  ん、今年は赤青の2色だ!



■なぜか今年は地形模型にも石を貼りました

  




■万力を持ち出して実験も!
  

■ン、粘土細工?イヤイヤ地体模型の製作です。
  うまくできた人は写真を事務局に送ってください。夏季活動特集号に掲載します。









■活動の最後に10月活動(国立科学博物館)で何を見学するか作戦会議を開きました。




■さてさてこれは、利き酒ならぬ利き塩水!
  ABCどれが大鹿か当ててみよう!!
  (でも、10班中1班しか当たりませんでした。難しかったね!)












■活動終了後にいそぎんちゃくのお兄さんお姉さんがみんながいた視聴覚室のゴミ拾いをしています。
  頭が下がります。



7班のT君(4年)からのお便りです
7班4年 K.T.




 夏休み中に庭に蝶が遊びにきました。その時の様子と調べたことを書きました。
 8月29日 庭にちょうがいました。大きかったので写真で撮りました。図鑑で調べたらメスアカムラサキだと分かりました。 3日後、お父さんが帰ってきてこの事を話してもう一度一緒に調べたらメスアカムラサキではなくツマグロヒョウモンだと分かりました。 かなり似ています。
 9月9日庭に幼虫がいました。何と3匹も?!図鑑で調べたら蛾の幼虫でした。幼虫と成虫でまったく違う紋様になるんだなと思いました。 ホウセンカの葉が好きな様子でした。


 まず、自分で調べて、そしてお父さんともう一回調べ直す。これはなかなかできることではありません。とても立派です。
 ところでこの幼虫は何の幼虫でしょう?T君はわかっていると思いますが、他の皆さん、頑張って調べてみませんか? そしてわかったら事務局の鹿児嶋先生に教えてください。多くの皆さんが調べて教えてくれることを期待しています。
 それにしても蛾は、幼虫も成虫もなかなかの迫力ですね! (石井団長より)




入賞おめでとう!

 第49回藤沢市総合かがく展に二人の団員が入賞しました。おめでとう。

  優 秀 賞   6班5年 R.S.君
モッツァレラチーズの不思議な世界
環境特別賞 10班6年 Y.K.君
続発電大作戦!!!!!!どれが一番エコ!?

 二人にはどんな研究をしたのかをかたつむりで紹介してもらう予定です。お楽しみに!
 なお、藤沢市総合かがく展は10月18日(木)から23日(火)まで湘南台文化センターで開催されます。ぜひ見学に行ってくださいネ!



おすすめの双眼鏡
事務局 鹿児嶋 英 克

 野外活動で活動に双眼鏡をぜひ用意してみませんか。これがあることで自然観察がより楽しめます。 双眼鏡にはいろいろな種類があります。これから購入を考えているひとは、参考にしてください。

●選ぶときは2つの数字を確認!
 双眼鏡を選ぶときは、「倍率」と「口径」を確認します。
 倍率と口径の「小さい」「大きい」での善し悪しを○と×とでまとめました。

◇倍率
  倍率が小さい   ○明るく見える ○手ぶれが少ない
    ×小さく見える
倍率が大きい   ○大きく見える
    ×暗く見える ×手ぶれしやすい
◇口径
  口径が小さい   ○小さくて軽い ×暗く見える
口径が大きい   ○明るく見える ×大きくて重い

 と言うことで、目的に合わせて「倍率」と「口径」のちょうど良い組み合わせを選びます。

 では、おすすめの組み合わせは?ということでおすすめの望遠鏡コーナーです。
 団員のみなさんですと、倍率は6〜8倍、口径は21mm〜25mmがちょうど良いでしょう。
 なお、「ズーム式」は選ばないこと。暗いだけでよくありません。

おすすめの双眼鏡 鹿児嶋のおすすめする双眼鏡はコレ!(価格は10月11日ヨドバシ調べ)

口径21mm とりあえずなら。安いのは暗くて見えにくい物もあるのでよく見てから選ぶ。口径が小さいので、なるべく倍率は控えめに。
フジノン KF6X21H 6x21
¥5,270
レンズが小さい口径21mmは、6倍の方が使いやすい。
ケンコー ウルトラビユー
H6×21DH 6倍 21mm
¥6,350
口径21mmとしては高価。多層膜コートできれいに見える。
 
口径25mm 大人になっても十分使える。たまに見えにくい物もある。
オリンパス 防水8X25WPII
¥8,480
ダハ式。防水でスマート。ちょっと高価だが丈夫。
コーワ SV25-8M 8×25
¥8,580
専門メーカーの廉価版。使いやすい。
 
大人向け 番外編、大人向けにおすすめの2種(個人的なおすすめ)
ニコン NIKON 遊(ゆう) 4×10D CF 4倍 10mm
¥11,990
超小型双眼鏡65gポケットに入るサブ機に(私のお気に入りです)
ニコンモナーク7 8x30
¥33,280
本気でバードウォッチングするならこれ!一度店頭で覗いてみよう。感動しますよ。



夏季活動会計報告

たいへん遅くなりましたが、次の通りご報告いたします。

2018(平成30)年度夏季宿泊活動会計報告

総収入 3,169,000    
総支出 3,196,027    
差し引き -27,027 (参加団員1 名あたり▲294円)

収入 単価 数量 小計
団員参加費 29,000 93 2,697,000
運営委員・いそぎんちゃく参加負担金(合計) 472,000
収入合計 3,169,000

支出 小計
バス関係費(大型バス・2 日目のマイクロバス) 881,416
宿泊費(久米川温泉) 1,833,192
弁当・飲料費用 153,867
入場料・体験費用(博物館・水引ほか) 108,340
レンタカー賃料・乗用車諸費用 113,985
天気図・紙コップ等消耗品費用 2,894
集合写真(後日配布) 20,250
雑費(手土産・交通費等) 43,083
早退・欠席者返金 39,000
支出合計 3,196,027

 不足額27,027円につきましては、団費より充当させていただきます。

  上記の通り報告します  
2018年 10月 14日  
藤沢市科学少年団運営委員会   団長 石井 幹夫
  会計 遠藤 孝夫




こわい話を科学しない 〜月見団子の婆
運営委員 山 田 佳 子

 今年の中秋の名月は9月24日でした。みなさんはお月見をしましたか?  私はススキとウサギさんのマスコットを飾り、おだんごもコンビニで買ってきてお供えして、とてもきれいな丸い月を見ることができました。 今回のお話は、お月見するときにお供えするおだんごの話です。明治時代の新聞に書かれていた、江戸時代のこわいの話です。
 その前に、少し暦(こよみ)のお話をします。江戸時代の日本では太陰暦(たいいんれき)を使っていました。 太陰は月の別名で、太陰暦は月の満ち欠けを基準に作った暦です。空に月が見えない新月が1日で、月の最終日が晦日(みそか)と言われます。 最終日が29日(小の月)の時と30日(大の月)の時があり、小の月、大の月は年によって変わります。 1年が1月から12月まであるのは今と変わりませんが、そうすると、1年が354日になり、毎年季節が変わるようになってしまいます。 そのずれをなくすために、19年に7回、閏月(うるうづき)を加えます。この閏月も何月になるか決まっていません。 現在みなさんが使っているグレゴリオ暦(太陽歴)と比べるとわかりにくいかもしれませんが、農作業をするのに便利な暦で、明治のはじめ頃まで使われていました。
 秋になると、穂が実ってお米が採れます。江戸時代の人たちは「稲が実りました、ありがとうございます」というお祭りのようなものを「中秋の名月」に行っていました。 太陰暦では7月〜9月が秋になり、中秋は秋の真ん中の8月のことで、その満月になる15日。これが十五夜(じゅうごや)です。 グレゴリオ暦の9月〜10月のはじめになります。 そして、十五夜だけではなく、9月13日に行われていた十三夜、10月10日の十日夜(とうかんや)もあり、この三つの月見ができると縁起がいいとされていたそうです。

 そんなお月見が盛んにおこなわれていた江戸時代のことです。現在の千代田区に住んでいた旗本の城さんの家では、「だんごを作ること」を固く禁じていました。 千代田区ということは、将軍さまが住んでいた江戸城の近くに住んでいたということです。 旗本は将軍様の直属の家臣のことで、将軍様に会うことができる、とにかくとっても偉いお家です。

 城さんの家でだんご作りを禁止する前は、十五夜と十三夜には盛大にだんごを作ってお月さまにお供えしていました。 けれどあるとき、十五夜のだんごを作っていると、60歳くらいのおばあさんがお台所でせっせせっせとだんごを作っていました。 女中さんたちは奉公人さんが頼んで連れてきた人だろうと思い、奉公人さんたちは女中さんが頼んで手伝ってもらっているのだと思いました。 作業が終わり、女中さんと奉公人さんたちが話していると、誰も知らないおばあさんであることがわかりました。 でも、おばあさんはすでにいなくなっています。これと言って不審な様子もなかったので、そのままにしておいたそうです。
 ところがひと月後の十三夜の日、いつの間にかおばあさんがやってきて、せっせせっせとまただんごを作っていました。 奉公人さんは「おい、ばあさん、お前は誰に頼まれてどこから来たのだ」と聞きました。おばあさんは返事もせずにだんごを丸めています。 間近に寄って大声で聞いても平然として手を止めません。とうとう奉公人さんは、おばあさんを家の外に追い出します。 そして、やれやれと戻ってみると、おばあさんはさっきと同じように台所でだんごを丸めていました。 もしかして、別のおばあさんかもしれないと思って顔を覗き込むと、おばあさんはニッコリ笑って長い舌を出しました。 奉公人さんは「タヌキかキツネが化けて出た!」と驚いて若いお侍さんたちを呼んできました。 みんなでおばあさんを門の外まで追い出し、しっかり戸締りをして戻ってくると、おばあさんは台所でおだんごを作っています。 「奉公人が言ったことは本当だった」と、びっくりした若いお侍さんたちは、おばあさんの腕を強引に引っ張って追い出そうとしました。 すると、おばあさんの腕は水飴のように伸びました。若いお侍さんたちはその腕が5メートルくらいになってもさらに引きました。 20メートルにも30メートルにも伸び、まだまだ伸びそうです。 腕がキセル(昔のたばこ)のように細くなり、若いお侍さんたちがこわくなって手を放すと、まるでゴム紐のように腕は元に戻りました。
 あまりの出来事に、だんごづくりはすぐに中止になりました。すると、おばあさんはいなくなりました。しばらくして、試しにだんごをつくりました。 すると、おばあさんはまた現れてだんごをつくります。おばあさんは何か悪いことをするわけではありません。 それでも気味が悪いので、城さんの家ではいろいろなおはらいをしました。でも、効き目はありません。 だんごをつくりだすと、どこからともなくおばあさんが現れてせっせせっせとだんごをつくります。 そして、とうとう城さんの家では「絶対にだんごをつくってはいけない」と言い伝えるようになりました。
 明治時代の新聞には、この家訓を信じなかった子孫がだんごをつくったとありました。 すると、おばあさんが現れて言い伝えが正しかったことが証明されたそうです。ただ、どうしておばあさんがだんごをつくるのかは、わからないようです。
 平成の現在も、城さんの子孫がいらっしゃって、今も「だんごをつくらない」という家訓を守っているのでしょうか?

参考にしたHP
  陰暦における月の異称 夏貸文庫まめ辞典
  2018年の十五夜はいつ? 四季の美



□お知らせ□
□11月活動の雨天プログラムについて□

 11月活動は、天候に関わらず9:00湘南台駅集合です。雨天時は行き先を変更し「東芝未来科学館」を見学します。
 
11月活動 自然観察に記載したとおり、JR川崎駅までの交通費が余分にかかります。行き先がどちらになっても大丈夫なように、 集合場所までの交通費を含めスイカかパスモの準備をお願いします。※入館料はかかりません。
 東芝未来科学館周辺は、雨天時に100人規模の団体がお弁当を食べる場所を確保できませんので活動を早めに切り上げます。 原則としてお弁当は自宅に帰ったあと食べることになります。
 天候が怪しい場合、「境川遊水地公園」に行くか「東芝未来科学館」に行くかは当日集合してから決定しますので、どちらの行き先でも困らないようにしっかり準備してください。



□お知らせ□
□11月活動の保護者の参加について□
 11月活動は野外での自然観察ですので、保護者のみなさまの参加を歓迎します。 お子様と一緒に参加するというよりは、「保護者会」の活動に参加して、保護者のみなさま同士の親交を深めていただけると良いと思います。
 天気が良ければ、(きっと!)気持ちの良い秋のハイキング(でも、かなりハード!)になると思いますので、ぜひご参加ください。
 なお、指導体制に余裕がないときは、大人チームのガイドができない場合があります。ご了承のほどお願いします。



□お知らせ□
□原稿募集□
 「かたつむり」では常時原稿を募集しています。あまり肩肘張って構えるのではなく、日常に転がってている「何気ないもの」がいいです。 もちろん肩肘張ってもかまいません!写真1枚でもいいのでそこにコメントをつけて送ってください。 FAXの際は鉛筆ですとかすれて読めない場合があります。ペンでなぞってから送ってください。

送り先   石井幹夫宛
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この印刷物は、公益財団法人東京応化科学技術振興財団の補助を得て作成しています。