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毎年楽しみにしている夏季活動が、今年も近づいてきました。今年の活動は去年のリベンジで山梨県早川町方面です。 今年は行けるといいですね。 例年7月活動では、訪問する地域の立体地形図を製作しています。等高線に沿ってスチレンペーパーを切り取り、1枚1枚貼り合わせます。 時間はかかりますが、完成したときのうれしさはひとしおです。また、活動場所の地形のようすが分かります。 ただ、時間内に完成しない団員がほとんどで、続きは家に持ち帰って行いますので、ご協力よろしくお願いします。 ご家族で一緒に作りながら、夏季活動についていろいろな話をしてください。
5月活動 科学実験 石けん、汚れの科学
5月16日(日)、藤沢市立第一中学校をお借りして実施しました。 直前に蔓延防止等重点措置の対象となり、実施するべきか中止するべきか悩んだのですが、 「ん、外でやればいい!」とひらめき予定通りの実施となりました。
セッケンに香りをつけて型に入れる
山田 佳子
藤沢市科学少年団の非公式キャラクターのアントシアニンの妖精アントンです。 初めましての人もそうでない人もこんにちは。5月活動ではあぶらんと水酸化ナトリウム水溶液でセッケンのケンさんを作ってもらいました。 ひと月たって、熟成も終わっている頃だと思います。今回は、そのセッケンに香りをつけて型に入れるやりかたをお伝えします。 できたらでいいので、チャレンジしてみてください。ただし、小学生は大人といっしょにやってください。 イメージ図ですが、5月活動のテキストを思い出しながら左の図を見てください。 みなさんがペットボトルに入れて持ち帰った直後の中身のようすです(イメージです)。 あぶらんの顔(?)が取れてその顔にナトリウムイオンがくっつくと、ケンさんができます(赤い丸の中)。 水色の丸で表されているのがナトリウムイオンで、食塩にもなる安全な物質です(とりすぎるとよくないです)。 活動中に「今回の活動は危険です!」と言っていましたが、危険なのは赤い丸の水酸化物イオンです。 『イオン』は中学生になったら勉強してください。まだ、あぶらんの胴体(?)にくっついていない水酸化物イオンさんがいます。 この状態でpH試験紙を使うと、強いアルカリ性の13くらいになります。危ないです。目に入れないでください。 入ったら水でよく洗ってください。 1か月ほど熟成させると、危険だった水酸化物イオンもあぶらんの胴体(?)にくっついて安全なグリセリンになります。 もしも、セッケンに香りを付けたいなら、ここでつけるのがおススメです。
◎ 必要な物 ・ペットボトルに入っていたセッケン ・香料 10〜15滴 ◎ 使う道具 ・紙コップ ・小さな鍋 ・かき混ぜる棒(割りばし・アイスの棒など) ・型(活動でくばったシリコンケーキ型など) ◎ 作り方 この作り方はしないで、訂正版をご覧ください @ できているセッケンを少し取り、水に溶かしてpHを測定します。10以下ならこの作業を続けてください (おそらくですが、8程度になっています)。 A ペットボトルに入っていたセッケンを細かくして紙コップに入れます。 紙コップは使わないで! B 鍋に水を入れます。紙コップが浮かないくらいです。そんなに必要ありません。 C 鍋を火にかけ水を沸騰させます。熱くなるのでヤケドに気を付けてください。 D 沸騰したら火を止め、鍋の中に紙コップを入れ、熱がまんべんなく伝わるように割りばしなどでかき混ぜてください。 ヤケドに気をつけてください。 E セッケンがドロドロになったら香料を入れ、まんべんなく混ぜます。 とちゅうで固まってしまったら、またお湯に入れて温めて溶かしてください。 F Eを型に流し入れます。 G 1日くらい置きます。固まったら使えます。
ちなみに、5月活動の時にグレープフルーツの香料で香りをつけたセッケンを作っていたのですが、 1カ月後はにおいませんでした。1週間もしないうちに、香りはなくなっていました。 インターネットではグレープフルーツなどのかんきつ類(みかんなど)は香りが残らないと書いてありました。残念です。 ミントの香り(ハッカ油)は1カ月後でも匂いが残っていました。 今回はローズやフローラルで作ってみましたが、いい香りがしました。 また、上手に型で形が作れた人は、むりにしなくてもいいです。 それでも「どうしてもやりたい!」という人は、おうちにあるセッケンでもできるそうです。細かく砕いて湯せんしてください。 ただし、廃油セッケンを使うと、ものすごい匂いが家中に広がります。気をつけてください。 グリセリンソープを使うと、電子レンジで似たようなことができます。 ダイソーには「クラフトソープキューブ」がありました。体に使うことはできないそうですが、お手軽にローズの香りのセッケンができました。 でも、電子レンジを使う場合、やりすぎると失敗します。私は500wで20秒+14秒でできました。 セッケンに香りをつけて型に入れる(訂正版)
山田 佳子
こんにちは。藤沢市科学少年団非公式キャラクターのアントシアニンの妖精アントンです。またお会いしましたね。 まずさっそくごめんなさいです。6月活動のかたつむりでセッケンに香りを付けて型に入れる方法をお伝えしましたが、 紙コップは使わないでください。 セッケンに熱湯を入れると、紙コップはやぶけます。つまり、紙コップにセッケンを入れて湯せんすると失敗します。 それと、、セッケンがトロトロの状態の時に型に入れることができた人は、無理にやらない方がいいです。 そんな完成品を使ってしまうのはもったいないからです。 上手にできなかったり、まだペットボトルの中にセッケンが入っている人は挑戦してみてください。 もう型からセッケンを出してしまって(セッケンを乾燥させている)、型が空だからやってみたいという人は、市販のセッケンでもできます。 ただ、市販のセッケンは香りがついている場合が多いので、香料を入れてもわからないかもしれません。 ダイソーのクラフトソープ―キューブは、後ろを見てその通りに作ってみてください。宝石みたいなセッケンができるかもしれません。 ☆ 訂正版は紙コップを使わないで、湯せんをせずにセッケンに香りを付けて型に入れます。 かたつむりに載っている作り方はしないでください。 ◎材料
◎ 使う道具 ・セッケンを細かくする道具(包丁やおろし金など) ・細かくしたセッケンを入れる器(小さめの鍋、どんぶりの器など) ・セッケンをねる道具(さい箸やしゃもじなど) ・セッケンを入れる型(5月活動でくばったシリコンケーキ型など)
※ 写真は市販のセッケンを使った時のです。参考にしてください @ セッケンを少しだけ水に溶かしてpHを測定して10以下になっていることを確かめます。 A セッケンを細かくします。セッケンが大きければすりおろし器、すりおろし器が使いにくければ包丁などで細かくします (目安として1oくらいの大きさ)。 B 細かくしたセッケンを器に入れます。 C 香料を入れます。1か所ではなく、まんべんなく入れてください。 D 沸かしたお湯(ポットでも良いです)を少しだけ入れて、すばやく練ります (お湯が多すぎると固まるまでに時間がかかります)。 混ぜる時はさい箸やおしゃもじなどを使ったり、ビニール手袋をして練ってください。pHが7(中性)に近ければ素手でも良いです。 E ねんどのようになったら型に押し込み(できるだけ手早く)、形を整えます。 F 風通しの良い日陰で乾かします。 G 固まったら使えます。
けっきょくは、ケンさんがいて泡立てばいいのではないかと思います。 でも、形や香りではなく、汚れを落としましょう。活動で作ったセッケンは、小さいかけらでも泡立ちます。 それと、汚れはついたらすぐに落とすが基本です。すぐなら落ちやすいことは5月活動でもわかりましたね。お片付けもすぐにしましょう。 新入団員の作文です2
新入団員が入団するときに書いてくれる作文。今年も紹介します。新入団員のみんなは理科のどんなところに興味を持っているのかな? 第2回は7人分掲載しました。 題して、「理科で好きなこと」
※この記事は非掲載とさせていただいています。
読みたい方は事務局(fjnc_master@fjnc.sakura.ne.jp)までご連絡ください。 ■お知らせ■
□夏季活動参加意向調査に関して□
夏季活動の予備調査へのご協力、ありがとうございました。全部で71名(79.8%)からの回答をいただきました。 その結果をお知らせします。
新型コロナウイルス感染症の先行きが見通せない中にもかかわらず、多くの団員が参加を予定していることが分かりました。 運営委員会といたしましては、安心・安全な夏季活動となるよう細心の注意を払い準備を進めていこうと考えています。 詳細は夏季活動説明下においてお知らせします。今しばらくお待ちください。 なお、このアンケートでの 参加予定を不参加に変更しても、不参加予定を参加に変更してももちろん構いません。 また、現在は夏季活動を実施の方向で準備を進めていますが、 状況により中止せざるを得ない場合もあります。 最悪の場合出発前日の中止すらあり得ます。そして 中止の場合、キャンセル料が発生する場合もあります。 大変申し訳ありませんがそこのところはお含み置きください。よろしくお願いします。 夏季活動の説明会は、7月活動日(7月4日(日))の17:00よりオンライン で行う予定です。活動場所場所までお越しいただく必要はありませんのでお間違えにならないようお願いします。 詳細は後日緊急連絡MLで連絡いたします。 ■お知らせ■
□500号記念誌について□
かたつむりは1984年11月に産声を上げてから1993年1月に100号、2000年6月に200号、2007年6月に300号、 2014年7月に400号と着実にその歩みを進め、今年9月に500号を発刊できる運びとなりました。 そこで、500号を記念して記念誌を発刊します。つきましては団員ならびに団員保護者の皆さまに原稿を依頼する予定でいます。 詳細は今後お知らせしますが心づもりをよろしくお願いします。 ■お知らせ■
□原稿募集!!□
「かたつむり」では常時原稿を募集しています。あまり肩肘張って構えるのではなく、日常に転がっている「何気ないもの」がいいです(もちろん肩肘張ったものも大歓迎!)。 写真1枚でいいのでそこにコメントをつけて送ってください。FAXの際は鉛筆ですとかすれて読めない場合があります。ペンでなぞってから送ってください。 首を長〜くしてお待ちしています。保護者の方からも大歓迎です。
この印刷物は、公益財団法人東京応化科学技術振興財団の補助を得て作成しています。
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