|
目次:
DOWNLOAD
(PDF:1.39MB)
7月の活動 夏季活動事前学習 〜立体地形模型の製作 毎年楽しみにしている夏季活動が、今年も近づいてきました。今年の活動は山梨県早川町です。この地での活動は3回目になりますね。 例年7月活動では、訪問する地域の立体地形図を製作しています。今年も地理院地図(地形図)に産総研の地質図をあわせてみました。 糸魚川−静岡構造線がくっきり! 細かい作業の連続で、時間内にはなかなか完成できません。お家に帰ったあと保護者の方が是非手伝ってあげてください。 一緒に作りながら「どんな夏季合宿になるのかなぁ」と色々お話をしていただけると嬉しいです。 ![]()
5月の活動 染色の科学
5月25日(日)亀井野小学校で行いました。植物色素であんなにもきれいに染まるのですね。 また、布地の種類や媒染剤の種類によって染まり方があんなにも変わるのですね。びっくりしました。
海のギャングに喰らい付け!
運営委員 安 井 麻奈未
みなさんは、海のギャングというと、何を想像しますか?サメ?シャチ?ウツボ?先生達は、ウツボを食べてみたいあまり、何と伊東まで電車に揺られて出かけました。 まず、ウツボについての情報です。
そんなウツボですが、食べられるお店があると聞いて、先生達は興味津々!早速お店を調べ、電車を調べてウツボを食べに行きました。 では、早速ウツボの味の感想です。ウナギ目だけあって、食感は脂の乗ったうなぎのようでした。 いや、うなぎよりも皮の下に脂がのっていて、もっとモチモチしていて弾力のある歯ごたえでした。 まず最初は「お刺身」。 熟成させているのでしっとりとしているけれど噛み応えもあり、白身魚のお刺身同様、あっさりとしながらも旨味があります。 ウツボを初めて食べた先生達は、一口食べて感動しました!次にウツボの「ウまき」。 皆さんは、「うまき」を知っていますか?うなぎが入った卵焼きです。 今回頂いたのはウツボが入っているので、「うまき」の「う」は、「ウツボ」の「ウ」ですね。 こちらはうなぎの「うまき」よりもウツボの存在感がしっかりとあり、身も柔らかくとても味わい深かったです。 そして、「ウツボの天ぷら」。「ウツボ」と言われなければ、白身魚の天ぷらね!と普通に頂ける癖のない美味しさです。 さていよいよ今回のメイン「海のギャング揚げ」とのご対面。
「食べちゃうぞ!」とでも言っているかの様に口を大きく開け、小さくても鋭い歯がギッシリ並んでいます。これはうまそう。
食われてたまるか喰らい付け!顔面からガブリついたいそぎんちゃくYさん。
「歯が口の中に刺さって痛い!」と言いながらも「カリカリしていて美味しい?」。
人生の半分位生きている私は、歯に優しくウツボの口角辺りから少しずつ攻めていきましたが、カリカリ良い音がして、
とっても良い食感でした。「海のギャング揚げ」は、食感だけを味わう物かと思いきや、頭に身がギッシリ詰まっている事を発見。
皮目はモッチリ脂が乗っていて旨味をしっかり噛み締めながら味わいました。最後は「ウツボの蒲焼」。
味は、うなぎの蒲焼と変わりませんが、やはり皮目の食感がウナギと全く違いました。いや〜ウツボがこんなに美味しいとは知りませんでした。 ウツボのお店での滞在時間の、2倍もの時間をかけて足を運んだ甲斐がありました。
食後にお店の方にウツボについて質問すると、今朝釣ったばかりのウツボを早速持って来て見せて下さり、沢山の事を教えて下さいました。 ウツボは伊東の海に沢山生息していること。店長さんは毎日テトラポットに立ち、ウツボの一本釣りをしていること。 ウツボの骨は鋭く複雑で、さばくのにとても時間がかかるが、店長さんは頭にウツボのレントゲンが入っているので短時間で、 いくらでもさばけること。 ウツボは皮膚呼吸もするので、釣ってしばらくは陸上で生きていること。 陸に上げてから時間が経ち、いざさばこうとしたら突然口を開けて動き出すこと等々。 さて、今度はどんな生き物を頂きに行こうかな。
【参考文献】 サンシャイン水族館HP https://onlineshop.sunshinecity.jp/blog/post-1404/ 科学少年団”適”コミック案内
副団長 鹿児嶋 英 克
じつは3年前から、勤務先への通勤に時間がかかることから、電車やバスで良く本を読むようになりました。 本といっても固いものではなく小説やマンガなど気楽に読めるものを楽しみ、良い気分転換になっています。 さて、最近のマンガは実に多彩で様々なジャンルの作品があふれています。 なかには、科学少年団の団員や関係者ならぜひおすすめしたい作品もあるんです。 そこで、科学少年団「適」コミック案内として、マンガやアニメ化の情報を連載したいと思います。ネタが切れたらやめます。 おすすめ第1回はこれしかないっ! 「瑠璃の宝石」(ハルタコミックス)渋谷 圭一郎 (著) KADOKAWA(出版) 1巻〜5巻 連載中 一番に紹介したいのは「瑠璃の宝石」です。 私が知る限り「地学」をテーマにしたコミックで最も内容が充実しているのはこれだと思います。
読んでいると、自分が大学時代に地質調査をしていた頃を思い出します。
沢を一本一本調査してサファイアの産地を探り当てる(2巻)手法など、フィールドワークの地味で大切な積み重ねと、
そこから見いだしたときの喜びを感動的に表現しています。自然調査って実際はどんなことをやるんだろう?
疑問に思っているひとにも一つの答えになると思います。そして7月よりアニメ放送開始! TOKYO MXにて7月6日(日)より 毎週日曜日21:30〜放送 もなく放送開始です。これは見るしかない!このようなマイナージャンルのマンガが、アニメ化を果たすとは。 良い時代になったものです。楽しみにしています。 塩酸で人は溶けますか?
運営委員 山 田 佳 子
5月25日の活動で、「塩酸で人は溶けますか?」という質問を受けました。 ちょっとびっくりするような質問ですが嬉しかったです。 人が溶けるなんて物騒ですね。でも、化学に興味を持ってくれている団員さんがいてくれたことが良いです。 ただ、準備していなかったのできちんとお答えができていたかわからなかったのと、 他の団員さんにも知って欲しいと思ったのでかたつむりに出しました。 これは酸性とアルカリ(塩基)性のお話です。小学4年生や5年生の団員さんには難しいかもしれません。だからちょっとだけ。 酸とアルカリは理系の学校に進むなら長いお付き合いになります。苦しむのはもうちょっとだけ先で良いでしょう (中学生はもう苦しんでいるかもしれません。楽しんでいる人はこのまま楽しんでいてください)。 塩酸で溶けるのは金属です。 カチコチで丈夫な銀色の金属がぶくぶく泡を出して溶けている映像を観て、人間も溶けてしまうかもしれないと思ってしまうかもしれません。 でも、人間は泡を出してぶくぶく溶けたりはしません。もっと地味で時間がかかります。 濃い塩酸の水溶液が手に付いたら水で洗い流してください。 まず塩酸は酸の仲間です。『酸』とついているとだいたい酸性です。味はすっぱいです。レモンやお酢なども酸性です。 お砂糖を入れたレモネードや炭酸も美味しいですね。これらは酸性です。しかもけっこう溶かす力がある酸性です。 つまり酸性はある程度なら食べても大丈夫です(一応、食べる時は大丈夫かどうか確認してからにしてください)。 そもそも胃液(胃袋の中身(タンパク質)を消化するための液体)は塩酸で強い酸性になっています。人が体の中で作ってる物質です。 もちろん、胃袋は(胃液で)溶けないようにするための工夫があります。人間は酸に強いです。 よっぽど濃かったり高温だったりする酸でなければ平気なはずです。 ただし、理科室にある純粋な薬品と自然界にある食べ物は成分が同じでもまったく同じではありません。 薬品になっている物は注意してください。よく勉強して理解して使ってください。 では、アルカリ性は大丈夫でしょうか? 濃いアルカリ性の水溶液が目や口に入ったら、まず水で洗い流してください。 余計なことはせずに水でひたすら洗います。そして、お医者さんに診てもらって下さい。 アルカリ性はタンパク質を溶かす性質があります。あまり安全ではありません。付いたら水で洗い流してください。 身近なアルカリ性はセッケン水です。 どうして酸とアルカリがセットになっているのか。 それは酸性の塩酸とアルカリ性の水酸化ナトリウム水溶液を混ぜると、中和反応が起きて、水と食塩(お塩)ができます。 水とお塩は中性で、酸でもアルカリでもありません。興味を持った人はお勉強がんばってください。 塩酸で人はまず溶けません。でも、歯のエナメル質や骨のミネラル分は溶けると言われています。 酸っぱいものを長時間口の中に入れておくのは避けた方がいいでしょう。また、濃い水酸化ナトリウム水溶液だと危険です。 しっかり勉強して、適度に怖がって、安全に実験してください。 「これは何だろう?」と思ったことがあれば、いくらでも質問してください。大歓迎です。 東京応化科学技術振興財団様に報告した2024年度の活動報告です
ルーペサイズで恐縮ですが、去年1年間の活動がギューッと詰まっています。 ![]() 新入団員の作文です2
新入団員が入団するときに書いてくれる作文。今年も紹介します。新入団員のみんなは理科のどんなところに興味を持っているのかな? 題して、「理科で好きなこと」。今回は4年生の新入団員の作文を紹介します。
班長の集合写真は非公開とさせていただいています。
ご覧になりたい方は事務局(fjnc_master@fjnc.sakura.ne.jp)までご連絡ください。 次号からは4年生の作文の紹介です。お楽しみに! ■お知らせ■
□原稿募集□
「かたつむり」では常時原稿を募集しています。あまり肩肘張って構えるのではなく、日常に転がっている「何気ないもの」がいいです。 もちろん肩肘張ってもかまいません!写真1枚でもいいのでそこにコメントをつけて送ってください。 FAXの際は鉛筆ですとかすれて読めない場合があります。ペンでなぞってから送ってください。
この印刷物は、公益財団法人東京応化科学技術振興財団の補助を得て作成しています。
| ||||||||||||||||||||||||||||