このレポートは、かたつむりNo.441[2017(平成29)05.21(Sun.)]に掲載されました

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星空もマチマチ
いそぎんちゃく F.K.
 
 この町に来て4 週間が経とうとしている。私は今福島県南相馬市に住んでいる。 3月まで新宿まで満員電車で学校に通っていたのに、ここは電車も1時間に一本だけ。 江ノ電も相模線も比べ物にならない…完全に別世界。

    星空ではなく青空です。空が広いです。
 スーパーの帰り道に見える星が凄くて、私が生まれて初めてみた流星も福島県内で見たものだったのを思い出す。 私がまだ団員だった頃、夏季活動で会津磐梯山地方に行ったことがあった。 宿舎の周りは文字通り何もなくて、肉眼でも沢山の星を観察できた記憶がある。 班のメンバーと「すごいすごい!」と言いながら見たのを覚えている。
 今の私の新居周辺は住宅地なので街灯の灯りはあれど、藤沢とはまるで違う星空だ。 ビルという概念がほとんど無くて、高い建物といえば5階建くらいの集合住宅程度だ。だから空がものすごく高く感じる。視界も広い。
 新宿の空はビルの最上階と月とどちらが遠いかわからなくなる。オリオン座ですら、うっすら見えるだけだ。
 藤沢と比べても、星の数がまるで違う。星座と星座の間の暗めの星まで見える。空の色も濃いように感じる。 日が暮れると、急にとっぷりと暗い。その差にしばしば驚くくらい。

 …要するに、南相馬市は星の観察が仕放題です。仕事疲れたなぁと思って空を見上げると、かなり癒されます。 …こんな感じで、福島からのゆる〜い情報を時々発信します。連載できるかはわかりませんが、やってみます。




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