このレポートは、かたつむりNo.474[2019(令和元)10.27(Sun.)]に掲載されました

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私は無事です
いそぎんちゃく F.K.
 

■Kさんの自宅の裏山です
 凄まじい台風でしたね。皆さんお変わりないことを願います。
 こちら、福島県のKは無事でございます。
 前回の台風(15号)では、昼間とは言え1時間以上停電してしまい、(すぐ復旧したともいえるのですが、) 私共セーター屋は編み機が止まると何にもできなくて、個人的にけっこうショッキングな出来事でした。
 そんな気持ちも真新しかったので、こんな山奥で夜停電するのは真面目に辛いと思い、 コンセントのない石油ストーブを買って、灯油も買って、ガソリンも満タンにして、 缶詰なんかもいくらか買って、前日に私なりの備えをしてみました。
 幸い、私の住む地域は、ライフラインの影響も全くなく、特別警報も出ていましたが (土曜は出勤日かつ残業していて、避難所に移動するのも危うい状況だったので自宅待機でした。)、 家や車も私も無傷でした。
 とは言え、家の裏は崖なので、しばらくは気が抜けませんが。今日も雨だったし、明日も雨らしいし。


■↑→二本松市在住の先輩が撮った写真です。中通りの川沿いは被害が大きかったことがわかります。

 夜が明けて、またしてもTLを眺めると、知り合いの住む町が被害にあっていることがわかりました。 あの町もこの町も、、かつて私が住んでいた市も場所によっては被害が大きかったようで、 怖くなりました。福島だけでなく、八王子の友達や仙台の友達の顔が脳裏に浮かびました。
 あの晩は、テレビが家にないので、ネットラジオを聞きつつ、TLを追っていました。 今回驚いたのは、こちら(福島県浜通り地方)で凄まじい雨の時に、藤沢の幼馴染から、 こっちもすごい雨だよと言われたことでした。神奈川はとっくに過ぎたかな?なんて思っていたので。。 どれほど大きくて強力な台風なのか身をもって知りました。




■私が先週末にドライブしていて撮った写真。(田村市から郡山方面へ向かう途中)
郡山駅は、福島で一番賑わう駅ですが、その駅のすぐ近くも浸水被害があったようです。 家財道具を全て外に出して、道までものが溢れていました。
僅かな高低差で、被害がある場所とそうでない場所の差があったのが印象的でした。 高低差というと、遊行寺の坂を思い浮かべてしまいますが、もっとずっとなだらかな坂でした。
川の近くに住む時は覚えておきたいです。。


 日曜日は、そんなこんなでそわそわしながら、色んな友達に連絡を取りました。 逆に、友達やお世話になった人からも私への安否確認の連絡があり、そういう人の存在が真にありがたいなとも思いました。
 会社の人や、私の友人たちも聞く限りは無事のようで何よりです。
 しかし、断水や停電の続いてる地域もあります。 今日車で買い物に出かけたら、通行止めの道や、道路が崩れている箇所、土砂で半分道が埋まっている箇所などがありました。 浸水被害で、家具をすべて外に出して片付けをしているお家もありました。
 よく行くスーパーも(というかその周りの他の店も)、トイレが使えなくなっていて、割とリアルに困りながら帰路を急ぎました。 (説明しよう、Kは山奥に住んでいて、このスーパーから車で30 分位走らないと家にたどり着けない。)
 たまたま、今回は自分に影響が出なかっただけだなと心底思いました。 次は自分の身に降りかかる出来事かもしれないという気持ちを忘れずに日々を過ごせたらいいなと思いました。
 台風はある程度予知のできる災害です。今回、首都圏の鉄道各社が運休を決めたのは英断だったと思います。
 運休というと、駅員さんたちもお休みなのかと思いきや、ある鉄道会社に勤める友達は、 台風によってかえって連勤が続く羽目になったらしく、本当に大変な仕事かつ、人々の役に立つ仕事だと思ってみたり。。 (余談なのですが備忘録です。悪しからず。)
 当たり前の暮らしが、実は全然当たり前じゃないよなあと思った数日間でした。
 文字通り、気休めにもならない休日でしたが、明日からも頑張って働こうっと。。




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