このレポートは、かたつむりNo.303[2007(平成19)9.9]に掲載されました

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おもしろ天文情報 Vol.1 皆既月食のお話
運営委員  藤 本 俊 二
 
現象 時刻
半影食開始 16時52分
欠け始め 17時50分
皆既月食の開始 18時52分
食の最大 19時37分
皆既月食終了 20時22分
食の終了 21時23分
半影食の終了 22時22分
 みなさん、夏休みの宿題は終わりましたか〜??自由研究はどのような研究をしましたか〜? うん??まだテーマを決めていない?そのような人にお薦めのお話があります。 そうでない人にもおもしろいお話があります。8月28日の夜空にはおもしろい事件が起こります。 何だと思いますか? 実に日本では2001年1月10日以来、6年ぶりの観測となる皆既月食が起こります。
皆既月食の現象の時間は左の表に載せておきます。
現象の様子などの絵は白黒で印刷しても見にくいため、ここでは載せませんが、 アストロアーツや各天文台やプラネタリウムのホームページにきれいで分かりやすい絵がありますので、 そちらを参考にしてみてください。
今回の皆既月食は早い時間帯から観測することができます。
太陽からはものすごい量のエネルギーと共に光を放っています。この太陽からの光によって、 地球には昼夜があり、月は輝くことができるのです。
月食は太陽−地球−月が一直線に並んだ時に見られます。 一直線に並ぶと太陽の光が月に当たるのを邪魔してしまいます。 そのため、月に太陽の光が当たらず月食という現象が起こります。
しかし、太陽の光が当たらない月は完全には真っ暗にはならず少し赤く見えます。 これは地球の大気層を通過した赤い光が月に当たるためです。
月食の写真撮影は特に難しい技術は必要なくデジカメと三脚があれば 十分に良い写真を撮ることができます。 今回の皆既月食は月が昇ってきた時点から始まっているため、 地上の景色といっしょに撮影すると良い写真が出来上がります。 撮影のポイントとしましては、カメラを三脚に固定し、 デジカメについている「遠景モード」を使うだけで写真がとれるはずです。
 また、湘南台文化センターこども館をはじめ、 全国各地のプラネタリウムや天文台では観望会を開催する予定している所が多く有ります。 申し込みが不要だったり、必要だったり、あるいは有料であったりする場合がありますので、 観望会に参加される場合には事前に天文台やプラネタリウムに確認してみて下さい。
是非とも8月28日には空を見上げて皆既月食を観察し、写真も撮って見てください。 そして、感想をちゃんと「かたつむり」に投稿してください。

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