このレポートは、かたつむりNo.420[2013(平成27)12.06(Sun)]に掲載されました

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博物館紀行〜大阪市立科学館を訪れて〜
運営委員・いそぎんちゃく 藤 本 俊 二
 

写真1 入口にあったトリックアート。動いているようにみえるかな!?

 11月7日(土)、大阪での研修の合間に大阪市立科学館を訪れました。 大阪市立科学館は、1989年10月に開館した宇宙や身近な科学をメインとした展示が特徴の博物館です。
 入口で迎えてくれたのはトリックアートでした。 このトリックアート、実物で見ると当然ながら錯覚で絵が動いているように見えますが、 驚いたことは写真に撮ってパソコンの画面で見ても動いて見えることでした。この原理を探るのはとてもおもしろそうです。
 展示は「宇宙」、「身近な化学」、「親子で楽しむ科学」、「電気とエネルギー」のテーマに分かれていました。

 「宇宙」では、太陽系の模型が約5億分の1のサイズで出迎えてくれています。改めてみると、太陽の大きさがよくわかります。 その他にも、イトカワのレプリカやカミオカンデについての展示などがありますが、興味深かったのは「宇宙のかんづめ」でした。 これは、約3億光年内にある15000個の銀河がどのようにあるかを立体的に表した展示となっており宇宙の大きさを感じることができます。

写真2 太陽系模型(約5億分の1)

 「身近な化学」では、鉱物からできる元素や素材についての紹介がありました。 「親子で楽しむ科学」にはローラーコースターや渦巻きの発生など、実際に触ってみる展示が数多くあり、親子連れが楽しく遊んでいました。 「電気とエネルギー」では、ハンドルを回して発電をして電気を光らせる展示や発電の仕組みがよくわかる展示が多くありました。
 そして、この科学館にはプラネタリウムがあります。投影機はコニカミノルタ製「インフィニウムL-OOSAKA」です。 この投影機はこの科学館のみで使われているオリジナルの投影機で、星数は役9000個を映すことができます。 星数は多くはありませんが、その分、一つひとつの星が鮮明に映し出される特徴があります。


写真3 宇宙のかんづめ。実物ではそのスケールを感じさせられます。

 今回見た番組は「ギリシア神話の星座たち」でした。 最初の15分間はその日の夜見える星の説明、その後の35分間は秋の星座の神話とストーリーの紹介でした。 約50分間の投影を、解説員の方が生解説でしゃべり続ける形の番組でした。
 実際に行ってみると、1日いても楽しめる科学館です。大阪に出かける機会があれば、ぜひとも行ってみたいスポットです。




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