このレポートは、かたつむりNo.437[2017(平成29)02.19(Sun)]に掲載されました

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大切なことは体験!!
運営委員/いそぎんちゃく 藤 本 俊 二
 
 今回の電気工作は上手に作れましたか?上手にできた団員、手伝ってもらってなんとかできた団員、 全然できなくて電気工作が苦手になってしまった団員、色々であると思います。
 実は、私は電気工作が大の苦手でした。 団員時代は当然のこと、いそぎんちゃくになってからも電気工作を自力で完成させたことが一度もないほど、 電気工作が大の苦手団員でした。
 団員時代、電気工作の活動は休みたい!と思うほど苦手意識が強かったのを今でも覚えています。 それでも今では電気工作を経験して良かったと思っています。
 私の仕事場にはたくさんのおもちゃがあります。先日、音の出るおもちゃが壊れてしまいました。 最初はみんなで「電池が切れた!」と言って、新品電池に交換しました。しかし、それでも音は出ませんでした。
 ドライバーを片手に中を開けてみると、基盤とスピーカーをつなぐ導線が基盤の付け根辺りで切れているのが見つかりました。
 さすがに手元にはんだごてやニッパーなどはなかったので、別の日に用意をしてはんだづけをして基盤に導線をつなげて、 新品電池を入れて修理しました。
 ところが、音はません!「どうして」と不思議に思いながら再度、中身を明けてみました。 一見したところ、異常はなさそうな感じでした。
 「電池を交換して、導線もつないだが直らない」、「配線ミス?」などと色々と考えながら基盤を見まわしていると、 電池ボックスと基盤をつなぐ導線が緩い感じ(今にも外れそうな感触)がしました。 そこで、「もしかしたら」と思い、はんだを一度溶かして付け直しを行いました。
 すると、元通りに直って音も出るようになっていました。少し時間はかかりましたが、直すことができてうれしい気持ちになりました。 そして、何よりも、科学少年団で長年電気工作をやっていてよかったと思うだけでなく、 成功することよりも色々な経験をひとつひとつ積み上げていくことがとても大切であると思いました。
 成功することはとてもうれしいことですが、このうれしい気持ちはひとつひとつの苦労や経験があるからこそ生まれてくるものです。
 みなさんも色々な経験をしていきながら、その経験をいかして色々な喜びを感じていきましょう!



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