このレポートは、かたつむりNo.492[2021(令和3)03.06(Sat)]に掲載されました

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上弦の月と下弦の月
運営委員・いそぎんちゃく 藤 本 俊 二
 
 1月活動は、残念ながら中止になりましたが、活動日であった1月16日はきれいな星空でしたね。私も19時ころに外へ出て観察してみました。 冬の大三角や冬のダイアモンド、北極星、プレアデス星団も6個見ることができました。星の観察会の当日に、ここまできれいな星が見られたのは本当に数年ぶりのことです。
 みなさんは、実際に外でどんな星を見ましたか?プレアデス星団(すばる)は何個見えましたか?
 活動があれば活動の時に月のお話しをしようと思っていましたが、中止になってしまいましたので、ここで上弦の月と下弦の月のお話しをします。 上弦や下弦といえば、最近では“鬼滅の刃”を思い浮かべてしまうかもしれませんね。
 月は約29.5日をかけて地球の周りを一周します。そして満ち欠けをしているように見えますね。 これは太陽と月と地球の位置関係によって地球から見たときの月の姿が変わっていくからです。

1.上弦の月と下弦の月の特徴
 上弦の月は、お昼ごろに東の空から昇り始めます。そして、夕方に南の高いところにきて、夜に西の空から沈んでいきます。
 一方、下弦の月は、夜に東の空から昇り始めて、朝方に南の高いところにきて、お昼ごろに西の空から沈んでいきます。

上弦の月と下弦の月の特徴

2.名前の由来
 上弦や下弦の名前に使われている「弦」という字は「つる」とも読みます。この「弦」は弓矢に張る糸のことです。 半月の月の形が弓矢に似ているために弓矢の真っすぐな部分である「弦」という字が使われていると言われています。 上弦と下弦の名前の由来はいくつかありますが、 西の地平線に沈む時に弓矢の形が上を向いているときが上弦の月、下を向いているときが下弦の月と言われています。

名前の由来

 3月は下弦が6日の土曜日、上弦が21日の日曜日になっています。 4月は4日の日曜日が下弦、20日の火曜日が上弦になっています。上弦と下弦を弓矢に形に重ね合わせて観察してみてくださいね。

*図は全て、「ステラナビゲータ11」、「フォトショップ」、「イラストレーター」を使用して作成。



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