このレポートは、かたつむりNo.414[2015(平成27)06.14(Sun.)]に掲載されました

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新米団長の独り言3
団長 石 井 幹 夫
 
 皆さん、こんにちは。新米団長の石井です。今回は団のシンボルマークである「かたつむり」についての研究報告の2回目で、 かたつむり30周年記念誌(2012年6月17日発行)に投稿してくれたK.T.君(当時中3、現いそぎんちゃく)の研究成果です。 とくとご覧あれ!


3年 K.T.
 5年ほど前、かたつむりが300号を迎えた時の特集号の原稿に、「科学少年団のシンボルマークのかたつむりはヒダリマキマイマイである」 というものがあった。これは、かたつむりの殻が左巻きだからで、殻が左巻きのかたつむりはヒダリマキマイマイしかいないからだ。
 ちなみに殻の巻いてある向きの見分け方は、殻を上から見て殻の口が手前になるようにした時、殻の口が右を向いていれば左巻き、 左を向いていれば右巻きとなる。
 これについて気になったので少し調べてみた。すると、確かに左巻きのかたつむりはヒダリマキマイマイしかいないし、 科学少年団で使われているかたつむりは“ほとんど”が左巻きだった。
 ただ例外がいた。毎年4月に配られる、かたつむりを挟むためのファイルに載っている、かたつむり。これだけは「右巻き」だった。 (右巻きのかたつむりの種類を判断するのは、数百種類もあるので難しい。) (注:現在このスタンプは押されていません。かたつむりが右巻きだからやめたのではなく、ただ単に経費削減のためでした。) まぁこれはきっとスタンプだからそうなるんだろうけど。
 話は変わるが、かたつむりの寿命は5年程度らしい。今までで一番長生きしたかたつむりでも15年しか生きていない。 それに比べて、少年団のかたつむりは30年間 (少年団の活動は30年だが、かたつむりが初めて発行されたのは活動開始から約1年後なので正確には30年ではないが。) 生きていることになるので、きっと世界で一番長生きしたかたつむりだろう。
 話がコロコロ変わるが、かたつむりといえば歩くのが遅い。どのくらいの速さかというと、時速3.6m、1分に6cmだといわれている。 (ちなみに人間の歩く速さは時速4000m。)かたつむりにもしも100m走をさせたら全て走るのに28時間かかる。
 時速3.6mで一年間進み続けると31.5km進むことになる。 (ちなみに31.5kmとは藤沢から小田原までぐらいの距離。) 少年団のかたつむりが30年間ずっと歩き続けているとしいたら945km進んでいる。 (945kmは、直線距離なら神奈川から鹿児島まで行ける。)遅くても結構進めるんだよって話。
 またまた話が変わるが、よく団長(注:現佐藤顧問)が 「かたつむりのようにゆっくりと歩き、かたつむりのように目を伸ばして周りをじっくりと観察できるようになってもらいたい。」 という話をしている。これについて調べてみた。
 「かたつむりのようにゆっくり」というのはさっき書いた通りだ。「目を伸ばして」も見た目の通り (少し訂正するならかたつむりの目は先っぽだけで、それより下は触角になる。つまり、かたつむりには触角が四本あり、 そのうち二本には目がついている。)だ。
 そして最後の「周りをじっくり観察」という部分だが、あんなに小さな目でどのくらい見えているのか? もしかして360°全部見えてたりするのか?と気になって調べてみた。すると……かたつむりには明暗を見分けられる程度の視力しかないらしい。 じゃあ周りの観察は無理……いや、でも嗅覚と味覚は敏感みたいだし、目以外でも観察はできるし(汗)
 決してそれが間違っていると言いたい訳ではない。決して。

 PS.全て書き終わってから気が付いた。かたつむりの殻の向きについて、他にも少年団の中で右巻きのかたつむりを見つけた。 それは入団式の時などに見ることができる団旗。これはスタンプではないので巻く向きが逆になることはない。 (右下に書いてあった「科学少年団」の文字が正しい向きのため、裏表が反対になっていることはない。) つまりこのマークは作られた時から右巻きだったということになる。なぜだろう。
 いかがでしたか?さあ、このK.T.君の疑問に答えるのはキミだ!お便りお待ちしています。


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