このレポートは、かたつむりNo.415[2015(平成27)07.05(Sun.)]に掲載されました

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新米団長の独り言4
団長 石 井 幹 夫
 
 皆さん、こんにちは。新米団長の石井です。今回は今年の夏季活動についてです。
 まずは、お詫びから始めなければいけません。今年の夏季活動の費用が30000円を超えてしまいました。 毎年、何とか2万円台に抑えていたのですが、とうとう飛び出してしまいました。
湯ノ湖
■湯ノ湖
 
中禅寺湖と華厳滝
■中禅寺湖と華厳滝
 
大谷石の採掘跡
■大谷石の採掘跡
 理由は大きく2つあります。
 その1、宿泊先の奥日光湯元温泉は日本でも有数の観光地です。 そのためどうしても宿泊費がかさんでしまいました。 担当の尾家運営委員ががんばって交渉したのですが、それでも1泊7500円位にしかなりませんでした。 でも、あの温泉は素晴らしい。団員にはちょっと贅沢かなって思うほどの温泉。においも最高!?
 その2、バス代が大幅に値上げされてしまったことです。 ここ何年かの中で観光バスの事故が相次ぎ、そのため当局の規制が強化されてしまいました。 その結果、バス代が跳ね上がってしまったのです。
 多額の負担をお願いすることになってしまい、本当に申し訳ありません。 でも、参加した団員にとってはこの費用以上の素晴らしい経験ができるものと確信しています。
 今年の夏季活動も、内容の濃い活動のてんこ盛りです。

 その1、葛生(くずう)での石灰岩採取
 葛生は石灰岩の産出地として有名です。少年団では以前にも葛生を訪れ、そのときは「米粒石」を拾いました。 読んで字のごとく米粒の形をした化石だったのです。中2以上なら知っていると思いますが、 古生代の示準化石である「フズリナ」の化石が単体で採取できたのでした。 今回も米粒石が欲しかったのですが、残念ながら採取することはできず、
湯元の源泉
■湯元の源泉:ここから温泉をひいています
そのかわりとして「フズリナ石灰岩」を採取します。これは「フズリナ」の団体様!の化石です。





 その2、奥日光湯元温泉
 温泉と言えばやはり硫化水素泉が一番温泉らしい。そう思いませんか。 これは今は入れなくなっている箱根の大涌谷のにおいと同じです。 保護者の方も多くが日光に修学旅行に行き、「くさい!!」って喜んだのではないでしょうか。 今回はこの温泉の源泉に行って化学的に調べようと企んでいます。


 その3、戦場ヶ原
 残念ながらお花畑の季節は過ぎていますが、高山植物がたくさんある中、 戦場ヶ原のハイクはとても気持ちがいいものです。ところで,何と何が戦ったの?


 その4、華厳滝
 修学旅行では「すごい滝だな」で終わってしまいますが、少年団の味付けはちょっと違っています。 一体どんな華厳滝が見られるか、乞うご期待


 その5、大谷石(おおやいし)
 最近は減ってしまいましたが、ちょっと前までは家の塀によく使われていたのが「大谷石」です。 教科書的に言うと「凝灰岩」。そう、火山灰が固まってできた岩石です。 今回は大谷石を採掘したあとを見学するのと併せて、大谷石の加工工場の見学もします。 お土産でオススメなのが大谷石を使ったコースター。是非買っていってください。
 これ以外にも、空が晴れれば夏の星の観察を行ったり、 いそぎんちゃくのお兄さんのお姉さんが腕によりをかけて準備してくれる天気図の実習もあります。
 日光なんか、修学旅行で行くよ(行ったよ)とか思う人もいるかもしれませんが、科学少年団の日光です。 費用はちょっとかかってしまいますが、その費用以上の経験ができること請け合いです。 ぜひ、みんなで充実した3日間を過ごしましょう。


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