このレポートは、かたつむりNo.482[2020(令和2)04.19(Sun.)]に掲載されました

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新型コロナウイルス〜何が怖い?〜
団長 石 井 幹 夫
 
 新型コロナウイルス感染予防のため、日本全国が大変なことになっています。 神奈川県には緊急宣言が出され、学校も5月の連休明けまで休校になっています。 藤沢市でも感染の報告が日を追うごとに多くなっています。少年団の活動も全然できなくて本当に困っています。 団員の皆さん、どんな生活を送っていますか?まさか、テレビの前でおせんべいをかじりながらゴロゴロ。 まさか、ゲーム三昧。まさか、スマホの虜。そんなことないよね!
 有り余っている時間、これをうまく使わないなんてもったいない。 是非、今回お配りしたワークシートを持って外へ植物観察に出かけてください。気分転換にもなります。 読書をたくさんしましょう。工作に挑戦してもいいかも。そして、学校の勉強もしっかり予習しておこうね。
 この、新型コロナウイルス。何がそんなに怖いのでしょう?どうして学校をお休みにしなくてはいけないのでしょう?ちょっと考えてみましょう。
 最初に思い浮かぶのは、新型ゆえ私たちが免疫を持っていない、つまりとてもかかりやすいということです。 まだワクチンもできていない、だから予防接種もできない。そしてかかってしまうと、治す薬がない。自然に治るのを待つしかないということです。 たとえ病院に入院しても、熱があれば解熱剤、咳があれば咳止めというふうに対症療法しかできません。ここがインフルエンザとの大きな違いになります。 インフルエンザで考えれば、予防接種はできるし、たとえかかってしまっても、タミフルとかリレンザといったような特効薬があります。
 新型コロナウイルスに感染してもほとんどの場合(80%は)、無症状か軽い風邪の症状のみだそうです。 元気(無症状)なら、新型コロナウイルスに感染したなんて気づけない。だけど、そんな人でも周囲に大量のウイルスをまき散らしているそうです。 感染した人の一部(20%ほど)は重症化する。さらには亡くなる方もいる。 家族で誰か1人ウイルスをもらい、それに気づかずに家の中でまき散らし、家族が感染し重症化する。最悪亡くなる。 そんなことが全国の至る所で起こっています。悲しくありませんか?
 感染経路は主に2つ。飛沫感染と接触感染です。ウイルスを持った人の咳やくしゃみで飛び散った飛沫を吸入して感染する。 ウイルスを持った人が口や鼻を触ると、手にもウイルスがつく。 その手で触ったところ(ドアノブなど)にウイルスがつき、そこを触った別の人の手にうつり、その人がさらに口や鼻を触ると、・・・。
 これから時間が進み、新型コロナウイルスの特効薬が開発されれば、新型コロナウイルスのワクチンが開発されれば、今みたいな対策をとる必要はなくなるかもしれません。 インフルエンザなみの警戒で十分になるかもしれません。でも、今はまだだめです。 たとえ多くの人が元気だったとしても、わずかの人でも重症化し、そして命を落とす人がいる現在、警戒を緩めるわけにはいきません。
 ということで、何か大げさに感じられるような対策を現在行っています。でも、これは全然大げさではない、ということを理解してください。
 君の大切な家族や友達のために。

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