このレポートは、かたつむりNo.486[2020(令和2)08.30(Sun.)]に掲載されました

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オンライン少年団をやってみた
副団長・事務局 鹿児嶋 英克
 
 今年度の科学少年団は、4月の入団式から8月の夏季活動まで中止を余儀なくされました。
 その代わり在宅活動として、4月は雑草観察、5月は酸アルカリの実験、6月は指示薬の実験、7月は江の島の立体地形模型、 8月はキッチン火山の実験と、なんとか自宅で活動を楽しめるように取り組んできました。
 とはいえ、運営委員の先生や団員相互とのコミュニケーションをとることはできず、これについてICTを活用して何らかのつながりが持てないか考えました。
 もともと科学少年団は自然観察をはじめとする実体験を大切にする団体ですので、団員各家庭のICT環境は前提とはなっていません。 そのためアンケート調査から始めました。
 その結果として、YouTubeによる動画配信を視聴することは可能であることが確認され、オンラインミーティングへの参加も、可能な家庭が多いことが分かりました。
 そこで、7・8月活動の説明をYouTubeで配信し、在宅活動に役立ててもらうことにしました。 動画は視聴していただけましたでしょうか?特に地形模型の回ではいそぎんちゃくの先輩が出演し、親しみを持って見ていただけたのではないでしょうか。
 次に、ビデオ会議システムを使って、団員のみなさんが在宅活動の感想を言ったり、先生に質問できる「オンライン少年団」を企画しました。
 実は写真にもあるとおり、すでに3月より運営委員会は「Zoom」を使ってオンラインで進めていました。 それを使って、団員のみなさんに参加してもらうイベントを実施したところです。
 7月が約30人、8月が約20人の団員が参加しました。参加できたみなさん、感想はいかがですか。 ビデオ会議システムの場合、ひとりずつ発言するのことは比較的簡単ですが、自由におしゃべりするというのは結構難しいですね。 小グループに分ける方法もありますが、それにはもう少し慣れが必要でしょう。
 実際に集まって実験や観察をともに楽しむ体験に比べたら、代わるものではありませんが、何か制約のあるときほど、新しいことにチャレンジするきっかけになるものですね。
 今年は学校でもGIGAスクール構想によって、小中学生にもパソコンが一人1台渡されて、学習に活用する時代が到来します。 科学少年団は実体験を大切にする方針に変わりはありませんが、より活動を充実させるために使えることがあれば、もっと活用していきたいなと感じました。




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