十三月から如月へ |
運営委員 道 上 定 |
師走もなんとか駆け抜け、正月を迎えました。
新年ですし、区切りをつけて恒例の鳶尾山散策に出かけました。 ことしは前の日の雪が残っており、山道はぬかるんでおりました。 それでも空は真っ青、気持ちのよい木漏れ日です。 上はTシャツだけのおじいさんが私を追い抜いて行きました。ウエストポーチに手にはストック。 なにやら大きな声で歌だか咳だか、咳の合間に歌なのか。おかげで私の行く先には野鳥はいませんでした。 前にも紹介した「鳶尾山」ですが、 頂上には今度は雪の融けた芝生の中に標石がしっかりと設置されていました。 四つのかどには保護石の玉石があって、そのど真ん中に標柱が。 しかも「一等三角点」と刻まれているではありませんか。 標石一式が再利用の気配で、決して新品とは思えませんが、 「日本近代測量発祥の山」として記念すべき鳶尾山です。うれしくなると同時にほっとしました。 この頂上には大きな句碑もあり、その脇のサクラの木に釣りざおが括られており・ 手作りのツインループのアンテナが。 ケーブルをたどっていくと「CQ・ハ□一CQ…」とオペレーション中のアマチュア無線家がおりました。 435MHz・FM移動運用の愛川町の方でした。アワードとなっている「ニューイヤーQSOパーティ」 で20局以上の交信をたのしんでいる最中でした・埼玉、茨城そして千葉方面がよくつながるようです。 「どうも富士山反射を利用している感じ」とのこと。 風が出てきたのでいそいでおにぎり二つの昼食を済ませ、お隣りの八菅山へ。 ここは修験道の山として有名ですが、例の通り、甘酒2杯をいただいて「牽酒山門」に入って、ヒト、 イヌ以外の動物には出会えず、 今回は少し足を延ばして七尾山から多くの道祖神が迎えてくれる上荻野へと下りました。 帰宅して「点の記」(「三角点に関する諸般の記事」の略。近代測量の始まった明治時代からの用語で、 現在も公式用語として使用)を調べてみると、備考欄に[移転のため、現在成果使用不可]とあり、 まだ確定した記録として使用できません。 またアイボールした愛川町のハムによりますと、 タイ・バンコクではハンディトランシーバにホイップで145MHz限定免許がほとんどで、 HFの固定機は高嶺の花だとのことです。 私にとっての正月はまさに十三月(じゅうさんがつ)ですが、 受験直前の団員にとっては「正月どころではないよ。十二月統きの十三月!」かも知れないね。 でも今はもう如月、せいぜいカゼひかないように。 |