このレポートは、かたつむりNo.352[2011(平成23)03.20(Sun.)]に掲載されました

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麺・タイマ・おじさん
運営委員 道 上   定
 
 2月の「電気工作」は思ったようにうまくできたでしょうか?
 「電気ハンダごて組み立て」は正直むつかしいところが2、3ありました。
 1つめは道具の使い方。刃があるものは刃がよく切れること。ドライバーもペンチもナマクラなものはだめ! 角が立っているのがよい。道具はしっかりしたものを使うこと。
 2つめは「端子カシメ」がありましたが、残念ですが小学生団員では力不足です。 大人が圧着端子ペンチを使ってかしめました。
 3つめはハンダごてをふくめて道具は使いなれて手になじませること。
「電子タイマー」はICの端子間隔が狭いためハンダつけがたいへん、です。 見た目ではくっついているようにも見えても、たいせつなのは電気的にもつながっていなければなりません。 かといってハンダをたっぷり使うと隣の端子までつながるし…。
 それでも団員のみなさん、めげずに完成させました。おめでとう。

 高木運営委員の電子タイマーに触発されて「短時間タイマ」、はっきり言うと「即席めんタイマ」を私は作ってみました。
 条件はおおむね同じ。
  @ 設定時間は2分から7分程度。
A 電源電圧は乾電池の販売パッケージに合わせたく2本、4本、6本つまり3、6、9ボルトを考えたのですが、 けっきょく角形の006P(6F22、9ボルト)を使うことにしました。コンパクトにしたいし。
B だったらタイマICも「555」の最大定格が18ボルトまでありますから、そのまま使用します。
C スイッチ1個で電源も「引き金」も合わせて働くようにしたい。
D 作動中にはLED点灯、設定時間にはLED点灯と同時にブザーも鳴るようにしたい。
以上のような考えで工作してみました。

 タイマIC555は1974(昭和49)年、テキサス・インストルメント社で開発された「名石」で、 9×6×4ミリメートルのちいちゃな中にトランジスタ24個、ダイオード2個、抵抗17個ほどが詰め込まれています。  「555」にはじめて出会ったのは6、7年まえ。 災害救援ボランティア講習のとき、胸骨圧迫があるのですが、そのテンポをとるためにメトロノームを作りました。 そのときのタイマlC。「555」には3、4種ありますが、このときは動作電圧が1.5ボルトから使える「LMC555」でした。 出力はLEDの点滅を利用するものです。

 さてそこで、この「即席麺タイマ」を欲しい団員2、3名に完成品をさしあげよう!
 さらに、埼玉県の工芸作家・新井一也さんの「チャルメラおじさん」のぶらさがったケータイ・ストラップも分けてあげよう! チャルメラおじさんは1966(昭和41)年登場、以来44年にもなりますが、去年8月すこしばかり都会風になりました。
即席麺タイマ

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