テスラとマスクの電気力 | |
運営委員 道 上 定 | |
その価格は同業他社の「半値以下」にすると言うのですから、驚きです。 電気自動車で、しかも斬新なデザインの、実行力のある会社で有名ですが最高経営責任者・イーロン・マスク氏みずからの発表ですから、 まず実現することでしょう。NASAの有人宇宙船ドラゴンを運行する宇宙開発の民間会社・スペースXを立ち上げたのがマスク氏。 で、テスラはなに? 1856年、クロアチア生まれ。発明家で、電気に関する特許でエジソンと張り合った一徹な変人! 電気エネルギーを、動力も通信も総合的に扱おうとして時代に遅れ、あるいは時代の最先端を示唆した魔術師。 最近その業績が見直されています。 藤沢市内在の作家・新戸雅章さんがこのほど『知られざる天才 二コラ・テスラ −エジソンが恐れた発明家−』 を平凡社新書の一冊として出版しました。テスラに関する文献はあまり出ておりません。 研究者も少ないようです。テスラ入門にちょうどよい新書判です。 「地球温暖化」、その原因といわれる「CO2の削減」、「大量生産・大量消費の抑制」等々ヒトの活動にともなう廃棄物など、 欲望のままに過ごす日々の在り方が大きく問われています。 日本の人口減少も問題ですが、世界の人口爆発はなおいっそう大問題です。エネルギーの調達は焦眉の急です。 需要に応じて、きめ細かな供給がなされれば、今のところ「電力」が最適で、「ベースロード電源には原発」 を強引に組み込まなくてもやっていけるのです。テスラの言う「無線送電」は実験段階を終わり、 人工衛星・太陽電池群と地上受電基地への送電が構想中です。安全な送電波長が見つかれば、の話です。 蓄電池はリチウムイオン電池で容量10キロワット時/2000ドルが爆発普及のポイント。もうそこまできています。 イーロン・マスクCEOの眼力は鋭い、と思います。 |