このレポートは、かたつむりNo.271[2005(平成17)5.15(Sun.)]に掲載されました

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赤道の下より
  −マレーシアレポート No.7−
元7班 S.H.
 
バナナの花  こんにちは。今回は、バナナの花についてです。バナナの花・・・―マレー語で「Jatung pisang」です。
 皆さんはバナナの「花、見たことありますか? 見たことがある・・・という人は少ないと思います。 ひょっとしたら「えっ?バナナに花なんて咲くの?!」なんて思ってる人もいるのではないでしょうか?
 勿論、バナナにも花はあります。まぁ、ミカンやリンゴのように綺麗では無いのですが・・・。
 これが、バナナの花です。(写真)色は赤紫、大きさは縦 約18.5cm、横 約12cm。 タマネギやニンニクの様に、花びらが重なってぴったりとくっ付いており、花びらを取ると、 小さい細長い花が並んでいました。小さい花は 縦約6.5、横 約0.5cm。 10本程2列で一房セットでまとまっていました。
 これが育つとバナナの実になります。
 さらに花びらをむいていくと、色がだんだんと薄くなり、クリーム色に変わりました。 クリーム色の皮には赤紫の皮よりも水分が含まれていて、ベトベトとした糸を引く液体がついていました。 そしてむけばむくほどに、皮も花も小さくなってゆきました。
 皮は、数えられたのは40枚までで、そのなかでも花が確認できたのは30枚ぐらいでした。 一番小さな花の形をした物は、縦 4mm、横は1mmでした。 それぞれの花びらに花が約20個ですから、 30×20=約600個の小さな花がひとつの花に付いていた事になります!
 う〜ん、バナナのたくましさを感じますね。
 ところで、このバナナの花、じつは食用なんです! マレーシアでは野菜として普通にスーパーや屋台で売られていたりします。 タイ、インドネシア料理にもなっているようです。
 調理法としては、クリーム色の部分をゆでてアクぬきをした後でサラダに混ぜたり、 スープに入れるなんてこともあるようです。味はアクの強いタケノコの様な感じです。
 皆さんも、スーパーなどでもし見かけたら、試してみては?

それでは、これで今回のレポートを終わります。
皮むけました   芯です

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