このレポートは、かたつむりNo.277[2005(平成17)11.13(Sun.)]に掲載されました

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赤道の下より
  −マレーシアレポート No.13−
元7班 S.H.
 
日本の秋も深まってきたようですね。
こんにちは。マレーシアのS.H.です。
今回はイスラム教の宗教行事「ラマダン」についてです。

「ラマダン」とはイスラム教の断食の月で、 月の満ち欠けによって決まるヒジュラ暦(太陰暦)の第9の月で30日間です。
太陰暦は太陰暦の1年よりも約11日短いので、毎年時期が変わってきます。

ラマダン中は朝日が昇ってから夕日が沈むまで断食で、 日中は病人や赤ちゃんを除いて全てのイスラム教徒の飲食を一切禁じるのです。
そして日没とともに、アザーンという祈りの呼びかけの声がモスクから流れ、 人々はそれを聞くと祈りを捧げ、食事を取ります。そして食後、人々は街に繰り出して深夜まで遊びに出かけ、 深夜0時〜3時ぐらいに軽い食事を取り、眠りにつきます。

日が昇る時刻・沈む時刻は地域によってしかも毎日微妙に異なるので、 テレビや新聞などで毎日断食終了・開始時刻を告げています。画像は10月21日の新聞記事のスクラップです。 クアラルンプールはこの日夜7時に終了で朝の5時半に開始です。

コンドミニアムのガードのおじさんも、掃除のおばさん達も、タクシーのおじさんも、 数学の先生も皆イスラム教徒は断食をしており、だるそうにしていました。 (そりゃぁこの炎天下で水も無しじゃぁ・・・)

もうすぐラマダンは終わります。
ラマダンが明けると、「ハリラヤ」イスラム教の新年がやってきます。 お店は閉まり、会社や学校は連休になります。

それではこれでレポートを終わります。


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