このレポートは、かたつむりNo.280[2006(平成18)1.8(Sun.)]に掲載されました

戻る

赤道の下より
  −マレーシアレポート No.14−
元7班 S.H.
 
早いもので、もう十二月になってしまいましたね。
こんにちは。マレーシアのSHです。
今回は十二月でもトロピカルな雰囲気の植物「オウギバショウ」についてです。

マレーシアの高級住宅街を歩いていると、お屋敷の庭などに扇形に葉を広げた奇妙な植物がよく目に付きます。 これがオウギバショウと呼ばれる植物です。

オウギバショウはマダガスカル原産のバショウ科の植物で、 扇形に開いた大きな重なった葉はとても印象的ですが、日当たりの効率は悪そうです。


この木は葉の付き方の構造上、葉の付け根に雨水が溜まります。 この木の別名「旅人の木」はこの水で旅人が喉を潤したという話からだという説がありますが、 この木は雨の多い地域に生え、またこの水はボウフラなどのバクテリアが繁殖していて汚いため、 本当かどうかはわかりません。 また別の説として葉が東西に展開して育つので方位を知るのに役立ったとも言います。 私が見たオウギバショウは全て植えられたものだったのでばらばらの方角を向いていましたけれど。

扇形の葉が風を受けて倒れてしまうので、戸外より屋内の方が大きく育つようです。

冬も越すことができ、世界各国で観葉植物として親しまれているようで、 大きな葉から蒸散を行う為生きる加湿器としても歓迎されているようです。

それではこれでレポートを終わります。

 
SHさんのレポートはNo.15(お正月号)も届いています。 No.15は紙面の都合で次回掲載しますのでお楽しみに!

戻る