このレポートは、かたつむりNo.282[2006(平成18)3.19(Sun.)]に掲載されました

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赤道の下より
  −マレーシアレポート No.17−
元7班 S.H.
 
こんにちは。マレーシアのS.H.です。


今回はマレーシアで多く発生する「スコール」と「雷」についてのレポートです。
 マレーシアは、年間200日以上の雷雨日がある世界有数の多雷地域で、 雷の発生数は世界で一番とも言われています。 特に10月から3月の「雨季」には「モンスーン」と呼ばれる湿気を含んだ強い季節風の影響で、 午後になると毎日のように「スコール」が発生します。

スコール/普段

スコールとは熱帯地方で頻繁に発生する突然の強い雨と風の事です。 風に乗って運ばれて、前兆も殆ど無くザァッとやってきてはサァッと去っていきます。 去っていくまでの時間はとても短く、大体20分程待てば雲が切れ太陽が見えてきます。 マレーシアには傘を持たない人が多いのも、このように日本と違い長い雨はあまり無いせいなのです。


このスコールはよく、強くて激しい雷を伴います。 多いときは一分間に私の家のベランダから見える範囲内に6つ以上発生して落ちています。 たまにその雷のせいで停電が起きたり、テレビが映らなくなったり、 インターネットや電話回線が繋がらなくなったりします。 ひどい場合は家電製品などに雷が入って使えなくなったりします。 雷に打たれて亡くなる人も一年間で6人程いるそうです。
マレーシアで発生する雷はこのスコールの風で発生したものが殆どだと考えられますが、 熱で暖められた空気が上昇気流となり発生する「熱雷」、気流のぶつかりで生じる「界雷」でもあります。


それではこれでレポートを終わります。

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