このレポートは、かたつむりNo.237[2003(平成15)1.25(Sat.)]に掲載されました

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公式HP「公園」より −石炭に関する話題です−
 
なかなか最近は活動に参加することが出来ないいそぎんちゃくの一人です。
来月は「石炭の科学」ということで石炭・・・ 我が家は現在「火鉢」が有るので炭を身近に感じます昨今。一つ質問が。
沢山の炭を倉庫などで保管すると 必ず一つは回りの臭気を吸い込む強烈に臭い炭があるそうです。 火鉢にうっかり入れてしまうとウ!!!???煙がモクモク出るそうです。 (両親は被害に遭ったみたいですが)
とっても不思議です。炭にはよく脱臭効果というのを聞きますが、 特定の炭には強烈なパワーが宿っているのかしら? そいつがどんなに沢山の炭の中にいても脱臭の役割を 果たしてしまうものなのでしょうか? そんな炭の申し子は存在し得るのでしょうか!?
(mio 11/19)

「石炭の科学」を行ないました。それで、11/19 の質問に応えます。 と、言っても答えは見つかりません。 気づいたことを次に書きますが、実際は実物を見て考えたいと思います。
  1. 「炭」は臭気を吸い込む性質があります。特に活性炭といわれるものは、 冷蔵庫の脱臭剤として用いられるように、臭気を吸い込む性質があります。
  2. これは炭に「細孔」といわれる小さな孔があって、 この細孔が臭気などのガスを吸着するためです。
  3. この吸着されたガスは温度が高くなると、脱着といって離れてゆきます。 このため、火鉢に入れると臭気が離されるものと思います。
  4. 「沢山の炭を倉庫などで保管すると必ず一つは回りの臭気を吸い込む 強烈に臭い炭がある」という点が、実際のところ分かりかねます。
  5. 一包みの中に臭気を吸い込む炭(木炭)が一個あるのでしょうか? それとも、沢山ある炭の内の一包みがそうなのでしょうか?
  6. これ以上は、実際に現物を見させてもらわないと、 コメントのしようがないです。是非一度見せてください!
(哲 12/11)

少々古くなってしまいましたが、「哲」さんの中に、活性炭の話題があります。
実験してみませんか?方法は簡単です。
  1. 冷蔵庫で活躍した(十分役割を果たした)「キムコ」「ノンスメル」 (いまはあのかな?)を準備します。
  2. 分解し、中の活性炭を取り出します (周りを汚さないように注意しましょう)
  3. 取り出した活性炭をフライパンに入れてから煎りしましょう。
  4. さあて、どんなにおいがするでしょうか?
是非実験して、報告してください!! (ちなみに私は怖くて実験する勇気がありません!?)
活性炭は温度が低いほど吸着作用が高まります。 液体窒素で活性炭を冷やすと、 なんと空気もすべて吸着してしまい真空を作れます。 これで簡易トリチェリーの実験をしたのを見たことがありますが、 びっくりしました。
(みきお 1/18)

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