このレポートは、かたつむりNo.246[2003(平成15)8.31(Sun.)]に掲載されました

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「富士山が噴火した。」
顧問 高 山 義 則
 
 これは、運営委員の川地先生が右の写真につけてくれた題です。

 今回は、「かたつむり」にのっていた「ダイヤモンド富士」といういそぎんちゃくのY.N.君の文章にしげきされ、 夕日と富士山の関係について書きます。

 右の写真は、2001年9月23日(秋分の日)の16時23分ころに、六会で写したものです。

 20年程前になるでしょうか。かつて、市内の中学校で理科を担当しておられたF先生が、 面白いことを話されたのです。 「六会で見るとね、春分の日と秋分の日の夕日が富士山の上にのっかるんだよ。」と。

 そこで、六会にすんでいる私としては、ぜひとも写真にとりたいものだと思うようになりました。
 春分の日は「春がすみ」、秋分の日は「秋の長雨」の時期で、 太陽が富士山の頂上の形にかけるのは何回か写真にとりましたが富士山全体のシルエットが写らない。 何度となくちょうせんしたのですがダメでした。
 そして、2001年の秋分の日の夕方になりました。 この日はめずらしく晴れていて富士山がきれいに見えていました。
 富士山が良く見える場所としてさがしておいた、国道467号線の東、 藤沢町田線旧道の雲昌寺手前の信号から東に入ったところでカメラをかまえて待ちました。

 200ミリの望遠レンズを付けたカメラのファインダーをのぞくと、 まぶしく輝いている太陽がグングンと富士山の頂上に近づいてきて、その左はしにのりました。

 太陽がすごい速さで富士山の向こうに沈んでいきます。20秒間ほどだったでしょうか。その間、 息をとめて7枚の写真をとりました。あっという間の出来事でした。

まるで富士山が背伸びでもしているようでした。

 皆さんの家の近くで、富士山の見えるところがあったら、秋分の日と春分の日に、夕日がどこに 沈むか、写真かスケッチで記録をとってみませんか。
 夕日が富士山の右に沈むか左に沈むか、はたまた頂上にのっかるか、面白い記録になると思いますよ。
 あるいは、頂上に沈む様子が見られるところを予想して、そこで観察するのも面白いと思います。

♪なんでかなぁ、なんでかなぁ、まずは見てみよう♪

 同じ日に見ても、富士山の左や右にずれて見えるわけなどは、いずれまた。



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