このレポートは、かたつむりNo.428[2016(平成28)06.19(Sun.)]に掲載されました

戻る

Re:アシナガバチ
運営委員 指籏 博
 
 かたつむり427号で記載のありました、あめふらし(保護者会)N.T.さんのアシナガバチの対処へのコメントをしたいと思います。
 まず始めに、私が活動日に忙しそうに見えてしまう行動であったことを深くお詫び申し上げます。 運営委員として、団員はもとより保護者の皆さんに話しかけにくい雰囲気が出ていたようなので、反省しきりです。
 さて、本題に戻り、まず、写真にありましたハチは、間違いなくアシナガバチです。女王バチがまさに巣作りを始めて間もないころと思われます。 アシナガバチもスズメバチ科なので、見た目は黄色と黒の体色なので、スズメバチと見間違える人が多くいます。 今回の対応ですが、おそらく女王バチだけなので問題はなかったと思います。 ハチは夜巣で過ごしますので、夕方以降朝までに対処するのがベターです。 アシナガバチは、薬剤に強くはないので、出来ればハチ専用の殺虫剤であれば数分で効果があります。 ハエ用のものでも、薬剤がきちんと掛かれば効果はありますが、数が多くなると噴射薬の到達距離や薬効を考えると専用のもの方が良いです。
 アシナガバチは、スズメバチに比べ攻撃性が少なく毒性も弱いため、藤沢市では巣の撤去の対象としていません。 県内でもスズメバチの巣の撤去をしている自治体は、少数派です。 山間部の市町は実施していませんし、日本一の人口の政令指定都市である横浜市でも実施していません。 何故なら、端的に言うと「スズメバチの巣を撤去しなければいけない」という法律がないからです。 藤沢市では住民サービスの一つとして法令の規定はありませんが実施しています。


  左腕ひじ近くをオオスズメバチに
  刺されて腫れた手
 スズメバチに刺されるとアナフィラキシーショックを起こしたり、刺された部位の腫れなどが起きることがあるので注意が必要ですが、 スズメバチもアシナガバチもただ飛んでいるだけで攻撃してくることはほとんどありません。 巣に近づいたり、こちらから攻撃(手で払うことも攻撃と間違うこともあります。)をしない限りは刺されることは少ないです。
 私は、平成25年の夏季活動でキイロスズメバチに1度に3か所、同じ年の1か月後にオオスズメバチに1か所、 巣の近くに行ったためにスズメハチに刺され腕が相当腫れましたが死んではいません。アナフィラキシーショックを起こす割合は数%と言われています。
 共存したいと思う人は少ないと思いますが、ハチの生態をよく知れば、必要以上に恐れるとことはありません。 スズメバチについて良くまとまっているWebサイトがあるので紹介します。
「都市のスズメバチ」
http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/




戻る