このレポートは、かたつむりNo.556[2025(令和7)08.31(Sun.)]に掲載されました

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大阪関西万博に行って来ました
運営委員 上 原 美 穂
 

■雷雨の後の夕景
 夏休みのお盆期間、大阪万博に家族で行って来ました。 私は、万国博覧会に行くのは生まれて初めてでしたが、これほどたくさんの世界中の国々が集まって、 自国の文化や技術をその国々の人たちが伝え合う機会はなかなかないと感動しました。 ぜひ、まだ行ったことのない方々は、ご家族で行ってみてほしいという気持ちで投稿しました。

 科学少年団的なパビリオンは、ロボットやAIだけでなく、様々な先端技術の実演や紹介があり、 詳しく載せきれないです。人気のパビリオンも多く、事前予約しか受付してないところもあり、 目当てのものがある方は、いろいろ調べていく必要があります。
 私は、大屋根リングに上ってみたい、様々な国のパビリオンの展示を見たいという漠然とした希望があるだけだったので、 事前予約がいらない、または長い行列を並んでも入れるものばかりになりましたが、それでも充分に楽しむことが出来ました。



■大屋根リング

【大屋根リング】

 1 番行きたかった「大屋根リング」。 木造建築の素晴らしい様子をテレビで見て、実際のところどんな感じなんだろうとわくわくしてました。
 想像以上に大きく広く高くて、素晴らしい建造物でした。まずはエスカレーターで上りました。 (息子は階段で上ってました。)まるで万里の長城のような大きな屋根の上には広い遊歩道で草原や花壇があり、 緩やかに高低差があり曲線美を表現してました。屋上には生態系ができていて、虫の鳴き声や水の流れがあり、 ただの美しい橋桁ではなかったと驚きました。
 眼下に広がる各国のパビリオンも本当に美しく工夫を凝らした建築で、異世界に来たような素敵な眺めになりました。
 しかし、暑すぎる大阪の夏、半周してギブアップ、階段を降りた後、大屋根の下の風が通る空間も気持ち良かったです。 それも設計者のねらいかと思いますが、大屋根リングの下は、万博会場の重要な大勢の観光客の憩いの場ー休憩所になっており、 ベンチはいつもいっぱいでした。




■静けさの森

【静けさの森】

 広大な会場の中央には、森があり池や小川ではメダカが泳いでいました。 コオロギの鳴き声や本当の自然の中にいるような、不思議な空間でした。
 万博は、世界の文化や最先端の科学技術を発信するだけでなく、 未来の地球に必要な人間たちが大切にするべきものを提示しているのだということがわかりました。
 虫の声を聴きながら、異国情緒あふれるホットドッグを食べ、ゴミのリサイクルステーションや、 近未来なジェンダレスなトイレに行き、混沌とした中に自然との共存と共生がありました。
 「静けさの森」には、様々な樹木や草花があり、人もあふれていながらも安心できる空間でした。 万博のど真ん中に、森を作ってしまう潔さに感服しました。




【夜の花火と噴水ショーとドローンショー】

 夜8時から数分間、花火があがります。 ウォーターフロントで眺めていたら、噴水ショーが始まり、さらに1000機にもなるドローンによる光の演出がありました。 ドローンの速い動きと様々な形が夜空いっぱいに映し出され、こんなことまで出来るようになっているんだと感動しました。
 科学技術と芸術表現が出会い、新しいパフォーマンスを生み出しているような、心が揺さぶられる感覚で、 万博の予習の足りない私だからこその驚きもあり、涙が出て来ました。
 大屋根リングから眺めていたら、また違った雰囲気を楽しめたと思います。 今度また行く機会があれば試したい、と思えるほどです。
 タイトルにある、One World,One Planet.のメッセージが、万博会場にいる何万人の人たちと共有と共感でき、 技術の進歩と発展に立ち会うような最高潮の時間でした。



【コモンズ館】

 人気のパビリオンに入れなくても、アフリカや南米、太平洋の小さな島々の国がたくさん学べるのが、四つあるコモンズ館です。
 おみやげ屋さんも国ごとにあり、私はガーナで孔雀石のペンダント選びに悩んでいたら、 店員さんが1000円ディスカウントしてくれて4000円で買うことができました。 言葉は通じてないけど、本当はいくらするのかわからないまま、よく似合ってると笑顔で言ってくれた気がします。
 パビリオンだけでなく、本当にいろいろな民族の人たちがいて、 コモンズ館の中を歩いて回るだけでも世界旅行をした気持ちになります。 値段があまり明記されてなくて、電卓を打ちながら交渉するのも楽しい異文化コミュニケーションです。

■中国館
 昨年度の奇石博物館で見た、素敵な石たちを思い出しながら、実際の価値(値段)より、 自分のお気に入りを探す方がいいかもしれないですね。

 インドネシア館は長蛇の列が大屋根リングの下にできていますが、待ち時間は20分?! どんどんノリの良いスタッフさんが歌いながら、リズミカルにカウント、楽しく案内してくれます。
 竹と漢詩で特徴的な建物の中国館は、予約なくても並んで入れて、警備員付きで「月の砂?」が展示されていました。

 人生の中で、日本で開催される万博があと何回あるかわからないけれど、大阪万博に行ってみて、本当に良かったです。
 ぜひ皆様も世界を知るだけでなく、今の自分を見つけるような不思議な体験ができる万博に出かけてみませんか。 最後まで読んでいただきありがとうございました。


■落合陽一プロデュース人気のパビリオンのnull2

■あると楽しいスタンプカード

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