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この冬は早くから寒くなり、梅の開花が遅かったので、桜もきっと遅いだろうと思っていました。
それが、テレビの気象解説で桜の開花が平年より早くなると予報され、
果たして開花日はいつになるのか注意していたところ、3月21日に、
咲き出したのを見つけました。そして早くも3月28日(平年の開花日)に満開となりました。
梅が遅いのに桜が早いというのは、たしかに面白いニュースになります。
ここまではごく一般的な話題ですが、読んでほしいのはこの先です。
それは、桜といっても「早く咲いたのはソメイヨシノだけ」ではないかということです。
遅咲きの品種の開花がとうなのかはまだわかりませんが、ごく早咲きの桜は、
どれもみな開花が遅く、梅の開花の遅れと同じく、桜も早咲きの品種ほど開花が遅れたのです。
私の家の寒桜(玉縄桜系、ふつうの寒桜と同時に開花)は、例年2月14日頃咲き始めるのに、
今年は2月24日にようやく1〜2輪咲き、5輪以上咲くには3月2日までかかりました。
熱海で例年1月に咲き始める熱海桜(寒桜)が、
今年は2月下旬にようやくさきはじめたと聞きました(写真は3月2日)。
また、いつも2月20日ころが見ごろの河津桜を見に行った人が、
まだよく咲いていなかったので、一週間後に行ったら、
何ともう盛りを過ぎて葉がいっぱい出ていたという話も聞きました。
それに、私の家の「おかめ桜」は例年なら3月上旬から1ヶ月にわたって観賞できるのに、
今年は数日遅れて開花し、半月後にはほとんど散ってしまいました。
これには、寒桜と同時に満開状態となるとても珍しいおまけがつきました。
3月8日、本町御殿橋近くの寒桜と対岸の大寒桜の花が同時に見られたのも珍しいと思いました
(通常、大寒桜の咲くころは寒桜は葉桜になる)。
以上をまとめると、今年の早咲き系の桜は、開花の早い品種ほど開花日が遅れ、
大寒桜は例年通り、ヒガンザクラは1〜2日早めに開花し、ソメイヨシノは1週間早い、
ということになったわけです。
この先、遅咲きの八重桜などがどうなるのか、観察を続けてみたいと思っています。
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