藤沢市科学少年団が活動を始めてから、26年経ちました。
第一回のときも、少年の森で、テーマは「野草を食べる会」でしたが、貴重な野草を採って食べるというのは、
自然を大切にする団の趣旨にそぐわないということで、次の年からは「雑草を食べる会」と改められました。
その当時、少年の森のあたりには、まだたくさんのおいしい野草が生えていたのを覚えています。
しかし、それを採ってしまうと、次の年に生えて来なくなる恐れがあるため、少年の森の中ではとらないようにしました。
そして、少しはなれたところに出かけて、いくらでもある、ありふれたものだけを採るようにしました。
広場に隣接した水田には、レンゲソウやセリがたくさんありましたが、まもなく埋め立てられて、今は野球・サッカー場になっています。
少年の森での動植物の採集はできませんので、外に出かけて食草を集めることになりました。
それでも、みんなが十分に採草できるところは次第に減って、しかも遠くになり、
運営委員やOBが前もって採ってきて材料補給するようになりました。
さらに、見つけた植物を取ってしまうと後から来た人が観察できないので、目当ての植物を採集せずに観察できるように、
カラー写真の「雑草ビンゴ」にチェックするようにしました。
なにしろ、食べるに適した植物は種類も数も、20年前にくらべて、少なくなったので「食べる会」のやりかたも、変わったわけです。
もう一つ変わったのは、雑草の生育が早まって、食べごろを過ぎたものばかりになってしまったことです。
今年の場合、4月上旬なら、芽が出たばかりの若くて柔らかいものが採れたと思います。
「採って、料理して、食べる」という活動を通して、「科学する心を身につける」というので始めたのが「雑草を食べる会」ですが、
昔と今とでは、やり方もずいぶん変わりました。この、4月新年度第一回の活動に別の企画をしたこともありました。
1989(平成元)年は、貸切バス利用の遠足で、三浦方面へ、1992(平成4)年は、地引網を予定したが、荒天で中止、
1993(平成5)年は、地引網で、片瀬海岸へ、いずれも、4月の日曜日は少年の森を利用する団体が多く、
炊事場が使えないことがあるためです。
今年度は、運よく他の団体とぶつかりません。新しい班編成で4月にいきなり遠足(保護者別行動)をするのは問題が多いと思います。
また、地引網は、待ち時間が長く、網を引くのは短時間で、あまり獲れないことが多く(別に用意したてんぷらが配られる)、
それはそれで楽しいのですが、科学するというには、物足りない気がします。やはり今の形が最良と言うほかはないようです。
写真によるビンゴ方式は2004年に始めて、6年目になりますが、これからはマンネリ化しないよう工夫して興味を増すよう、
考えなければなりません。
小学生にも普及しつつあるデジカメあるいはケイタイを活用して現地で各団員が発見したことをリアルタイムで全員が共有できる工夫
(班に1台モバイルかノートパソコンがあれば可能では)など、もっとよい方法はないものかといつも思います。
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