昨年12月活動の前日、大船駅から歩くイベントに参加しました。
コースの中にフラワーセンター大船植物園があって、ゆっくり見学することが出来ました。
科学少年団の活動でも、16年ほど前に野外活動で一度立ち寄ったことがあります。
私は機会あるたびに、何回となくこの園に足を運んでいますが、訪れるたびに何かしら新しく知ることがあります。
初冬のことですから、カエデ類の紅葉と、温室くらいが見所と、あまり期待していませんでしたが、
4年前、名古屋万博で始めて見たジュラシックツリー(現存する恐竜時代の木)がここにあることがわかりました。
さらに、中央広場の目立つ場所に、園一番の高さの、ひときわ大きい木が数本あり、「きじゅ」と名がついていました。
私は先ごろ「きじゅ(喜寿=77才)」になったばかりでしたから、
始めて聞く「きじゅ」とはどんな木なのかと近寄って根元に立てた表示板を見ると、
「かんれんぼく(別名きじゅ)、中国原産、喜寿の人にお祝いとして贈るとよろこばれる(概略)」とありました。
写真で花火のように見えるのは果実で、夏に小さな目立たない花が咲くそうです。
もっと詳しく知りたいと、図書館に行きましたが、そこにある図鑑には載っていませんでした。
成長のとても早い木で、20年もならないで、こんな大木になったようです。
これでは以前、何度もこの園を訪れたのに、気がつかなかったはずです。
「北京にたくさん植えられていた」とも聞いて、そんな木があることを今まで知らなかった自分が恥ずかしいような気がしました。
もう1種、私が初めて実物を見たのは、ツメレンゲでした。牧野博士が小田原の民家の屋根で見つけたと学生時代に聞き、
図鑑で見ただけの植物を半世紀以上もたった今、ようやく見ることが出来たのです。これが喜寿の喜びでしょうか。
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