毎年、四月には少年の森にやってきて、植物を観察します。四月十日ごろに来ると、桜の花がきれいです。
イロハモミジの新緑も目に鮮やかに写ります。アオキの地味な花が咲き、ヤマブキの黄色も目立ちます。
27年前に科学少年団が始まった頃から年々少しずつ植物の状況が変わっていきます。
大きな変化については、昨年の「かたつむり」に書きましたが、小さな変化もあります。
前の年の観察のとき、アシタバという三浦、伊豆、江の島に見られる食草を一株見つけましたが、今年は何箇所かに見つかりました。
ノチドリソウという帰化植物も去年見つけて、今年はもっと目立つようになりました。
広場に多いタンポポは、ほとんどセイヨウタンポポで、去年はもっと多かったカントウタンポポは、
さがしてようやく見つかるくらい少なくなりました。
メタセコイアは年々大きくなっています。少年の森第一の大木が、ほんの20年くらいの樹齢だとは信じられない成長ぶりです。
毎年、同じ時期に、同じ場所で、植物を観察するのは、植物生態学の研究では、基本になります。
老若混じって春の野外観察に出かけるのが、昔からの慣わしだと聞きました。
出かければ必ず古い記憶がよみがえり、、新しい発見も得られます。最近見られないノジスミレかと思われるスミレにも出会いました。
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