「小松菜」は東京都江戸川区小松川一帯が原産の郷土野菜だといわれます。
京菜、野沢菜もそれぞれ京都、長野がふるさとです。
いつだったか、テレビで「のらぼう菜」という川崎市のご当地野菜が紹介されていました。
3月23日、平年より12日も早く満開を迎えたソメイヨシノを見て歩くため、
川崎市麻生区にあるソメイヨシノ満開の菅さくら公園に行き、隣接する農業技術支援センターを訪れました。
ここは一般公開され、入り口で氏名を書くだけで、自由に見学できます。
ちょうど大きなシダレザクラが満開で、おおぜいの人が花見に来ていました。
となりは、菅さくら公園をはさんでヴェルディのサッカー場、背中合わせに読売ランドです。
※施設見学と花見のあと、並んだ大温室の奥にある熱帯果樹の温室(公開中)に行く途中、
別の温室をのぞくと、「のらぼう菜」の育成中で、近くからよく見ることができます。
そこで、アレッと思ったのは、
そこにあるのがセイヨウアブラナ(2011年6月号かたつむり:一押しの食べる雑草続編)と瓜二つだったからです。
セイヨウアブラナは河原に群生するセイヨウカラシナほどではありませんが、
藤沢近辺の路傍や畑のすみで雑草化しているのを見かけます。
野草化した野菜としては、ハマダイコンがよく知られています。
昔から、砂浜の海岸に、他の海岸植物に混じって生育しています。
したがって、古くからダイコンと分かれた系統であることがわかります。
東北北部の河原や野原には、カブやノザワナに似た一見ダイコンのような野草が見られます。
ノカラシナだろうと思っていますが、確かめる手段がありません。セイヨウアブラものか、今のところ不明です。
DNA鑑定すれば明らかになると思います。
川崎や藤沢を含む相模の国に昔から伝わった野菜「のらぼう菜」とどんな関係にあるのでしょうか。
小松菜は江戸時代のご当地野菜から全国版に昇格したものですが、
藤沢近辺では雑草並みの丈夫さを誇る「のらぼう菜」も全国に普及されて、手軽に栽培されればと思っています。
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