高年齢をいいことにして、携帯電話を持たず、メールを見るのも数日置きです。
私あてのメールは、めったに来ないのですが、先日珍しくメールが来ました。
江の島・藤沢ガイドクラブで、ガイド養成担当の「S」さんからで、
「片瀬諏訪神社(下社)で、一番太いクロマツが、藤沢で一番高いと先輩から教わりましたが、
資料など、詳しいことを知りませんか」というものでした。
これはおそらく私が十数年前にお話したのがもとだと思い、返しのメールで、
「詳しいことは即答できませんが、多分、藤沢で一番高いでしょう」と送りました。
そのままにしておくわけにはいかないと思い、とりあえず調べたことを、手紙に書いて送りました。
以下、その全文です。
S様 市内樹木の樹高については、即答できなくてすみません。
市町村レベルでの樹木の全域調査は、藤沢市が全国で最も早く、1984年から始まりました。*
目通り50cm以上の大木すべてのリストアップでした。まず、対象になる大木の、幹周りを測定、記録してから、
およその樹高を記載するのですが、幹まわりだけでも非常に手間のかかる仕事で、樹高については、
特記すべきもののほかは測定、記載をしませんでした。今、手元にある「藤沢市文化財総合調査報告書 第2集」
(藤沢市教育委員会 昭和60年3月発行)によれば、市内の巨木・大木の樹高は、たかだか20mで、
これを越えるものはめったに見つかりません。郊外を歩いて、これは高いなと思うものも、15m〜18mです。
ちなみに、電柱の高さが12mです。ここへきて、目立つのは、近年生長著しいメタセコイアです。
20年くらい前に、藤沢駅南口広場から、東電前交差点にかけて並木が作られたころから、
市民会館前広場や市内各所の公園などに植えられましたが、剪定されずに伸びたものが、
数年前から電柱の高さを越えているのが見受けられます。少年の森や長後小学校のは、20mを越えているかも知れません。
クロマツ以外の樹木の多くは樹冠(梢の部分)が強風にさらされるとそれ以上は伸びないので日本中どこへ行っても
遠望する森林の梢の線はきれいにそろっています。クロマツだけが、抜きん出て梢を伸ばすわけです。
メタセコイアが強風に負けずに梢をのばせるか、ここ数年は見逃せません。
片瀬諏訪神社の市内で一番太いクロマツの樹高を測ってみることをお勧めします。
簡単に測るには、梢を45°に見上げる場所から、根元までの歩数から距離を割り出し、
その数値に身長を足せば樹高が割り出せます。1位タイのS・C苑のクロマツと比べても、
諏訪神社のほうがより高いと思われます。以前、ガイドクラブのHさんやSさんが生涯学習センターで、
やっておられた講習の受講者の中に、市の樹木調査の記録をもとに、その後、
それぞれの樹木がどのくらいの太さになっているかを追跡調査した方が居られて、データの一部をみせてくれました。
受講者レポートとしてどこかにあると思われますが、見ることができれば面白いと思います。
多少、手間はかかりますが、主な樹木だけでも、樹高を測定してみると、貴重な資料になるでしょう。
総合調査の記載を調べて、お知らせするつもりでしたが、図書館へ行くことができないまま、日がたってしまいました。
とりあえず第二報を送ります。
*その1〜2年前、県レベルで社寺林の調査が行われていますが、樹高は覚えていません。
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