銚子の旅行は3回目になります。今度こそ見逃さないように、しっかり見たいと思っていました。
1日目、刑部岬の展望台で昼食をとったあと、飯岡漁港でバスを降り、歩いてガケ下の砂浜まで行きました。
全員集まったとき、足もとに群落になって生えていたのは、1.ハマヒルガオの丸い葉でした。
みんなで砂鉄を採ってから、バスで次に愛宕山へ、歩いて展望台への途中、公園の植栽には、めずらしく十数株のヒメアジサイが見られました。
アジサイとは別亜種のヤマアジサイの仲間のエゾアジサイとされますが、アジサイ同様光沢のある丸い大きな葉をもっていて、
一週間ほど早咲きなのが不思議です。
古くからある品種で、北鎌倉の明月院など古い庭で見られます。一つだけ花が咲いていたので写真に撮っておきました。
2日目、最初に行ったのは犬吠埼で、灯台を見学してから、説明する人が替わって、海岸に下りる途中、
強い風の当たる急斜面を埋めつくしているのはイソギク−ハチジョウススキ群落で、3.ハチジョウススキが多い所と、
4.5.イソギクばかりの所、6.オニヒゲスゲやハイネズ(海蛍では外国種)など何種類か混合する所など、多少の違いはありますが、
これらの植物は、どれもみな、岩から直接生えて、この急斜面を覆っているもので、ここには土はほとんどありません。
なお、ここのイソギクは、どれも小さく丸い葉を持ち、江の島にあるような葉が大きく、欠刻(ギザギザ)のあるものは見られません。
灯台の囲いの中や、あとで白亜紀の砂岩の小石を拾った君ヶ浜の風かげには、江の島と同じようなやや大ぶりの葉をつけたものも発見できました。
千葉科学大学の食堂での昼食のあとバスでウオッセに行き、そこで見た露頭の垂直のがけには7.イソギクや8.ラセイタソウがはりついていました。
屏風ヶ浦に行く前に写真を撮るため草原に集まったとき、ガイドの先生が足元の植物の説明をされましたが、コウボウシバとヨモギのほかは、
いずれも外来の帰化植物ばかりだったのは、あのあたりは、造成された土地だったためです。
以上、夏活動での私なりの発見ですが、全体的に見て、銚子付近の海岸は、江の島、鵠沼に比べて、よりよく自然が残っているとの印象を受けました。
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