このレポートは、かたつむりNo.405[2014(平成26)11.16(Sun.)]に掲載されました

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学芸を身につける
運営委員 鈴 木 照 治
 
ナデシコ広場
■ナデシコ広場
ハクモクレン.プロムナード
■ハクモクレン.プロムナード
ノコンギク
■ノコンギク
ボダイジュ並木
■ボダイジュ並木
ロームの崖
■ロームの崖
 専門知識というものは、少し時間が経つと、あちこちぼろぼろに古くなって、常に新しいものに差し替え、 補強していかないと、使い物にならなくなってしまいます。 せっかく身につけた専門知識を、いつでも役に立つように絶えず更新する必要があります。 では、いつやるのか、「今でしょ」と気付かなければ、その機会をやり過ごしてしまいます。 気付くのは多分、水平思考です。いろいろなことに興味を持ち、絶えず好奇心のアンテナを張っていることが、 更新のシグナルを逃さずに利用することにつながるように思います。そのためには、先ず行動することです。 歩いて、いろいろなものを見ること、聞くこと(標示を見たり、説明を読んだりを含む)が、 学芸を身につける修行なのでしょう。昔の、巡礼や武者修行もこれに属します。 もう一つ、図書館の利用もその一環でしょう。 先ごろ私は、この数年間に新しく入った図書を見るようにしました。 最近は、いつもは見ることのない書棚にも目を通すようにしています。目ぼしい本が見つかれば、その場で拾い読みし、 もう少し読みたいものだけ1〜2冊借ります。家に帰ってからも、パラパラと見るだけのことが多いのです。 一週間もすれば、あっさり返してしまいます。食いつくほど読む本は、それほど多くはありません。 特に気に入ったものは、そのことを文章に書きます。その一部は「かたつむり」に相当数掲載しました。 「見て、聞いて、読んで、書く」ことによって、その考えは、かなり身につくように感じます。 専門知識は、こうした「学芸」によって補強されるもののようで、勉強 (学ぶ)によって、 身につくものとは限らないと思います。 何かに夢中になる(熱中する)ことによって身についた知識も多いのではないでしょうか。 ひとつ言えることは、広くリベラルアーツ(学芸)を身につけておく、どんなことにも何かしらの知識を持つ、 つまり、何でも知ろうとする姿勢が専門知識の補強につながるのです。 頭に詰め込むというより、役に立つグッズを一つずつ手に入れる修行のつもりで…。
 11月に入って、野外活動のコースを歩きました。ここで、わたしなりにヒントを得たものの写真を、載せました。


専門知識は、基礎からきちんと学んで得られるものですが、子どもの頃の体験も、 新しい見聞も、すべてが補強につながっていることに気付かされます。


アキニレ翼果
■アキニレ翼果
国道トンネルのエコー
■国道トンネルのエコー
シラカシのドングリ
■シラカシのドングリ


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