このレポートは、かたつむりNo.416[2015(平成27)08.31(Sun.)]に掲載されました

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戦場ヶ原を歩く
運営委員 鈴 木 照 治
 
ヤマシロギク
■ ヤマシロギク
シラカバ
■ シラカバ
 湯滝の下から、鹿よけの柵の戸をあけて、林の中を湯川に沿って小田代分岐道標の先のベンチ多い休憩所に行きます。 途中の山道では、藤沢でも見られるヤマシロギクが咲いていました。やがてシラカバの林が見えてきました。 湿原は長い間に森林へと移行するのですが、最初に生える木がシラカバです。このあたりが戦場ヶ原のいちばん端です。 この先2.5kmほど湿原の中の杢道を歩きます。見晴らしのいいところには展望デッキがあり、足下を見ると、スゲが群生しています。 スゲの葉の間から1本ずつ突き出たきれいな花はノアザミで、ピンクの小花がアイスキャンディーのようにかたまって咲くのはホザキシモツケで、 大群落を形成しています。花がいくつもついだアザミはニッコウアザミというノハラアザミの変種だそうです。 ヤマシロギクより小さい白花がたくさん集まって咲いているのはゴマナで、各地の高山の水辺に見られます。 100年前に植林されたというカラマツがところどころに残っています。黄色いキクのような花を縦長の穂状につけるのはオタカラコウでしょう。 だれかがリンドウの鮮やかな紫色の花を見つけて指差してくれました。木道が終わり、ふたたび湯川沿いに少し歩いて赤沼に到着しました。 歩くだけで精一杯でしたが、すばらしい眺めが印象的でした。
戦場ヶ原入り口
■ 戦場ヶ原入り口
ノアザミ
■ ノアザミ
戦場ヶ原を眺める
■ 戦場ヶ原を眺める
ホザキシモツケ
■ ホザキシモツケ
ニッコウアザミ
■ ニッコウアザミ
カラマツ百才
■ カラマツ百才
ゴマナ
■ ゴマナ
オタカラコウ
■ オタカラコウ
リンドウ
■ リンドウ


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