このレポートは、かたつむりNo.431[2016(平成28)09.11(Sun.)]に掲載されました

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夏季活動で見た植物
運営委員 鈴 木 照 治
 
チガヤ(大室山)
 1.チガヤ(大室山)

桜(さくらの里)
 2.桜(さくらの里)

ラセイタソウ(菖蒲沢)
 4.ラセイタソウ(菖蒲沢)

ハマユウ
 6.ハマユウ

 大室山は毎年山焼きを行っているため、火口壁の1本を除いては樹木は育たず一面の草原になっています。 ふもと(リフト乗り場)のあたりではワラビが多く、頂上ではチガヤでした。いずれも地下茎で冬を越すため、地上が焼かれても生き残ります(写真1)。
 さくらの里には数多くの桜の品種が植えられています。 この場所のように、たがいに葉と葉が触れない、木と木の間隔が十分開いている環境の方が桜にとってはベストなのです(写真2)。
 ぼら納屋から城ケ崎遊歩道を歩き、岩のゴツゴツした海岸で、ジオガイドの説明がありました。 ここでは植物がどのようにして海岸という厳しい環境に耐えているかを観察しました。その一つハマカンゾウ(写真3)。
 急な坂道を降りて菖蒲沢海岸に出た所の岩にラセイタソウが花をつけていました(写真4)。
ハマカンゾウ(城ヶ崎)
 3.ハマカンゾウ(城ヶ崎)

ボタンボウフウ(爪木崎)
 5.ボタンボウフウ(爪木崎)

 爪木崎の岩ばかりの海岸に出ると多くの海岸植物が見られました。江の島にも多いボタンボウフウ(写真5)。 江の島にも植えられ、よく育っているハマユウ(写真6)。かつては江の島にも見られたというハマナデシコ(写真7)。 江の島にはないが、伊豆や房総には見られるハマアザミ(写真8)などです。
 こんなにたくさんの海岸植物が花を咲かせている風景を見ることができたのは、今年の夏季活動の何よりの収穫でした。

ハマナデシコ(爪木崎)
 7.ハマナデシコ(爪木崎)

ハマアザミ(爪木崎)
 8.ハマアザミ(爪木崎)





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