新林公園の特色 | |||
運営委員 鈴 木 照 治 | |||
ここでの活動は7回目になりますが、片瀬の新林地区が整備され、新林公園として公開されたのは、1983(昭和58)年ですから、 できてから、33年になります(新林小学校も、科学少年団もこの頃できました)。 植えた木は、30年で成木(青年期の大きく育った若木)になります。今、公園はそのような成木の見本林になっています。 ケヤキ、カツラ、カエデ、ウメなど、昔から日本人の生活に関係の深い木を植えてあるのもこの公園の特徴です。 中央の園地をぐるりと取り囲む山は昔の雑木林や植林を残した自然公園として遊歩道がつくられています。 この森では、アキザキヤツシロランという珍しい腐生植物(緑葉を持たず、菌類から養分を得て生活する)も見つかっています。 また、里山の復活をめざす人たちの協力で、ヤマユリやキンラン、クマガイソウなどが育つようになりました。 まだ、それほど目立ちませんが、半世紀も前、人々が里山に囲まれて生活していた頃には、花束にしてとっても、 なくなる心配もないほどありふれていました。時代の流れで自然が後退し、ここまで足をはこばなければ見られなくなりました。 新林公園は、6月中下旬に行ってみることをお勧めします。アジサイの原種であるガクアジサイと、 その変種で日本に昔からあるアジサイやその後品種改良された西洋アジサイのどれもが見られます。 さらに近年日本でも改良が進んだニューフェースのアジサイ(ブルーウェーブ)もあります。 池の先の湿地にはハンゲショウがありますが葉の先が白くなるのは6月下旬です。 長屋門の横の山際に、ミズキ、ヤマボウシ、クマノミズキの近縁3種が並んでいます。 5月から6月にかけてが開花期なので、くらべて見ると違いがわかります。
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