科学少年団の夏活動の現地を見たいと希望してかなえられた家族旅行でした。
車で浜松から北へ、古代からの塩の道、秋葉街道に沿って、遠山郷を進むと、中央構造線程野露頭の看板が目に入り、
車を降りて歩き回りましたが、散在する何枚もの図入りの看板にもかかわらず、よくわかりません。
説明では、ここは中央構造線に沿った横ずれ断層の断層面で、横断するガケではなかったのです。
周りの地形がほぼ現在の形に形成されてからの大規模な横ずれ断層によって山の尾根や小川の谷が水平に数十mずれたのを、
地形図で説明する看板が3枚もありました。さらに北上し、地蔵峠を越えて間もなく安康露頭の看板がありました。
道路わきのごくせまい細道をたどって川原に降りると、対岸に高さ2mほどのがけが続き、
目の前に黒い筋が縦に2本あり、ここが中央構造線の断面でした。
中央構造線博物館に行くと、この露頭の岩石の標本が展示されてありました。
この博物館の裏庭には中央構造線の真上にあたる標柱(ステンレス製)がありました。
大鹿村の北端にあたる分杭峠は、鋭く深いV字形の切れ目で、遠くの美和湖からも切れ込みがよく見えます。
その湖の北端に溝口露頭があり、階段を降りた現場にはわかりやすい説明版がありました。
そのがけの真上にあたる公園にはステンレス製のきれいな標柱が立っていました。
余談になりますが、分杭峠はすごいパワ−スポット(0磁場)で、バスを連ねて観光客が訪れます。
一番近い温泉ホテルには、有名な三谷幸喜さんのサインが2枚もかざってありました。
科学、俗学いずれにも面白い、安家族旅行の適地なのかもしれません。
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