鈴虫「スズ リンタロウ」のうぶ声、そして・・・ | ||||
運営委員 高 木 茂 行 | ||||
6月の月間活動の終わりに、山本先生から鈴虫を配っていただいた。
とても人気で、鈴虫が入ったケースはあっという間になくなった。
高木運営委員も最後に残った数個の中から1つをもらった。 自宅に戻ると鈴虫のケースを玄関に置いて、飼育するのに必要なもの買いに行った。 最初に飼育ケース、大、中、小の3種類から「中」を選んだ。 続いて赤玉3号の土と、土を湿らせるための霧吹きを買った。 ここまではすぐ分かったが、ジフィーポットはなかなか見つからなかった。 園芸コーナを何回も回ったが見つからなかった。レジが空いたところで、係員に聞いた。 「ジフィーポットですか?」 係員も知らない様子だったが、 ポケットから携帯電話を取り出し園芸コーナの担当者に聞いてくれた。 「12番の棚にあるそうです」
飼育ケースに少しずつ土を入れて霧吹きで濡らす。 この作業を繰り返しながら厚みが5cm程になるまで土を入れ、 半分に切ったジフィーポット4個を土の上に置いた。 キャベツを4枚に切り分け、それぞれのジフィーポットに乗せた。 餌のかつおぶしはペットボトルのふたに入れ、飼育ケースの真ん中に置いた。 これで鈴虫を飼育ケースらしくなった。上出来だ。 玄関に置いてあったケースのふたを開けて鈴虫を移した。 せっかくだからと、一番大きいのに「スズ リンタロウ」と名づけた。 それから45日ほどで、スズ リンタロウは、羽根が生えて成虫になった(図1)。 しかし、なかなか鳴き声は聞けなかった。8月17日の夜、さすがの暑さに4時頃に目が覚めた。 お茶を飲んで再び寝ようとすると、窓側から虫の声がするではないか。 ひょっとしてと、覗き込むとバルコニーに置いてあった飼育ケースから音がする。 おお、ついに鳴いた!スズリンタロウの産声(うぶごえ)だ! 6月に鈴虫を飼い始めてから約60日が経過していた。
やがて涼しくなり、オスの2匹が先に死に、最後まで残ったメスも10月の中旬に死んでしまった。 先にオスが死んだので、卵を残すことなく死んでしまったようだ。 これは、高木運営委員の鈴虫を飼育したほんの一部の記録だ。 ところで団員の皆さんの鈴虫はどうなったのだろうか? 卵を産むところまで飼育した団員はいるのだろうか? 鈴虫の飼い始めたなら、成長の様子を観察しながら、成虫になるまで面倒をみることが第一だ。 でも、理科では観察記録を残すのが重要だし、少しでも文章に残しておけば、 月日が経っても以前のことが記憶としてよみがえる。 卵を産むところまで頑張った団員がいるなら、 来年は文章に残し「かたつむり」に出してみてはどうだろう。 (終わり)
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