博士号の修得を目指して | |||||
− かたつむり原稿をしばらく休みます − | |||||
運営委員 高 木 茂 行 | |||||
少年団の皆さんは、工学博士とか経済学博士という「・・・博士」という言葉を聴いたことあるだろうか。
博士という言葉を勝手に使っている人もいるが、基本的には大学によって認められて与えられる称号である。
高木運営委員も科学好きな一人として博士に憧れていた。 しかし、いろいろな理由から(1)の方法で大学に残って学位を取得することはできかった。 入社して5年ほど経った時に先生に相談したところ、「来年から社会人ドクターの制度ができる。やってみないか」 とアドバイスをいただいた。現役の大学生たちとともに大学院の試験を受け、無事入学することができた。 会社でのレーザの研究をまとめ、図1のような学位論文を書き、1990 年に名古屋大学から工学博士の学位を授与していただいた。 その後、会社では別の部署に移って仕事の内容も変わり、 半導体プロセスをコンピュータでシミュレーションするのが研究テーマとなった。 慣れない分野で戸惑いもあったが調子を上げ、図2のような論文が5件受理された。 学位が取れる最低限の条件を満たすところまできた。 今年の4月に青山学院大学(図3〜5)の先生のところに相談にうかがったところ、「論文博士が習得できるよう頑張りましょうという」 と嬉しい言葉をいただいた。ただし、工学博士を2回受理できないので、理学博士にチャレンジすることになった。 工学の分野は研究結果が社会や産業に役立つことを目的としているが、理学は科学的に新しいことを見出すことが問われる。 10月中旬の予備審査で、学位の基準を満たしているかが判断される。 最初は学位にチャレンジできることを喜んでいたが、次第に不安になってきた。会社の仕事をしながら論文をまとめなければならない。 科学的に新しいところをまとめ直さなければならない。いずれにせよ時間がない。 そこで、かたつむりの原稿をしばらく休ませていだだきたい。 学位のことは周囲には言わないでトライしようかとも考えたが、人はやりたいことを声に出さないと動きだせない。 かなりの困難が予想されるが、高校や中学の受験を目指している団員と一緒に頑張りたいと思う。
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