このレポートは、かたつむりNo.420[2014(平成26)12.06(Sun)]に掲載されました

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海外の街並み紹介
     〜スイス ニューシャテル〜
運営委員 高 木 茂 行
 
 運営委員の高木です。この数年で、仕事の関係もあって、いくつかの海外の街を訪問しました。 グローバル化が叫ばれ、今後は海外との行き来もますます増えます。 科学とは関係ありませんが、藤沢市科学少年団の皆さんも、いずれは海外を飛びまわって活動することと思います。 少しでも参考になればと、印象に残った街を紹介します。
 最初に取り上げるのは、スイスにあるニューシャテルという街です。 街の名前の由来は、ニュー(新しい)シャテル(城)で、中央ある城が街のシンボルとなっています。 これまでいろんなところにいきましたが、中世の面影も残り、これだけ美しい街は見たことがありません。 その後も、いろんな街を訪れましたが、今でも一番美しい街と心に刻まれています。
 スイスで有名な街と言えば、西にあるジュネーブと東にあるチューリヒです。 ともに国際空港があるため、多くの人が訪れます。 ニューシャテルの街へは、チューリッヒからジュネーブ方面に向かう列車に乗り約1時間30分です。 チューリッヒを出発した電車は、街並みを抜け、山々の間を縫うように走ります。 1時間ほどするとビールという駅に到着します。 この町は、フランス語ではBienneと表記され、ドイツ語ではBielと表記されます。 駅名案内も2種類で表記されています。 スイスは、チューリッヒのある東側がドイツ語圏、ジュネーブがある西側がフランス語圏です。 その境界線となるのがこの街です。
 ビールを過ぎてしばらく走ると、電車の左手に青く広大な湖が広がります。これがニューシャテル湖です。 湖に沿ってしばらく走ると、ニューシャテルに到着です。 駅に降り立つと鳥の鳴き声が聞こえ、燦燦とした光がさしこみます。 この町に行ったのは6月でしたが、地元の人が言いうには、「6月がベストシーズン」ということです。 7月に入ると雨がふり始め、天候が不安定になります。その夏が過ぎると一挙に寒くなるということです。
 電車をおりると一挙に開放感に包まれ、駅舎を出るとニューシャテルの街並みと湖が一望できます。 そして、10分も歩かないうちに湖に到着です。 湖にはヨットなどの白い船が停留し、湖畔は緑の芝で綺麗に整備されています。 町の名前にもなっているシャテル(城)は、残念ながら工事中で見学することができませんでした。 しかし、城の門の前からは、中世を彷彿させるニューシャテルの街並みが一望できます。 人が少ないこともあり、ゴミ1つ落ちていない程に、街はきれいに維持・整備されています。


 
 

 朝夕には、澄んだ空気の中、ニューシャテル湖の向こうに白い雪を抱いたスイスアルプスが眺められ、とても感動的です。 そして、この街がさらによいのは、フランス語圏にあり、料理がとても美味しいことです。 近くではワインも作られており、ワインの飲みなながら、食事をすると至福の時間が訪れます(これは大人になってからの楽しみにして下さい)。 ヨーロッパの人々は、この季節、店の外で食事をします。レストランの料金も、外のテーブルの方が高いのです。 日本より高緯度にあるため、昼間が長く、8時頃でもまだ薄暗い程度で、ゆっくり楽しめます。
 スイスのチューリッヒやジュネーブに行く機会があったら、是非、足を延ばしてニューシャテルまで行くことをお薦めします。




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