このレポートは、かたつむりNo.327[2009(平成21)4.19(Sun.)]に掲載されました

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タデアイを育てて藍染めをしよう!2
− 種をまきましたか? −
運営委員 小 野 哲 夫
 
 入団式の日にお渡ししたタデアイの種は蒔きましたか?すぐに蒔いた人は、もう芽が出ましたか? まだとしても、ボツボツ芽が出るでしょう。
 この原稿の写真のために3月5日に蒔いた種は、芽が出た時は写真1のように小さな双葉でしたが、 今では写真2のように大きなものは6〜7pになりました。 でも、まだ芽の出たばかりの小さなものもありますが、これから大きくなって行くでしょう。
 まだ種を蒔いていない人も、まだまだ平気です。これから種を蒔いても遅くはありません。 自分で育てたタデアイで藍染めをするよう頑張りましょう!


タデアイの発芽
■写真1 タデアイの発芽(再掲載)
  大きくなったタデアイ(4/15撮影)
■写真2 大きくなったタデアイ(4/15撮影)

<<藍染め豆知識>>

その1、すくも
 本格的な藍染はタデアイから「すくも」を作って、それを基に行います。 「すくも」作りは、江戸時代から阿波の国(現在の徳島県)が主な生産地で、現在にも引き継がれています。
 作り方は、枯れ葉から腐葉土を作る方法と似ていて、タデアイの葉を同じように発酵させるものです。
 手順は、
  1. 葉を刈り取って1cm程度に刻む
  2. 茎と葉に分けて葉を乾燥させる
  3. 乾燥した葉を土間のある建物の中で発酵させる。その場所は寝床と呼ばれる
  4. 発酵に100日間ほどかかり、その間3〜4日ごとに水をやり、切り返しと呼ばれる混ぜ合わす作業を行う。 また、必要によってむしろをかけて保温をする。この与える水の量と、発酵温度の管理が重要と言われています。 でも、大変な作業です。

 このような「すくも」を作る人のことを「藍師」と呼び、 出来上がった「すくも」は俵などにつめられて全国の染色家などに出荷されています。
 「すくも」を用いて藍染めを行う方法は、建て染めと呼ばれています。 これに対して科学少年団で行う化学薬品を使用する方法は、化学建てあるいは化学染め言われています。
 建て染めと、化学建ての原理や違いは活動の時に勉強します。



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