このレポートは、かたつむりNo.328[2009(平成21)5.17(Sun.)]に掲載されました

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タデアイを育てて藍染めをしよう!3
− 芽が出ましたか? −
運営委員 小 野 哲 夫
 
 タデアイの芽は出ましたか?もう、みんなの家のも芽の出たことでしょう。 3月5日に蒔いた種は、もう20pから25センチになり、大きくなったものは30センチを超えました。
 20pぐらいになると、植えかえたり、間引いたりする必要があります。 これは、植えかえたり、間引いたりしてタデアイとタデアイの間をあけてやることによって、元気な丈夫のものが育つからです。
 お庭や花壇に植える場合は、写真1のように1か所に5〜6本まとめて、写真2のように25〜30p離して植えます。

5〜6本をまとめて植える   25〜30cmはなして植える
■写真1 5〜6本をまとめて植える ■写真2 25〜30cmはなして植える

 また、プランタの場合は図のように、5〜6本まとめて右、左、真中と3か所に植えると良いでしょう。



≪藍染め豆知識≫ その2.アイ植物

 藍染めは、植物が育つ中で生み出すインジゴという化学物質を利用して行います。
このインジゴを生み出す植物は、タデアイだけではありません。 インド藍(あい)、琉球(りゅうきゅう)藍と呼ばれるもの、またヨーロッパではウォードといわれるものが利用されました。 インド藍はマメ科、琉球藍はキツネノマゴ科の植物であり、またウォードはアブラナ科の植物で、 タデアイとは全く異なる分類のものです。しかし、これらは皆インジゴを生み出すことから利用されてきました。
 タデアイは、名前の通りタデ科の植物です。 タデ科の代表的なものにアカマンマとも呼ばれるイヌタデという雑草があります。 これは秋になると花が咲き、赤い実が稲穂のようにビッシリと着きます。 アイタデも、同じように小さな実がビッシリと着くので、これも観察しましょう。

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