こわい話を科学する −−幽霊は存在するのでしょうか?−− | |
運営委員 山田 佳子 | |
それは、科学少年団で考えることではないのかもしれません。
けれど、「非科学的だから科学少年団で考えるのはやめましょう」というように決めつけるのは、本当にいいことなのでしょうか?
「決めつけ」は科学を学ぶ上で、もっともしてはいけない、つまらないことです。 そこで、敢(あ)えてその科学のタブーを取り上げてみようと思います。でも、ただのこわい話として楽しむだけでもいいです。
これは「こういうことがありました」というお話です。実験結果や自分がその場に居たり見た物は、一番確かな情報です。 自分ではそれが実際にあったことだとわかるからです。でも、「こわい話」は他の人に科学的に信じてもらうことは難しいです。 科学では他の人が同じことをして、同じことが起きないと、「本当のこと」になりません。 この話では、これを見ているのが私ひとりだけです。この時以外に同じことは起きていません。 信じる信じないは、これを読んだ人が決めることです。 ただ、「みんなが幽霊が居ないと言うから信じない」「見た人がいるって聞いたから信じる」ではなく、きちんと自分で考えてみましょう。 それに、科学はそれではいけません。ほとんどの人が「これは本当のことだ」と思える結果を出さなくてはいけません。 理科の実験では、実験結果をプリントなどに書きます。 その場合、ホントにあったことかを知るのではなく、どうしてそういう実験結果になったのかを考えなければいけません。 実験は成功すると嬉しいですが、失敗しても大丈夫です。どうしてそうなったのかを考えてプリントに書くことができればいいからです。 次はこうしたいな、こうしたらうまくいくのではないかな? ということを考えられるようになれば、成績アップです。 科学的な大発見の中には、誰もが「え?」と首を傾げてしまうことの中にヒントがあることが多いです。 こわい話の中には、そのヒントが隠されているのかもしれません。 見つけられるか見つけられないかは、あなたの科学的な考え方の先にあるのかもしれません。
※注1 金縛り意識がはっきりしていながら体を動かすことができない状態。医学的には睡眠麻痺と呼ばれる。
睡眠時の全身の脱力と意識の覚醒が同時に起こった状態。
脳がしっかり起きていないので幻覚を伴う場合があり、心霊現象と関連付けられる原因になっている。(wikipediaより)
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