以前、メタセコイアの紅葉について書きましたが*、紅葉といえば、イロハモミジ*が主役です。
毎年、秋も深まると、各地の紅葉の便りがテレビで紹介されます。今年も、関東南部まで紅葉したと放送されたのを見て、
11月27日、世田谷の豪徳寺に行くと、ちょうど紅葉の最盛期で、見事な紅葉を満喫することができました。
その翌日、鎌倉の紅葉を見るために、名所とされる二階堂の奥の獅子舞の谷に行きましたが、まだ、一週間ほど早いようで、
一部にようやく紅葉が始まったばかりでした。それでもイチョウは黄葉のピークでした。世田谷と鎌倉のこの違いは、
夜間の温度降下が、内陸部と近海でかなりの差があることによります。
一般に紅葉は、植物体が、気温10℃以下に一週間ほどさらされると始まるといわれています。
関東南部、藤沢を含め、東京付近では、例年、紅葉の始まりは11月下旬、見頃は12月上旬までとされますが、
一部海に近い地域は一週間から10日ほど遅れます。今年も獅子舞の谷の紅葉は、例年通り12月上旬から中旬となる予想です。
一方、イチョウは、一足先に黄葉します。藤沢では、例年、11月20日頃に始まりますが、木(個体)によって若干、
早い遅いがあるうえ、鮮やかな黄色に色づかないものもあります。鵠沼皇大神宮の大イチョウの黄葉は見事ですが、
台風の年は色がよくありません。真っ赤に色づくハゼノキの紅葉は、メタセコイア、イチョウ、ハナミズキなどと同じで、
モミジより少し早く色づきます。イロハモミジの紅葉は、遅いほうなのでしょう。紅葉は落葉の準備と考えられますが、
紅葉を眺めたとき、すでに落葉している木は何の木か、紅葉が散ってもまだ落葉しないのは何の木か、
調べてみるのも面白いかも知れません。
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